同い年の主人と0歳の子どもと暮らす京都府在住の20代後半の主婦です。
このたび、モデルハウスを購入して夢のマイホーム生活をはじめました。
現在の世帯年収は300万円ほど。
マイホームを購入するには心もとない収入ではありますが、結果的には気に入ったモデルハウスに出会い、費用を抑えつつもとても満足のいくマイホーム購入ができたと思います。
家賃5万円の生活から夢のマイホームへ!
もともとは、家賃節約のために主人の職場は遠いけれど、物価が安い地域で貯金をしようとしていました。
マイホーム購入を考え始めたのは、子どもが産まれたことがきっかけです。
賃貸だと手狭になってくることと、子どもが幼稚園や小学校に通い始めてから途中で転校することになる前に、どこかに定住したいと思ったからです。
いずれはもう少し通勤の便がいいところに引っ越すつもりだったこともあり、子供が生まれたことにより少しずつマイホーム購入に向けて情報収集をはじめるのです。
長い目で考えようと思っていましたが、思いがけず良い物件と出会ったので、勢いで購入に踏み出しました。
私たち夫婦がマイホームを選ぶ際に考えていた条件は3つあります。
住宅ローンの月々の返済を6万円台までに抑えること
現在、私が仕事をしていないため世帯年収は約300万円しかありません。賃貸では月5万円に抑えていたため、住宅ローンでいきなり月々の出費が数万円も上がるのは避けたいと思っていました。
子育てしやすい地域で、急行が停まる駅があること
主人は急行の電車で1時間かけて通勤していました。職場にもう少し近づきたいと思いつつ、職場は京都市内なので、近すぎると物価が高く費用的に厳しくなります。
したがって、これまでよりは職場に近づき、かつ急行の停まる駅があること、そして都会ほど物価の高くない、子育てしやすいエリアに絞って家探しをしました。
収納が多くリビング階段であること
間取りに関するこだわりは、収納の多さとリビング階段の2つでした。
収納は、片付けが苦手な私の希望。リビング階段は、主人の「娘が大きくなっても必ず帰宅後リビングで顔を合わせられるように」という思いからでした。
月々の返済を抑えたいとはいえ、それぞれの両親から援助を得られず、貯金も多くはありません。
頭金に使えるのはせいぜい200万円ほど。
「3000万円台の家は無理だな…」「2000万円くらいの家もあるけど、なんか品質が怪しいよね」なんて話をしつつ、予算を2700万円に決めて家探しをはじめました。
居住エリアは治安を重視!ネットで検索が便利
まず居住エリアを決めるにあたって、立地や周辺環境には気を付けたいところ。
私も主人もゆかりのない地に行くため、よそ者は嫌がられないか、子供が小さいけど治安は悪くないか、生活の便は悪くないか…など不安なことだらけでした。
参考になったのは口コミサイトです。
『〇〇駅 治安』と検索すればその地域の治安に関する口コミを見ることができます。
ネットの情報のほか、主人の職場でその近くに詳しい人にいろいろ聞いてもらったりして情報収集しました。
最終的に決めたエリアは、通勤の便もよく、新しい住宅の立ち並ぶ開発地域。新しく住み始めた世帯や小さい子供がいる世帯が多いのは安心できるポイントでした。
営業担当者の対応は?丁寧さや相性も決め手のひとつ
エリアが決まったら、主に不動産情報アプリを使って物件探しをしました。
そして、気になる家があれば資料請求。さらに資料を見ながら主人と相談して、よさそうだと思ったところへ行くようにしました。
実際に行ったのは関西に拠点を置く地元不動産会社の2社です。
大手の不動産会社にも資料請求をしましたが、資料は送られてこず、いきなり顔文字つきのアポ取りメールが来たので、なんとなく合わないなと思い行きませんでした。
マイホームの購入を検討した不動産会社は8社ほどでしたが、結果的には資料請求した中でも一番対応が良いところでマイホームの購入を決めることになりました。
その不動産会社は資料の送付が早く、物件案内だけではなくイベントや内覧会などの案内を速達で送ってくれたのです。
その後、マイホーム購入までの間も営業担当者は気になることや疑問点には丁寧に答えてくれました。
安心してマイホームの相談をすることができる営業さんに出会えて本当によかったです。
個人的には、資料請求をしてから連絡がきた時点での最初の印象はとても大事だと思います。
対応の細やかさは地元不動産会社の強み
マイホームを購入したのは、京都を中心に多くの分譲地を販売している不動産会社です。
主に注文住宅を建てていますが、モデルハウスも積極的に販売しています。希望のエリアにある分譲地の価格帯は、土地建物価格が2400万円~4500万円ほど。
私たちの予算は2700万円前後。諸費用を足せばかなり厳しい予算にも関わらず、丁寧に案内してくださいました。
ここの不動産会社は自社で工務店をもっているようで、施工からアフターフォローまでを一括で請け負っているということ、また、本社も近いので住んだあとに不具合があればすぐに対応してもらえるという強みがありました。
これは、価格の安い多売の建売業者にはないメリットだと思います。
家具付き、設備はハイグレード。モデルハウス購入のメリット!
