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マイホーム購入から5年後に想定外な出来事が発生!住宅購入の思わぬ意外な落とし穴

更新日:

 

福岡県在住の50代の会社員(S)様から、注文住宅で建築した新築マイホーム購入体験談の紹介です。

 

私の家族は、専業主婦の妻と娘二人の4人暮らしです。

 

新築から18年経過した、私の住んでいる家について、お話しさせていただきます。

 

新築した一戸建ては、平成11年の今から約18年前です。

 

その当時の家族の年齢は、私が35歳、妻が32歳、長女が5歳、次女がまだ2歳でした。

 

 

マイホーム購入のきっかけは、住宅ローン計画と子供の養育のため

 

結婚してから早5年の月日が経ち、仕事も順調に生活を送っていました。

 

愛しい妻と可愛い盛りの娘たちに囲まれて、幸せな生活を送った日々は懐かしい思い出です。

 

職場の近くの社宅は、狭い間取りではありましたが、家賃は無料同然で家計は大助かりでした。

 

子供が小さいころは、重なり合うように暮らすのも悪くないと思っていました。

 

ただ、自分の年齢を考えると、そろそろ家を買う必要性を感じていました。

 

すでにその時点で、自分の年齢は35歳。

 

仮に30年間のローンを組むと、60歳では払い終われない状況だったのです。

 

現在は、定年退職の概念も変わりつつありますが、当時は60歳=定年というイメージが強かったです。

 

定年を過ぎても住宅ローンを支払い続けるのは、家計の負担が重くなりますので、できれば定年までに完済したい思いもあります。

 

出来るだけ早い時期に、住宅ローンを組む必要性もあります。

 

それに加え、子供達がこれから小学校、中学校と進むことを考えると、安心して暮らせる地域が必要な時期でもありました。

 

 

大阪出身の夫婦が考える、マイホームのこだわり

 

夫婦ともに、実家暮らしのころから比較的質素な生活でしたので、建物の豪華さへのこだわりはありませんでした。

 

家の大きさは、固定資産税との関係もありますので、おのずと40坪程度となります。

 

当時の心理としては、莫大な借金をして何十年間も払い続けるのですから、少しでも安くしたいという思いが強かったです。

 

総支払い額を考えると、眩暈すら感じました。

 

それよりも重視したのは、主に「立地や環境」、優先順に挙げてみます。

 

①小学校・中学校へのアクセス

 

何かと物騒な世の中でもありますし、事故にも巻き込まれる可能性もあります。

 

自宅から学校までの距離は、近い方が何かと都合も良く、近い事に越したことはありません。

 

 

②日々の買い物に歩いてゆける環境

 

楽な生活をするためには、近隣にスーパーがあることは必須です。

 

主婦として、自宅から出来るだけ近い距離にお店があれば、それだけ買い物の時間を短縮できます。

 

 

③公共交通機関へ歩いてゆける距離

 

駅まで歩いて行ける距離であれば、立地的にも恵まれているので、資産価値もそれなりにあると感じます。

 

 

④騒音などがない環境

 

⑤地下が軟弱地盤でない

 

⑥造成前の状態が水田ではない

 

⑦ローンにより生活が圧迫されない程度の支払い額

 

「②③の買い物や駅までの距離」については、大阪育ちの妻の意見からです。

 

私は、田舎育ちなので車で買い物や外出ができれば不自由に感じませんが、妻は歩いてお店や駅へ行きたかったのです。

 

(妻も日常的には車を運転していましたが…)。

 

「⑤⑥の騒音・地盤問題」については、私のこだわりでした。

 

理由は、数年前に阪神大震災があり、今まで経験をしたことのない大災害を目の当たりにしたからです。

 

私も大阪で暮らしたことがあるので、地震による「建物の倒壊や火事の被害」は衝撃的でした。

 

地震による建物の崩壊をいくつも目撃したので、地震に対して脆弱でない地盤は、とても重要に思えました。

 

しかし、これだけ気をつけて地盤にこだわったのに、実は後年に思わぬ落とし穴が待っていたのですが……。

 

 

マイホーム購入計画に立ちはだかる最大の難関!

