奈良県在住の50代の女性会社員(P)様から、新築建売住宅の購入体験談の紹介です。
家族は、母・兄弟との共同生活で3人家族。
この一戸建ては親所有の家ではなく、家族と同居するために私が購入したものです。
元々、自分の老後のため一戸建てを購入したいと思っていましたが、母達との同居をきっかけに、自分と母二人の老後を見据えた念願のマイホームを手に入れる事になりました。
マイホーム購入の概要
新築一戸建て(2階建)
土地34坪(2,753万円)
建物29坪(1,435万円)
頭金407万円
地方銀行の35年ローン
変動1.65%(団信有り)、月々86,509円返済(ボーナス時229,705円返済)
父の急死で母達との同居用住まいの購入を決心
私は、仕事の都合で家族とは別居し、互いに近くに住んではいましたが、共に賃貸暮らしをしていました。
ところが、父が急死し、母達だけでは賃貸生活をしていくのが苦しい状況になってしまったのです。
元々、いつかは家族と同居する心づもりをしており、また、自分の老後を考え一戸建てを購入したいと常々思ってはいました。
そこで、これを機に、私の老後だけではなく、今後の母の状態も見据えた終の棲家を購入する決心をしたのです。
老後も快適に暮らしたい条件
母達と住まいの条件を良く話し合った結果、「老後も快適に暮らせ、もう引っ越しをしなくても済む家が欲しい」という結論になりました。
そうして出てきた、どうしても譲れない条件は次の3点。
1 今住んでいる所に近い場所(通院先やなじみの店を変えたくない)
2 食料品や日用品の買い物が徒歩で可能(足腰が弱ったら、バスや電車で買い物に行くのは大変)
3 あまり広くない家(家の維持管理をなるべく楽に)
「老後の生活を見据え立地は譲れませんでした」
この譲れない条件から、真っ先に優先されるのは立地です。
幸い、母達と私の住んでいる所はそこそこ買い物等に便利な地域なので、我々の住んでいる近辺に物件を見つける事ができればベストです。
ただし、そうなってくると、新築では見つからない可能性もあるため、中古物件も対象に含める事にしました。
また、購入には住宅ローンを組まなければなりませんが、ローンの支払い可能額を良く検討し、購入上限額を慎重に決めました。
母達からの資金援助が見込めないため、全額私1人でローンを背負う事になるからです。
ローン完済までは長丁場になります。
途中で破綻しないためにも、ここはしっかり返済計画を練る必要があります。
不動産会社だけに頼らない!気になる立地の物件探しは自分の足で
さて、どのような点に注目して家を探すか決まったので、次は具体的な家探しです。
今回は、新築だけでなく中古物件も対象にしたので、複数の地元の不動産会社に物件の依頼をしました。
また、新聞のチラシや地元情報誌にも不動産情報が掲載されるので、大きな情報源となります。
更に、ここぞと狙った地域を自分の足で見て回り、希望に合う物件が出ていないか探す事もしました。
広告に売却情報が出ていなくても、不動産会社ののぼりが立っている区画がを見つける事があるためです。
とにかく、会社任せにせず、休日などを利用して、自分が気になる立地をもこまめに探すようにしました。
マイホーム購入の条件は、不動産会社へきちんと伝えることが大事
新築・中古の両方を不動産会社に依頼したのですが、会社によっては、中古の紹介にあまり力を入れてくれないところがありました。
これは、希望に合う立地条件の中古物件がなかなか出ないせいもありますが、やはり中古は家の状態の把握が難しい場合が多く、どうせなら新築の方が良いというお話でした。
また、希望購入額を超えた物件を薦められた事もあります。
つい気が大きくなり、何とかなると思いそうになりますが、長期に渡るローン支払いのことを考え、購入上限額を守る事が大切です。
条件にぴったりの立地で物件が見つかりました
結局、母達の住まいに近い所で、私が偶然見つけた新築建売物件を購入することにしました。
やはり最終決断に至った理由は立地です。
そして、家の大きさもほぼ希望どおり。
まるで「灯台もと暗しだ」と思ったほど、条件にぴったりの物件を近所で見つけたのです。
しかも、販売価格も何とか購入上限額内に収まり、ほぼ即決状態でした。
不動産会社の方にも随分とお世話になりましたが、自分でこまめに探し歩いた甲斐がありました。
譲れる条件は妥協
その代わり、妥協した点は建築基準法の用途地域の区分です。
住宅地のような、低層住居専用地域での購入を希望していたのですが、商業地域となりました。
買い物などの生活に便利な所という立地を優先した結果ですが、付近は昔からの住宅地であり、騒音なども大丈夫だろうという見込みはありました。
新築マイホームの契約内容
いよいよ家を購入する契約を結ぶ時には、「やっと」という安心感と達成感がありました。
また、これから払っていく住宅ローンのことを考えると、少しばかりの不安と責任感も感じます。
ローンを完済してこそ、ゴールと言えるでしょう。まだまだこれからと気を引き締めます。
なお契約内容は次のとおりです。
新築一戸建て
土地34坪(2,753万円)、建物29坪(1,435万円)
新築一戸建て(2階建)、頭金407万円、地方銀行の35年ローン、
変動1.65%(団信有り)、月々86,509円返済(ボーナス時229,705円返済)
外構工事費45万円、建物・外構消費税74万円
施主として工事の進捗にも積極的に関わるべき
建売住宅を購入したのですが、実はまだ建築前だったので、土地をならすところから工事の進捗を見る事ができました。
そこで、休日などに度々現場へ足を運び、工事の状況を確認しました。
また、現在何の作業を行っているのか、現場の職人の方達に質問し、家の内部構造なども見せてもらいました。
これは、販売元の営業担当の方から「そうしてもらって全然構わない」と言われたので、施主として建築工事にも積極的に関わる事にしたのですが、自分の家という自覚を持つ上で良かったと思います。
それに、内部構造は家が完成してからは見る事ができないため、とても勉強になりました。
立地は大満足でも間取りには改善の余地あり
希望どおりの場所に運良く物件が見つかり、思ったとおり、以前からの生活を変える事なく毎日を過ごす事ができています。
商業地域ということで少し心配していた周辺環境についても、元々昔からの住宅地域という事もあり、騒音など心配して損したぐらいです。
でも、間取りに関しては、住んでみると台所の狭さが気になるなど、当初の想定どおりにはなっていません。
事前に図面で十分確認はしたのですが、やはり実際にその空間に入ってみて、初めて分かる事が多いです。
平面である図面から空間を想像するのはなかなか難しいですが、モデルルームやショールームで模擬的に体感してみるのも良いと思います。
家購入は人生プランの中での位置付けが重要
家購入は大きなイベントですが、その前に、まずは大まかでも良いから家族の人生プランを描く事です。
その中で、いつ、どのような家が必要なのか見えてくると思います。
そして、それを元に、絶対譲れない条件(私の場合は立地)と購入のタイミングを検討していけば良いと思います。
最初に資金計画ありきよりも、まずはそこで生活するイメージを思い浮かべるところから始めたら良いのではないでしょうか。
皆様も、より良き「マイホーム」に巡り会えることを願っております。