埼玉県在住の40代専業主婦(L)様から首都圏郊外で新築一戸建ての注文住宅を購入した体験談の紹介です。
家族は会社員の夫と私、子供(4人)の総勢6人の大家族です。
今から約10年前に、首都圏郊外に新築一戸建ての注文住宅を購入しました。
一戸建ての何が良いかって、やはり自分の庭があるというところでしょうか。
自宅の窓から子供達が遊ぶ様子を見ることができたり、一緒に花の苗を植えたり、蟻の巣やバッタを探したりと小さいながらもいろんな発見があります。
春や夏には家族でバーベキューをしたり、ちょっとした植木やお花のガーデニングのお手入れはリフレッシュな気分転換にもなります。
庭の緑に触れる事によって心が安らぎ、心身ともに落ち着くことができる、私の憩いのひと時を過ごす場所でもあります。
マンションでは決して手に入らない、庭付一戸建てというポイントは外せません。
新居購入のきっかけは「永住と脱・よそ者」
マイホーム購入のきっかけは、第一子が誕生したことでした。
この子とともに定住できる住居が欲しい願望が、主人と私の間で生まれました。
長く付き合える場所と、人に触れたかったという思いがそこにはありました。
以前住んでいた所での地域の事業やイベントに、よそよそしさを感じていたのです。
当時賃貸住まいで、隣近所周辺の事を全く分からない私たちが参加するには、あまりにも敷居が高く、よそ者な気持ちがしていました。
単に小心者だからかもしれませんが、、、。
地域色が強いところだとなおさらな話ですね。
理想の輪郭をすこしずつ明確にしよう
購入を考えてはみたものの、その輪郭はまだはっきりしていなかったので、まず手始めにタワーマンションや駅近いマンションばかり資料をとりよせては、見学会に参加したりしていました。
結果、主人も私も実家では戸建て住まいであったため、どうもマンションには馴染めないと折り合いをつけて、次に目を向けたのは戸建て住宅でした。
そこで、住宅展示場にまず足を運びました。
各メーカーが競っておすすめの住宅を展示しているわけで、最初はこんな高い金額の家なんてとても無理なんだけど入っていいのかなという、恐る恐るな気持ちでの入場でした。
受付の方はいずれも親切で、会場のところどころでイベントもやっていたりと、そちらの方が子連れの私にとっては楽しかったようにも思えます。
ある不動産屋さんには、
「私なら、中古住宅を買って数年後の買い替えにも備えますよ」
という助言を頂きました。
が、私たちにとって住宅購入は一生に一度でいいと考えていたので、新築戸建て住宅のみで首都圏、近郊で検索をしていました。
私たち家族のこだわりは、以下の4点
1 旦那の通勤圏内
2 駅から徒歩可能
3 首都圏にアクセスしやすい
4 子供が育てやすい
5 田舎過ぎない
いろいろなものを見てみないと、でてこない答えってありますよね。
ほんとにいろいろな物件を見て、ため息をついては見てはため息をついての繰り返しの結果、自分達の理想の輪郭がはっきりとしてきました。
住宅ローン審査という落し穴
いくつかの妥協を経て、ほどよく手ごろな物件に出会い購入を検討していたところ次の関門、住宅ローン審査が待っていました。
こんなところに落し穴があろうとは思ってもいませんでした。
主人がちょうど長年勤めていた会社から転職した時期にあたり、住宅ローンの審査がなかなか通りませんでした。
長期間勤めていたという社会的保障は、高い評価を得られるようでした。
それと世帯主の年齢もある程度関係があるらしいです。
やはり若い年齢層の方が、ローンを最後までしっかり返してくれるという保証があるのでしょうか。
とにかく、なかなか審査に通らず何枚も金融機関向けの書類を記入していたのを今でも覚えています。
こんなにいろんな名前の金融機関が存在するんだという勢いで、何枚も同じような申請書類を見ました。
最終的には某銀行の、変動金利で40年ローンを組むことができました。
頭金は500万円、多分条件はよくないものです。
変動金利ですしね。
この時の月々の返済額は13.5万円でした。
