東京都在住の70代主婦(S様)から、約50年にわたり火災保険に加入し、更新と請求・新規再契約の体験談の紹介です。
火災保険は契約金額にとらわれず、家族の安心をお金で買える大切なセーフティーネットです。
火災保険に加入したのは昭和40年!古家の保険は母任せ
今から50年近く前の昭和40年代に、私の父母がしっかり働いて稼いだお金で、一軒家を購入しました。
当時は新築の木造建売住宅でしたから、マイホームに火災でもあったら大変ですので、知人の紹介で「火災保険」に加入したのです。
父は早くに亡くなり、その後は母が火災保険を引継いで、毎年顔なじみの保険屋さんが来宅し更新をしていました。
あまり有名ではない保険会社で、下請けの人だったと記憶しています。
家族会議で母の相続対策!財産を娘に相続させ火災保険を一流保険会社に変更
母が80歳を迎えたとき、相続税が軽く済むように家族会議を開きました。
我が家には一人娘しかいません。
祖母から見た一人孫娘を養女にして、家屋敷は全て譲ることになったのです。
ここから会社勤めをしている私の娘が、各保険会社のパンフレットや書類を精査し『大手損保会社の火災保険に変更』することになりました。
娘は就職したときから、生命保険や傷害保険・個人年金等、多種多様の保険は入っていたので、全て同じ保険会社に統一したほうが何かと便利だというのです。
私自身は保険には詳しくありませんが、何でもしっかり調べる娘は「近頃の火災保険は様々な災害に対応し、補償も充実している」と言います。
ともかく日本で一番信頼の高いと言われる「日本生命保険」に、替える手続きをしました。
「建物と家財+地震保険のセット」で「自然災害や盗難や水災害保障」等のオプション付き。
なお、日本生命の火災保険は「あいおいニッセイ同和損保」になります。
日本生命との業務提携
あいおいニッセイ同和損保は、日本生命が展開する生損総合保険サービスにおける業務提携パートナーとして、日本生命の職員を通じた損害保険商品の販売において、損害保険商品の提供や活動サポート等をおこなうほか、専門的な損害保険業務知識を有する当社プロ代理店と日本生命の営業職員との連携によるお客さまへの共同サービス提供体制(ニッセイ協業パートナー制度)も構築しています。
火災保険の請求!台風で屋根が壊れて家中は水浸し
ある秋のこと、珍しく首都圏に直撃の台風が襲来し、築40年の我が家の古屋根がめくり上がってしまったのです。
台風の強風の影響で、雨が屋根を伝わって吹き込んできてしまい、2階の北端のクローゼットは水びたし状態になってしまいました。
家族総出で、クローゼットの荷物や衣類を搬出し、水びだしの天井や壁を拭き取ったりして、最後に吸収材としてペットシーツを敷き詰め緊急処置をしました。
ペットを飼育中のご家庭はご存知の通り、ペットシーツは物凄く水分を吸収してくれます。
しっかり者の娘が「風災・水災も火災保険についていたはず!」と言い出し、保険証書を確認して保険が適応されるか確認。
実に細かいところまで保障対象になっていて、「風災・雹災・雪災」の保障も付いていたのです。
今までは、幸運にも築40年と経過していたにも関わらず、これまで「災害の被害」は無かった我が家。
台風が収まった翌日に保険会社へ早速電話し、被害状況の連絡と報告。
保険金請求書、被害現場の全体と被害個所の写真撮影、『リフォーム業者さんの雨漏りに伴う修繕ヶ所の見積もり書の提出』で、保険金がおりることになりました。
ご近所さんや知人にもリフォームはどこが良いのか相談してみたりしたこところ、区役所から「実績と経験があり地元で長年リフォーム業をしている信頼できる工務店」をいくつか紹介してもらいました。
なんでも心得ている担当者さんが、全てやりくりしてくださったので、ほぼ全額『屋根修理分・120万円近く』速やかにおりたのです。
保険会社との対応は全て電話で済みましたし、面倒なことは何も起こりませんでした。
今回はすんなり保険金額がおりたのですが、過去に親族で保険にまつわる苦いこともありました。
実は親族が傷害保険を掛けていたのに、工事現場から落下して腰に損傷を受けた際、なんだかんだ言われた挙句に、一銭もおりなかったことがあります。
大手の損保会社でないと、保険支払いに伴う様々な文句を付けられて、大変なことになる場合もあります。
娘は長年会社勤めをしており、保険の知識や情報を熟知しています。
当然の話なのかもしれませんが、火災保険の経験が1回しかない私には分かりません。
古家を売却し中古マンション購入!買い替え後に火災保険を再契約
家族で話し合った結果、長年住み慣れた築古の我が家を売却し、引っ越しをする事になりました。
マイホーム買い替え計画が起こり、中古マンションを購入後、リフォームをした際に「火災保険」をどうするか再検討することになったのです。
「タフ 住まいの保険」火災・落雷・破裂・爆発、事故、水災、盗難、破損・汚損などから選択して、契約金は10万円ほど。
一軒家に比べて、マンションの火災発生は多くは無いように思います。
今までは主人などが、「裏や隣の家が火事になったら、どう防げば良いのか、とても不安だった」と言います。
また消火活動の際は、長いホースを予め準備したりして、自分なりに考える必要があります。しかし、マンションとなれば鉄筋コンクリートなので、燃え広がる事はなさそうです。
そしてマンション購入の際には「火災保険」は必要ないと言います。
確かに耐震建設なので「地震保険」は必要ないと思いますし、9階なので「水害保険」も要らないでしょう。
でも全く必要ないとは言い切れませんから、新しく火災保険を契約しました。
長年様々な保険でお世話になっている担当の方に来ていただき、「基本は火災保険のみ」、「なるべく安く済ませたい」と相談しました。
古い家にはたくさんの家具も道具もあったので「家財保険」は必要でしたが、中古マンションへ引っ越しと同時に大きな家具は処分しました。
引っ越しの際は、それこそ身ひとつでの買い替えでしたから、家具と名の付くものは、電化製品くらいのもの。
なるべく大きなタンスや食器棚などの家具は揃えずに、シンプルな生活スタイルにしていますから、火災保険もとてもシンプルに安くなりました。
結婚しないことを宣言した娘、先に逝く老夫婦、願わくば災害には合わずに済ませたいものですね。