神奈川県在住の50代のサラリーマン(M)様から、新築の建売住宅を購入した体験談の紹介です。
その当時の家族構成は私と妻、そして娘二人でした。
現在は下の娘は結婚を機に独立しているため、3人で暮らしています。
2000年に地元の工務店による建売3LDKのマイホームを購入しました。
マイホーム購入は、一生のうちで最も大きなイベントです。
あとあと後悔することがあっては、あまりにも悲しすぎます。
これからマイホームを購入しょうと考えている方たちにとって、少しでもお役に立てればという想いで、マイホーム購入に際しての私達の経験をお伝えさせていただきます。
マイホーム購入費用と住宅ローンの概要
購入価格 3500万円(4000万から値引き)
土地25坪・建物25坪
建売住宅 3LDK82㎡
地方銀行
30年ローン(2,200万円)
変動1.6%
月々約8万円返済
頭金1300万円
マイホーム購入計画の始まり
それまでは2LDKのアパートに住んでいました。
子供達も成長と共に荷物や家財道具も増えて、さすがに住んでいるアパートが手狭になってきたのです。
そこで私の安月給にも関わらず、妻の努力と家族の協力で、生活費を切り詰めたことにより貯蓄もできてきました。
頭金もなんとか溜まってきたのをきっかけに、思い切ってマイホームを購入することを決断。
その際マイホーム購入のことを、私たち夫婦のそれぞれの両親へ伝えアドバイスも貰おうとしたのです。
すると、多少なりとも援助をしてあげるとの、なんともありがたいお言葉をいただき、それなりの金額のお金を工面してくれることになったのです。
そのことで当初、思った以上の頭金ができたことで、あとあとのローン返済がとても有利に運ぶことができたのは、とても運が良かったことでありました。
絶対にはずせない「2つの条件」
「互いの実家に近いマイホーム選び」に際しては、絶対に譲ることができない条件でした。
私たちのそれぞれの両親は、たまたま同じ市内に住んでいたのです。
距離もそれほど離れてはいません。
お互いの両親がともに高齢になってきたため、面倒を見る必要性と想いから、夫婦の実家の中間点に、マイホームを買うことを決定。
何よりも多くの頭金を工面してくれた、それぞれの両親をないがしろにすることは、心がとても痛むことでもあります。
少しでも近くに住み、頻繁に顔を見せることは、何よりも親孝行になることでしょう。
その他の条件として、「日当たり」があります。
日の当たらない暗い家だけには、絶対に住みたくないという強い想いがあったのです。
私が子供の頃に住んでいた実家の部屋は、北向きで冬は寒く、陽がほとんど当たることのない暗い四畳半の部屋でした。
その反面、私の妹の部屋は六畳で南向き。
長男である自分の薄暗い陽の当たらない部屋に比べ、日光が気持ちよく差し込む広い部屋でした。
親の意向もあり、兄として大きく陽当たりの良い部屋を妹に譲り、自分は我慢するという悲しい結果です。
私の中に、その時の「我慢した経験」が大人になってもずっと残り、家を買うなら絶対に陽当たりの良い家だと心に決めていたのです。
その二つがクリアできれば、私有車がありましたから、多少駅から離れていようが、買い物が不便であろうが構いませんでした。
もちろん住宅ローン返済が、可能な範囲内の価格であることは言うまでもありません。
夫婦が実現したかったこと
妻の希望
妻の趣味はガーデニングです。
よく近くの園芸店に行っては、花の苗を買ってプランターに植えていました。
そこで、妻がアパート住まいではできなかった、庭での苗の栽培を実現させてあげたい思いがあったのです。
庭付きの家を購入することは、一生懸命頭金を作ってくれた妻への感謝の想いを実現させるために、最も注意したことです。
夫の希望
私は駐車場付きの家の購入は、どうして実現したいと思う気持ちがありました。
休みの日に、自宅の駐車場で洗車をすることは、ささやかな叶えたい夢でもありました。
アパートに住んでいるときは、当然駐車場も借り物。
洗車をするときは、離れた駐車場まで車を取りに行き、遠く離れた洗車場まで運転していくことがとても面倒で億劫なのです。
マイホームを買ったら、家の水道からホースを繋ぎ、鼻歌などを歌いながら洗車をしたい願望がありました。
1 お互いの両親の中間点であること
2 陽当たりが良いこと
3 庭付きであること
4 駐車場付きであること