 

一番の問題は、やはり金銭面でした。

 

先ず、自己資金と毎月の支払い可能額から総予算を割り出し、そこから家のグレードや住宅メーカーを検討しました。

 

結婚当初は、マイホーム購入のことをあまり考えていませんでした。

 

また、妻も子育てに専念したいということで、専業主婦だったことから、頭金として準備できたのは、親からの援助も含めて800万円でした。

 

給与に対して、無理のない月々の支払い額から計算して、家と土地購入で「予算3000万円が目安」となりました。

 

すでに低金利が続いており、住宅ローン減税などもありましたので、なんとか返済の目処がたちました。

 

田舎とはいえ、便利の良いところとなると地価もそれなりです。

 

家のグレードは住宅メーカーにより決まりますので、いくつも回って、低価格でも良質との評判のメーカー(具体的メーカー名は言えませんが)に注文住宅で依頼をしました。

 

アフターフォローも大事なポイントですので、周囲の評判や口コミも参考にしました。

 

アフターフォローについては、大手メーカーが必ずしも良いとは限らないこともわかりました。

 

前述の通り立地が優先でしたので、土地込みでの紹介をお願いしました。

 

およそ2ヶ月間は、毎週のように週末は候補地を見て回ることになりました。

 

メーカーは全国展開のフランチャイズでしたが、請負の工務店は代々地域に根ざしたお店です。

 

家庭的な雰囲気でしたので、営業担当から設計・施工担当まで一貫した変わらない態度で接してくれました。

 

こちらも気になるところは何度も確認したり、設計については自分自身でパソコンを使い図面を描いて提案したりもしました。

 

その結果、十分とはいえないまでも、ほぼ当初の予想通りの家となりました。

 

また、表面から見えるところ以外も、断熱材の状況や耐震金物などについても十分確認して施工をお願いしました。

 

 

マイホーム購入の最終的に決定したポイント!

 

最終決定のポイントは、やはり、「立地の良いところが見つかった」事と「想定の予算にマッチした」ことでした。

 

それ以外には、社長をはじめとした工務店職員の雰囲気や態度の良さも大きかったと思います。

 

よく、家は建てた後も大事と言いますから、末長く付き合えるお店を選ぶことは、とても大切なことだと思います。

 

 

マイホーム契約時の状況

 

マイホーム購入の概要

 

予算は3000万円

 

土地1500万、建物1500万

 

頭金800万

 

住宅金融公庫、30年住宅ローン

 

大まかに、土地75坪で1500万円建物39坪で1500万円でした。

 

土地が広い分、家は質素となりましたが、広い庭を持てて良かったと思いました。

 

将来、増築するかもしれませんでしたし、何よりも幼い子供達が庭で自由に遊べたことが良かったです。

 

頭金は800万円で、残りを住宅金融公庫から借りて30年間で支払う計画でした。

 

その後、平成19年に住宅金融公庫が廃止されたタイミングで、取引先の銀行の住宅ローンに借りかえを行った結果、総支払い額が300万円ほど安くなりました。

 

給与も少し上がっていたため、支払い額の見直しをした結果、当初の30年計画が25年になるなどの変更があり、これは、ラッキーな要因となっています。

 

 

想定外!摩訶不思議なおかしな現象が発生!

 

新築以来、その後18年間住んでいるのですが、残念ながらマイナス要因もあるので紹介します。

 

建物や立地などは、住んでからも印象に大きな落差はありませんでした。

 

近所に立派な家が多いので、多少引け目を感じることはありますが、支払い額を考えると大きな不満ではありません。

 

しかし残念なマイナス要因とは、5年間ほど暮らし始めてから、摩訶不思議なおかしな事が次々と起きたことです。

 

最初は上水道のパイプからの水漏れです。

 

経年変化にしては早すぎます。

 

しかも、その後も数年ごとに何度も起こったのです。

 

次に、なんと庭の物置が次第に傾き始めているではありませんかっ!

