こんにちは。私は東京都在住40歳代の女性で、現在週に3日、1日5時間の事務員のパートの仕事をしております。家族はサラリーマンの主人と小学校高学年の子供が一人の3人家族です。生まれも育ちも東京育ちで長年ずっと同じ地域で暮らしています。
これから都内で中古戸建を購入した体験談をお伝え致します。
マイホームが欲しくなったきっかけ
結婚をして、実家近くにある3階建て2LDKの賃貸マンションに住んでいました。
私は大学も会社も実家から通える範囲でしたので、生まれてから一度も実家を出たことがありませんでした。ですので、結婚をして実家から初めて出ることに加え、実家から遠く離れた場所に暮らすことにとても不安を感じていました。そのため、どうしても実家の近くに住みたいと思っていたのです。
主人も私の家族と仲良くやっていましたし、私が家族と離れることを悲しく思っている事をわかってくれていましたので、実家の近くに住むことに賛成してくれました。実家までは徒歩で5分という近い距離です。結婚して半年で妊娠がわかり、そのころから子供が生まれるのならマイホームが欲しいね、と主人と話すようになったのです。
マイホーム購入4つの条件!
まず、マイホームを探すにあたり以下の4つの条件がありました。
第一に実家から近い事
実家から新居までの距離であれば車で15分以内、出来るのであれば徒歩圏内を希望していました。理由としましては、お恥ずかしながら、実家から離れるのが寂しかったからです。
また、妊娠中と言う事もあり、つわりでご飯が作れない時は母が用意して持ってきてくれたりと手を借りていましたので、離れたくなかったというのも理由です。
第2に一戸建てで2階建てであるということ
結婚して初めてマンションに住みました。マンションでしばらく暮らしてみて、何となくマンションは好きになれませんでした。
同じ建物に見ず知らずの、老若男女が住んでおり、それがとても違和感がありましたし、こじんまりとした空間になじめなかったからです。
そうした理由で、マイホームは一戸建てに絞って探し始めました。2階建てというのは、実家がそうだったこともあったので、プライベートな空間は2階に持っておきたかったからです。
第3に、オーソドックスな物件である事です。
2階にリビングダイニングやお風呂のある物件はNG。
友人が2階にリビングを持ってきている家に住んでおり、一度遊びに行きました。彼女が2階にリビングを持ってきた理由は、1階の日照が悪かったからだそうです。彼女の話を聞くと、買い物をして帰宅しても、買い物袋を2階までもって上がるのが面倒だと言う事です。
また、寝室は1階ですので、2階のリビングで他の家族がガタガタと立てる音で寝ていても起きてしまうとのことでした。ですから、私はオーソドックスに1階がリビングで、2階はプライベート空間がいいと考えました。スタンダードな、昭和を感じさせる温かみのある、一見して普通と感じるマイホームに住みたいと思っていたのです。
第4に、駅までは徒歩で行ける場所ということです。
これは、実家が駅から徒歩25分、バス便で駅まで10分ほどでしたので、通学、通勤に非常に不便でした。不便な点は、バスの本数自体が少なかったこともあり、駅に行くまでも時間が掛かりますし、帰りもバスの時間まで時間が空くと言う事が多々ありました。
ですから、駅までの道のりが徒歩圏内というのは譲れない条件でした。この時点で予算については、まったく考えておらず、35年ローンで支払えるくらいの身の丈に合ったマイホームくらいにしか考えていませんでした。
マイホームの探し方
まずは新聞の折り込みチラシを見る事から始めていました。
家の場合は、実家近辺で駅近という2つの条件がありましたので、割と物件は探しやすかったです。ですから、自分の譲れない条件を何点か絞ってからマイホームを探すことが近道であります。折り込み広告で見てみたい物件を、業者さんにお願いして、様々な物件を回りました。
大手の不動産会社であれば、新聞には載せてない物件などを見せてくれることがよくありましたので、物件を管理している会社は、なるべく大手の方がいいと思います。中古住宅の自宅は住友不動産から購入したのですが、さすがに大手でしたのでローンの手続きやリフォーム(中古物件を購入したため)業者の手配など、かなりスムーズに進めてくれました。
物件を見るにあたり何社かとお付き合いが出来ましたが、営業マンの方は重要だと思います。家は中古物件を購入したのですが、元の持ち主さんとの交渉は営業マンさんの腕にかかっていますので、やり手の営業マンさんであれば値引き交渉もありだと思います。
運命のマイホームに出逢う
今のマイホームに出逢うまでには、大手ハウスメーカーから地元の工務店まで28棟の物件を見てきました。どの物件に対しても、住んでみたいと思う感情を抱きませんでした。
家が立ち並び、暗い感じのする立地条件の物件や、夜道が危険そうな場所に建つ物件や、日照が良くない物件や、家の間取りが使いづらい物件、隣家との間隔が近すぎる物件などで、主人も私も、ここなら妥協できるよね、とさえ思うような物件には巡り合えませんでした。
