新築戸建マイホームの購入をご検討中のみなさま、住宅展示場やモデルルーム巡り、理想的なマイホーム探しは、夢が広がって楽しいですよね。
しかし!一度、新築ではなく中古住宅の販売状況を調べてみてください。
つい最近建てられたばかりなのに、売りに出されている物件がいくつもヒットすると思います。
「買ったばかりなのにナゼ?」と疑問に思われる方も多いのではないでしょうか。
私も実際にマイホームを探しはじめるまでは、疑問に思っていました。
しかし、色々な住宅を見学し、購入した今ならわかります。
家を売る事情は様々なので、現在中古で売られている物件の全てが「失敗」した住宅購入だったかはわかりません。
新築、中古問わず、様々な物件を見学していくうち、私なりに「失敗」する住宅購入の共通点が見えてきました。
今回は私の住宅探しから実際購入した経験を活かして、失敗しないマイホーム購入の方法をお伝えできればと思います。
条件は駅近のみ!?超狭小住宅の悲劇
住宅購入において、失敗しやすい原因の一つが、「一つの条件に囚われすぎる」ということです。
私は、マイホーム購入を検討する際、新築、中古を問わず様々な物件を見学に行きました。
一戸建て住宅希望で、物件探しの条件も「駅に近い」ということはかなり重視していたポイント。
とにかく様々な「駅近」物件を見てきましたが、現実的な予算の都合で、実際見学してきた物件は、とにかく狭い!
三階建ての狭小住宅というのは当たり前ですが、それにしてもLDKが11畳。
LDKと表記できるギリギリの広さのところが多かったです。
ダイニングテーブルを置くと、ソファーなどはとても置けそうにありません。
駅から10分以内で家に帰ってこられるからと言って、この狭さではちょっと窮屈ではないか・・・。
この手の中古住宅はかなり多かったので、駅に近いという条件だけで住宅を購入すると、後悔しそうだなと勉強になりました。
もちろんご自分の生活スタイルによって様々な生活スタイルがあると思いますので、絶対に後悔するとは言い切れませんが。
極小マイホーム物件は、自分のライフスタイルを考え、よく検討しなければなりません。
ベランダから隣のアパートへジャンプ?売れ残り物件にご注意!
駅からそれなりに近く、二階建て延べ床面積100㎡以上。
予算も手頃で、しかも新築!私はワクワクしながら見学にいきました。
仲介業者の方もかなりおすすめの物件だったようで、4区画の中で残っているのはこの1棟のみ。
いつ売り切れるか分からない!と営業トークも冴えていました。
その物件は確かに素敵で、4LDK和室もあり浴室やキッチンなども、当時の新築物件の平均的な設備が整えられていました。
しかし、私が気になったのは二階のベランダと隣のアパートの通路との距離が、わずか1mということ。
ジャンプすれば飛び移れる距離です。(汗)
となりのアパートはお世辞にもセキュリティーが万全とは思えない、なかなか年季の入った建物。
洗濯物を干すのにも気を遣うし、万一泥棒に入られたら・・・と思うと、結局購入に踏み切ることはできませんでした。
その物件は、結局元値から500万円以上値引きされてから、ようやく買い手がついたようです。
長い目で見れば、隣のアパートは先に改修なり解体なりされるかもしれませんが、それまでずっと不安を抱えて生活しなければいけないというのは、やはり抵抗があります。
一生に一度のマイホーム購入、売れ残っている物件を購入するには相当の注意が必要です。
窓は絶対開けられない!線路の真下に建つ家
土地にしても、建売住宅にしても他に比べてちょっと値段が安い。
そういった物件には必ず理由があります。
その中でも線路の高架下に建っているという物件を、かなり多く見かけました。
お仕事をされていて日中ほとんど家にいない方、家にいても多少の騒音は気にしないという方には、お買い得な物件なのかもしれません。
しかし、妊娠中や小さなお子さんがいらっしゃる方にはあまりオススメできません。
高架下に建っている物件というのは、物音と共にかなりの振動を感じるので、生まれたばかりの赤ちゃんは確実に目を覚ましてしまいます。
育児中のお母さんにはかなりのストレスですね。
また、平日はお仕事のお父さんも、せっかくの休日にもかかわらず始発と共に騒音で睡眠を邪魔されては溜まりませんよね。
首都圏では数分に一本単位で電車が通過します。
その騒音と振動に耐えられるという自信のある方は、一度仲介業者に問い合わせてみてください。
お得にマイホームを購入できるチャンスかもしれません。
理想を追求しすぎてローン地獄!?無理のない返済計画を
住宅を購入するとき一番妥協しやすいのは、実は予算なのです。
何しろ数十年にわたって支払い続けるので、例えば100万円の予算オーバーだとしても、月々の支払いに換算すると数千円程度の負担になります。
実際私も最初に計画していた予算よりも、購入した物件は200万円ほど予算をオーバーしてしまいました。
特に今は長期の住宅金利が安いので、借りなければ損という風潮すらあります。
確かに一か月に数千円で理想の住宅が買えると思えば、節約すればなんとか!という気持ちになってしまうかもしれません。
お子さんがおられる方は今後の教育にかかる資金、気になりますよね。
留学したいと言われたら、医学部に進みたいと言われたら、大学院に進みたいと言われたら・・・
子供の将来は可能性に満ちています。
出来る限りサポートしてやりたいのが親心。
私も子育て中の親として、金銭的な不安を常に抱えています。
不測の事態が起こっても、しっかりと対応できる返済計画を立ててくださいね。
今さら聞けない住宅ローンの基礎知識!マイホーム購入に伴う銀行の融資とは?
買い手がつかない!?こだわり過ぎた注文住宅
住宅購入する際に、どうせなら!と注文住宅を選択される方も多いと思います。
今は建売でも注文住宅でも、それほど値段が変わらないのでどうせなら注文住宅を選択し、希望通りの家を建てたい!という気持ちはとても理解できます。
私も一時期注文住宅を考えましたが、所詮素人。
結局シンプルな間取りにするなら建売の方が割安ではないかと話し合い、「建売物件を購入」することに決めました。
それに「注文住宅は売りにくい」、ということをご存じでしょうか?
もちろん最初から売りにだす前提で住宅を購入する方は少ないと思います。
多くの方が一生住む家として住宅を購入されますので。
しかし、私が中古販売で見てきた注文住宅と言うのは、どれも微妙な間取りでした。
小さな子供の為なのか壁やドアなどの仕切りがないトイレや、洗面所を作らずリビングで服を脱いで入る風呂場など、戸建では考えられないような間取りの家がしばしば・・・。
建売物件は、よりシンプルで万人受けする間取りが多く、万が一売りに出すことになっても買い手がつきやすいそうです。
実際私が購入した建売物件も、仲介業者の方に「もしもこの家を手放すことになっても5年以内であれば、新築と同じ価格で売る自信があります」と、お墨付きを頂きました。
一生に一度のマイホーム購入。
人生の様々なリスクを考慮した住宅選びをオススメします。
マイホーム購入を検討される皆様へ
私の経験したマイホーム探し、いかがだったでしょうか?かなりの数の物件を見てきて、実際にマイホームを購入した今、本当に後悔はありません。
時間はかかるかもしれませんが、一生に一度のこと。購入することを決めたなら、納得するまで探し続けてください。
あなたの生活スタイルにピッタリ合った物件が、きっと見つかるはずです。
より多くの情報を集め、失敗しないマイホーム購入を!健闘を祈ります。