審査が通った時はありがたいっ!!と思っていましたが、今思えばぼったくりみたいな額です。
ローン関連そこら辺のお金の決定あたり、ほんとに謎で永遠に未知の世界です。
ちなみに、その後借り換えを行ない今は安心の10年固定金利で、月々10万円の返済です。
注文住宅にも落し穴が
銀行の審査がおりると、マイホーム作りに向かって一直線でした。
購入したのは土地(更地)とそれに合わせて住居(注文住宅)でした。
注文住宅にしたことには、特にこだわりは無かったです。
建売住宅のほうが価格も安いとよく聞きます。
実際、近所には建売住宅が多く、みんな同じタイミングで引っ越しされてきていて、当初その連帯感にびっくりしました。
そんな、建売住宅にも良し悪しがあって、確かに比較的お手頃、だが、間取りがすでに決められていて無駄に思えるスペースも存在する、という話を後々聞きました。
注文住宅には、住宅メーカーさんから紹介された建築士の方と、毎回話し合いを重ねてすこしずつ形にしていきました。
間取りはもちろんコンセント、ダクトの位置、壁紙の色、ドアの色、決める事はたくさんありました。
こだわりは、玄関のポーチに柱を二本建てる、カウンターキッチン、部屋は全てフローリングくらいでした。
勿論全てコンプリート済みです。
が、思ってもいない箇所で後々後悔する所がでてきました。
それはドアの位置です。
設計の際に、設計士の方にドアの位置確認をされた時、「ここで大丈夫ですか?」と言って頂いていたのに、特に考えもせずにOKサインを出してしまいました。
後々置かれるであろう、家具の配置を脳内で想像していたら、きっとドアの位置を15センチ右にスライドさせていたでしょうね。
おかげで、今現在、開閉毎にドアと家具がぶつかってしまうありさまです。
細かいことで見落としがち、というかどうでもよいと思われがちですが、ドアの場所やコンセントの位置は家具を配置したことを想定して、決定されたら後々の快適ライフにつながります。
引っ越し後の落とし穴
家が完成するとすぐに引っ越しをしました。
例えばこの家が建売住宅なら、きっと電気やカーテンといった初期の設備等もついていたのかもしれません。
しかし、私たちは注文住宅。
家に入って室内が異様に丸見えなのに気が付きました。
「カーテン無かったのね、、、」
夕方になって部屋の中が薄暗くなって気が付きました。
「蛍光灯の電気がついていない、、、」
この時、自家用車はなくあるのは自転車のみ。
スマホで周辺検索が瞬時にできる時代ではありませんでした。
そんな中、さすがに電気はないとまずいだろと主人が、ホームセンターまで買いに走りました。
電気がないなんて、思っていなかったのでもうほんとに驚きでした。
注文住宅って何から何まで、自分で注文しないと駄目なんだなと痛感しました。
カーテンはもちろんでしたが、それ以前にカーテンレールもなかったので、引っ越してからしばらくはシャッターをあげられないという悲しい生活をしていました。
このカーテンレールも自分でつけるとなかなか厄介なもので、まず一人では出来ません。
主人が休みの日にやるしかなく、レールが曲がっている、もう重すぎて持てないなどの苦言を言いあいながら、設置を完了したのを覚えています。
カーテンはまだ良いとして、電気が付いて無いなら無いと、どこかのタイミングで住宅メーカーさんに明確にお知らせして頂きたかったです。
我が家のマイホームまとめ
いろいろありましたが、この場所でこの家を建ててよかったなと思っています。
何よりこのゆったりとした土地柄がすっかり気に入っています。
これからの季節では、家族で祭りに出かけたり花火大会に行ったりと、地域のイベントも楽しく参加することができています。
将来、子供が何かをやりたいと言った時にも首都圏近郊という事で動きやすい場所でもあります。
これから購入される方にとっては、一生のうちで一番の大きな買い物になるはずです。
一人であれこれ考えず共に生活する人とよく話し合って、自分たちの将来設計に合わせ未来を描けるようなマイホームに出会えるといいですね。