近年、核家族化が進み、マイホームとしてマンションを選ぶ人が増えてきました。
それに伴いマンションも多様化し、おしゃれなデザイナーズマンション、高層マンション、敷地が広い大型マンション、中規模マンション、ファミリー向けから一人暮らし向けまで、さまざまです。
しかし、マンションの購入は一生に一度と言える大きなお買い物。
絶対に失敗したくありませんね。
そんな方に、マンションを購入する前にどのようなことに注意しておけばよいのか、マンション購入者の体験をもとにご紹介します。
マンションの規模はライフスタイルに合っている?
マンションの規模は、大規模から小規模まで住戸数もさまざまです。
大規模になればなるほど共用施設も多くセキュリティも万全・・・と魅力的ではありますが、その分管理費は高くなります。
また、エントランスから各玄関まで遠い、エレベーターが混みあう、近所付き合いが増える、など不便な点もあります。
小規模で低層マンションとなれば、施設は少なくなりますが、近所付き合いも少なく落ち着いている、階段も使えて生活しやすいといったメリットもあるでしょう。
家族でよく話し合い、長く住むにあたって何を重視するのかを決めておきましょう。
居住階は慎重に選ぼう
マンションでは高層階のほうが眺望や日当たりが良いため、価格が高くなっています。
確かに魅力も人気もありそうですが、高層階ならではの不便な点もあります。
例えば、エレベーターが点検や災害で使えないときは階段を使うことになりますし、また、エレベーターが混雑時に高層階となれば階段は使いづらく、待ち時間も長くなります。
1階まで降りてしまってから、ちょっと忘れ物を取りに行くことになった、という場合でも時間がかかってしまいます。
逆に、低層階の場合、同じ間取りでも高層階に比べ価格が安いのが魅力ですが、窓からの景色は一戸建てと変わらない、虫が侵入しやすい、外からの雑音が聞こえやすい、など気になる点はあります。
階数にはこだわらないという方は、間取りや価格を重視すればよいのですが、先に述べた事情から、例えば10階建てのマンションの場合は、中間の5~6階が早めに売却が成立するようです。
部屋の広さ、収納スペースは十分?
マンション購入を考えているときの家族構成が夫婦二人であったり、子供が一人だけだったり、ついそのときの状況で部屋の間取りを選びがちです。
未来の家族構成まではわからないので仕方ありませんが、マンション購入後に子供が増えるという方が多いのが現状です。
将来の子供部屋は必要かどうか、子供が増えたときの収納スペースは十分あるか、といったところまで夫婦で話し合っておくといいですね。
最近では、必要に応じて部屋を間仕切りできるタイプもあります。
将来的にリフォームが可能かどうか、あらかじめ聞いておくのもよいでしょう。
防音対策は?
子どもの有無、ペットの有無にかかわらず、いくらコンクリート構造のマンションであっても、上下左右の住戸には多少の生活音が聞こえてしまいます。
特に階下への足音や扉の開閉の音は、夜間には気を付けたいところです。
部屋の防音対策がどうなっているのか、マンション購入前に一度、販売会社に確認しておくとよいでしょう。
立地はできるだけ良いところで
まず、バルコニーが南向きであることが理想的ですが、超高層マンションや都心などの密集地などでは、必ずしも南向きに建てられないこともあります。
東南・南西向きならば、日当たりも確保できるかもしれません。
また、周辺環境を良く調べておく必要があります。
スーパー、コンビニ、病院などの充実に目が行きがちですが、子供の成長に応じた施設も考える必要があるでしょう。
小さいうちは小児科や保育園、その後の小学校、中学校がどのくらいの距離にあるか、交通整備はどうか、犯罪率はどうか、など少し先のことまで考えられるといいですね。
さらに、やむを得ずマンションを売却することがあるかもしれません。
そのようなとき立地の良さが売却価格に影響してきます。
マンション周辺の環境をよくチェックしておきましょう。
駐車場は確保されているか?
1軒につき1台分が敷地内に確保されていれば十分でしょう。
駐車場のセキュリティはどうなっているか、平面駐車場なのか立体駐車場なのか、来客用駐車場はあるのか、といった細かい点まで確認しておくといいですね。
マンションの管理は行き届いているか?
一戸建てと違いマンションの場合は、管理費を支払います。
この管理費で共用部分の掃除や敷地内の樹木や花の手入れ、エレベーターの定期点検などを管理会社側が行うことになります。
この管理費が、有効的に使われマンション管理が徹底して行われるのかを見極めることも大事です。
中古物件の場合は、共有部の玄関・エントランス・集合ポストなどの清掃が行き届いているのかを自分で確認できますね。
将来的な居住者の住みやすさだけでなく、マンションの資産価値を落とさないという一面もあります。
住宅ローンは無理なく組めそうか?
購入前にモデルルームを見てマンション住まいの夢も膨らみ、つい予算よりも高い物件を検討することになるかもしれません。
しかし、ローンが支払えずにマンションを手放すことになるような事態は避けなければなりません。
購入前にファイナンシャルプランナーに相談するなどして、夫婦でしっかりと将来設計を立てて無理なくローンが組める物件を選んでください。
管理費・修繕積立金・駐車場代は支払い続けられる?
無理のないローンが組めても、マンションに住む限りは、ローンの支払い後も管理費、修繕積立金、駐車場代を支払い続けなければなりません。
マンションの外観が豪華で共用施設もたくさんあるのは魅力的なのですが、それは本当に必要で管理費を払い続けられるのか、夫婦でよく話し合っておきましょう。
まとめ
マンション購入前の注意点、参考になりましたか?
今後もマンションは、ますます多様化していくと考えられるため、購入者側が家族のライフスタイルに合ったマンション購入を見極めることが大事です。
家族でよく話し合い、数あるマンションの中からな最適な物件が見つかるといいですね。