5 もちろんローン返済に苦しむことのない価格帯であること
の条件を元に、基本的には妻が主体となって探す日々が続きました。
私が勤めに出ている日中、妻は徒歩や自転車で物件を見て回りました。
妻がめぼしい物件を見つけては、休日に二人で物件見学に出かける流でます。
何よりもお互いの両親の中間点という限られた場所での家探しは、それぞれの条件をクリアするにはいささか困難を記すことではありました。
いざ二人で足を運んで見ると、その時に分かることが結構あるのです。
見る時間帯にもよるのですが、妻が見に行った時間帯は、たまたま陽が当たっていたけれども、その後二人で行った時間帯は、全く陽が当たっていなかったこともあります。
隣の子供たちのいない時間帯は、静かで快適であったけれども、次に行ったときは子供達が学校から帰ってきていて、右往左往の騒ぎでとても快適な生活ができそうもないとか…。
同じ物件でも、なんども日を変え時間を掛けて足を運びました。
最終的に物件を決めた理由
妻の努力の結果、もちろん条件に合う物件が見つかったことが理由です。
そして不動産屋さんの営業マンの人柄も大きな決め手となりました。
決して押し付けることなく、私たちの話を親身になって聞いてくれたのです。
その姿勢と人柄は、私たちに安心感と信頼感を与えてくれました。
また当初表示価格「4000万円」でありましたが、「3500万円」で値引きして販売してくれたことも大きな決め手となったのです。
これは私たちが販売価格で買うことなく、値引き交渉をしたためです。
ただ、おそらく不動産屋さんにとってもその価格で販売できることは織り込み済みであったとは思います。
妥協した点と妥協しなかった点
妥協した点は、駅から歩いていけない遠い事。
やはり限られた範囲での物件探しでありましたので、結果的には駅から徒歩30分以上かかる場所になりました。
でも、バス停が近くにありますので、決して不便な場所ではありません。
またマイカーも所有していますので、遊びに行くには決して困ることもありません。
そして駐車場付きの家ですので、車には5秒で乗り込み出発することができます。
インターチェンジも比較的近くにありますので、遠出するにも便利な場所。
妥協しなかった点は、もちろん上記した5つの条件です。
これは全てクリアできたことは、それは申し分のないことです。
住宅購入から17年後の状況
家探しは、決して楽なことではありませんが、その反面とてもワクワクすることができるエキサイティングなイベントでもあります。
子供達も満足のいく、自分の部屋を持つことができ、妻には思う存分ガーデニングができる庭を与えてあげることができました。
お互いの両親は、時々家にやってきたは一緒にお酒を飲む機会が増え、両家円満。
私は自宅の庭で、楽しく愛車の洗車とお手入れをする事ができました。
家族ともども、結果的には満足な買い物ができたと思います。
ただし最近、難点というか不便な点もあります。
それは私たちの家は3階建で、ベランダが2階と3階にあるのです。
妻は洗濯物をするたびに、2階と3階に足を運びます。
そのことがとても大変そうで仕方ありません。
年齢を重ねるごとに、私にとってはそのことはとても気掛かりになってきました。
次は平家の大きな家にでも住もうかと、冗談交じりに話すことがあります。
まあ、私の体の動くうちは手伝ってあげれば良いとは思いますが、どうにもならなくなったら乾燥機を買うことになるでしょう。
まとめ
一生に一度の大きな買い物なので、決して後悔をしてはいけません。
将来の自分たちの生活を夢見て、それを実現させるべきです。
そのためには、「絶対に譲れない条件」を念頭に、何度も何度も物件に足を運ぶことをお勧めします。
一度足を運んだだけでは見えてこないことが、何度も足を運ぶことで見えてきます。
また不動産屋さんとの相性も大切です。
人柄や性格を見極め、決して押し付けられることなく、こちらの条件を提示しましょう。
良い担当者なら必ず自分たちの条件を叶えてくれる手助けをしてくれるはずです。
価格交渉も忘れずにしましょう。
両親にもマイホーム購入について、話しアドバイスをもらいましょう。
住宅購入の経験者なので、自分の家が「日当たりの悪い家だった」失敗点や改善点もあるはずです。
もしかしたら、思わぬ臨時収入や援助資金があるかもしれません。
今回の私たちの体験が少しでもお役に立てればとても幸いです。