そうしてようやく見つけた今の物件は、住友不動産の営業マンが、一般公開する前の秘蔵物件だと言って紹介してくれたものです。その営業マンも、この物件はなかなか出ない好条件で、一般公開されれば直ぐに買い手がつく物件に間違いないと言われたほどです。
紙ベースで見ただけでも、私達の理想としている「駅から徒歩圏内であり、実家からも近い。日照条件がいい」という条件に合致していることがわかりました。主人は会社にいたのですが、秘蔵物件が一般公開をされて売れてしまう可能性もあったので、すぐに早退をして物件を見に行ったほどです。
隣が公園、東南向き、家の前は広い道路、隣との建物間隔にもゆとりがあり、実家から車で5分、駅まで徒歩5分でした。実際に家を見学に行って、中に入る前で既にここだ!と直感しました。公園が隣にあり、子育てに非常に向いている住環境の良さを感じられました。
実際に、幼少期の外遊びは隣の公園で毎日のように遊ぶことが出来、公園に遊びに来る子どもと一緒に遊ぶこともできました、お友達とだけで遊ぶ年になったころには、家から公園が見えますので、安心して遊ばせることが出来たのです。
実際家の中に入って見学してみても、3LDKで昭和を感じさせる温かみのあるお家でした。また、お庭が最高でした。元の持ち主さんが木が好きで、様ざまな木を植えていたのです。季節を考えて木を植えてありましたので、初春には梅が、春には桃が、秋には金木犀やツツジ、冬には椿が咲く素敵な庭でした。一番うれしかったのは、梅の木です。梅の花が咲き、春を感じられることはもちろん、梅の実がたくさん生りますので自家製の梅シロップや梅干し、梅酒を作って楽しむことが出来ています。
主人も立地条件、間取り、日照条件が自分の考えていたものと合致していると、とても気に入りまして、翌日購入の意思を営業マンさんに告げました。
マイホーム購入費用について
中古戸建は築9年で3680万円のところ、営業マンさんの頑張りで3480万に値下げしてもらいました。今回の物件は好条件であったため、一般公開すれば購入希望者が何組も出てくるだろうと営業の方はおっしゃっていました。ですから、一般公開前の段階で値引き交渉をするのはすこし厳しいかもしれないとのことでした。
なぜかというと、今、私たちに値引きして売らなくても正規の値段で買い手がつきそうなのだから、値引きはしないと言われる可能性があるとのことでした。ですが、営業の方がどのように売主さんに交渉してくれたのかはわからないのですが200万円の値引きを交渉成立させてくれたのです。やはり、営業の方の経験、実績、交渉術は重要だなと感じました。
土地37坪 建物28坪で3480万円
頭金 1000万円
三菱東京UFJ銀行に20年ローン変動金利 0.375%で2400万円の借り入れ。
月々70000円ボーナス180000円。(団信込み)
またリフォーム代として水間回りを総取り換えが150万円、キッチン・お風呂・洗面台、1階の壁紙張替えなどで50万円、総額約200万円掛かりました。
こちらのリフォーム会社は住友不動産が紹介ということもあり、割引利用することができました。住宅取得でリフォーム代がかさむと家計が厳しいので、もう少し値引き捨てもらえないかと交渉したところ、リフォーム箇所それぞれの箇所の端数を切り捨ててくれましたので、総額にすると20万円ほど安く請け負ってくれました。
その3年後に外壁、屋根の塗り替えをしました。きっかけは、並びの家が外壁、壁の塗り替えをするので一緒にしないかと誘われたことです。家の外壁は薄緑でして、私は白い壁の家にあこがれがあったので、いつか白に塗り替えたいという希望がありました。
金額的にも安くできるといわれましたので、迷うことなく塗り替えを依頼。こちらの費用は50万円です。この安さの訳は、近所の方が住宅関係で勤務しており、外壁、屋根の塗り替え業者として提携している業者さんに依頼したためと、並び4件一気に外壁工事をしたことでかなりの安さになりました。
念願のマイホームを手にいれて
住宅ローンは今年完済しました。繰上げ返済は毎年200万以上、なるべく早く返済しようと節約して生活をしてきました。
小さなことですが、電気をこまめに消す、エアコンは付けずに炬燵やあんかで寒さをしのぐ、とか、夏は扇風機や、凍らしたペットボトルを利用して暑さをしのぐ、などの地道な節約です。あとは、外食もほとんどしませんでした。
そのおかげで10年で返済できました。住宅ローンは繰上げ返済でどんどん減らしていくのがいいと思います。今後金利がどう変動するかも分かりませんので、住宅ローンは無いに越したことがないと思います。
私はこのお家を手に入れて後悔した事はありません。自分が掲げていた希望を曲げることなく、根気強く運命のマイホームを待ち続けた結果です。
「マイホームは結婚相手と一緒」です。なかなか取り換えが効かないものですから、自分が納得するまで待つしかありません。旦那さんもマイホームも運命の相手が必ずいると思います。運命のマイホームを手に入れるには根気強さ、妥協しない確固たる信念を持つことが大切です。きっと、あなたにも運命のマイホームがあるはずです。一日も早く運命の相手(お家)と出逢えるといいですね。