 

本当にもう、びっくりの一言。

 

 

それから、さらに隣接した水路に面したブロック塀が、水路側に傾斜をし始めたのです。

 

 

家本体は、10年点検の時点でも全く問題がありませんでした。

 

建築時の地盤調査や基礎工事にも問題は見当たりません。

 

では、何が問題だったかというと、敷地に面した市管理の水路にて擁壁の地盤沈下があり、結果的に敷地内へも影響が出ていたのです。

 

これらの事は、随分と長い時間をかけて徐々に起きていたので因果関係が判明するのにはかなりの時間を要しました。

 

おおよそ10年を過ぎた時点で、ようやく犯人が市管理の水路ではないかという疑いを持ち、地盤調査会社や市の担当者と共に確認作業を行うことになりました。

 

その結果、水路に問題が生じているのは明確でした。

 

そして、その影響が隣接した私と隣の家の敷地内にも影響を及ぼしていることは誰の目にも明らかと思えました。

 

しかし、それを専門的観点から証明する事はかなり困難な作業のようでした。

 

それには、土木に詳しい専門家や弁護士を立てて裁判を争う必要があり、当然、莫大な費用と労力がかかる割には勝てる保証は無かったのです。

 

  • 敷地内の物置やブロック塀の傾斜はあるにせよ、その補修費用を勝ち取るための争いにしてはコストがかかりすぎると思われました。

 

  • しかし、これからも安心して長く住み続けるためには決して看過できるものではありません。

 

何度も市側と関係住民の間で協議を続けた結果、今年ようやく市側の責任として水路の補修工事が行われる事となりました。

 

これは、朗報でした。

 

不安要因の水路が補修されることによって、今後敷地への影響が増加する事を避けられたからです。

 

水路の工事が終わった後に敷地内の整備は必要となりますが、現時点でも生活に支障を及ぼすほどではないので、可能な範囲で徐々に行えば良いと思われます。

 

18年目を迎えた今年の住宅点検においても、規定を超えるような問題はありませんでした。

 

住宅そのものは良好な状態と言えます。

 

後悔すべきは、地盤保証を10年目以後更新しなかったことです。

 

当初は10年間不同沈下がなければ、その後はほぼ大丈夫だと考えていたのです。

 

しかし、その直後に水路の地盤沈下問題が明らかになったので大変残念な状況でした。

 

一旦、更新しなかった保証を再度契約することは困難で、一から契約すると費用が大幅に増加することが分かり断念せざるを得ませんでした。

 

 

【マイホーム購入を考えている皆様へ】

 

生涯のうち、家ほど高い買い物をすることはあまりありません。

 

しかし、実際には住んでみなければ良いか悪いか分からない博打的な面もあります。

 

どんなに、当初から慎重に準備を進めたとしても、後になって裏切られることはあるかもしれません。

 

私の場合、建築前に慎重に注意したおかげで、特に問題もなくそれなりに功を奏したと思います。

 

しかし、結果的には全く想定外のことが起こりました。

 

特に、今回のケースは、個人の家や敷地の範疇では済まない問題でした。

 

近所の方々と協力しながら行政側と協議する必要がありました。

 

そのような時に、周りから励まされつつ皆で戦えたことは大変大きなことでした。

 

約4年間に渡る今回の戦いを通じて、地域住民の絆が一層強まるかもしれません。

 

このような関係が円滑に作れたのは、紛いなりにも近所付き合いを大切にしてきた結果だと思います。

 

家に住むことは地域の中に住むことでもあります。

 

新しい家に住む時には、新しい地域とも仲良くなる気持ちが大切だと感じますね。

 

長いお話になりましたが、読んでいただきありがとうございます。

 

では、良い家つくりになることをお祈りします!

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