営業担当者さんは、私たちの予算や自己資金、希望の条件などを聞き、モデルハウスの購入を勧めてくださいました。
やはり、注文住宅となるとカップボードや収納スペースなどを追加したり、キッチンや風呂場など設備のグレードを上げたりすることで、表記されている土地建物価格からさらに100万円、200万円と追加でかかるようです。
その点、モデルハウスは見学した人に買いたいと思ってもらえるように、グレードは標準より高いものがつけられ、生活のイメージがわくようにリビングやダイニングには家具が置いてあります。
これらの家具はサービスとしてついてくるため、自分たちで別途購入する必要がありません。
さらに、営業さんが言うには、社内の営業担当や建築担当が、ニーズが高く、その立地に適した間取りを会議で決めるそうなので、窓や階段、バルコニーの位置など、使いやすさにこだわって作られているとのことでした。
実際に見学したモデルハウスは、各部屋に収納があるのはもちろん、キッチンにパントリーがあり、お風呂場の脱衣所にもタオルを収納するのに便利なクローゼットもありました。
希望通りのリビング階段で、キッチンから見えるキッズスペースや、勉強やパソコンに使えるカウンターが踊り場にあり、家族が顔を合わせながら生活できるようなつくりになっていました。
この間取りはとても人気とのことで、分譲地の中でも同じような間取りにした方が何軒かあるようでした。
モデルハウスなら価格交渉がしやすい!表記価格から200万円値引き!
間取りも気に入り、嬉しい家具つき。注文住宅のように自分たちで家をつくっていく楽しみはないものの、やはり購入の決め手は価格でした。
タイミングよく、モデルハウスが建って1年が経とうとしているタイミングだったので、価格交渉はとてもしやすかったです。
最初の内覧の時点で、ネットに出ていた2700万円という価格から100万円は値引きできるだろうという話を聞いていました。
その後、他社を回ってから2度目の訪問では、営業さんがかなり頑張ってくださり200万円の値引き。
さらに「今ここで結論を出してくれるなら」と、事務手数料の10万円の値引きをしてくださいました。
設備もよく家具付き、また使い勝手のいい収納の多い間取りの理想の家が2500万円という価格になり、これは買うしかない!と購入を決めたのでした。
立地が選べないのはモデルハウスのデメリット
ひとつ妥協した点をあげるとすれば、家の隣が公園という立地です。
騒音や防犯が気になるので購入するかどうか最後まで悩みました。
営業さんが言うには、小さな公園なのでそこまで騒がしくならないとのことです。また、防犯や目線が気になるということに対して、公園側にあるバルコニーに屋根と目隠しをサービスでつけてくださるということで、立地は妥協することにしました。
土地と建物の価格だけじゃない。諸費用ってこんなにかかるの!?
購入を決めたといっても、私たちの中ではまだマイホームなんて先の話だと思っていたので、そこからはバタバタでした。
正直、住宅ローンのことも勉強しておらず、費用の具体的なイメージもできないまま、主人と2人で住宅ローンの資料や見積もりとにらめっこする日々でした。
モデルハウス購入費用の概要
予算2700万円
頭金250万円
土地100㎡・建物97㎡(土地建物価格2500万)
京都中央信用金庫、35年ローン、変動0.585%(団信加入有)
ボーナス払い有、月々5.3万円返済
諸費用
金融機関手数料3万円
住宅火災保険15万円
登記費用24万円
建物表示登記8万円
契約印紙代1万円
住宅ローン契約印紙代2万円
固定資産税清算金3万円
建築確認申請費用32万円
住宅ローン保証料50万円
付帯工事費用
外構工事費100万円
水道負担金80万円
引越し費用5万円
カーテン購入10万円
土地建物価格は2500万円ですが、そのほか、外構工事費が100万円、水道負担金が80万円かかります。
合わせてだいたい予算の2700万円に収まるかな、と思っていましたが、マイホーム購入はそんなに甘くありません。
ほかにも諸費用として、金融機関手数料3万円、住宅火災保険15万円、登記費用24万円、建物表示登記8万円、契約印紙代1万円、住宅ローン契約印紙代2万円、固定資産税清算金3万円、建築確認申請費用32万円、住宅ローン保証料50万円などがかかり、それを合計すると150万円になりました。
住宅ローンの借入に選んだのは京都中央信用金庫です。
営業担当さんの交渉により、金利は変動で0.585%(団信加入あり)まで下がりました。
ローン期間は35年、頭金250万円を支払い、ボーナス払いもすることで月々の支払を約5万3千円まで下げることができました。
不動産に支払う費用のほかにも、引越し費用やエアコン、カーテンの購入など、かかる費用はまだまだあります。
引越し費用とエアコンの購入は、相見積もりをとって価格交渉しました。
引越しは8万円から5万円、エアコンは20畳用のものを25万円から20万円まで落とすことができました。
カーテンレールは不動産会社がサービスでつけてくださるとのことで工事費用が浮き、カーテンは専門店ではなくネットショップやニトリで購入することで、10万円ほどで全部屋の分を揃えることができました。
マイホームに住むまでに、土地建物価格以外にも約400万円はプラスでかかるということがわかりました。
これが家具付きの家じゃなかったとしたらもっと費用が必要になることになるので、本当にモデルハウスにしてよかったと思います。
実際に住んでみて、モデルハウスはコスパがいい!
建築のプロが設計したモデルハウスはラクチンでおしゃれ
注文住宅の場合は壁紙から扉、柱の色まで自分たちで考えるので、時間もかかるし大変だと聞きます。
インテリアや間取り、家事や生活導線のこだわりが強い方なら、もちろん注文住宅で納得いくような家づくりをした方がいいと思います。でも、私たち夫婦は特にこだわりもなく、インテリアのセンスもなかったので、プロが選んだおしゃれな壁紙やそれに合う家具のついた家に低価格で住むことができてとても満足しています。
マイホームに対して「コスパ」という言葉を使うのも変な気はしますが、本当に費用に対しての満足度が高い買い物になりました。
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モデルハウスは設備の充実も魅力!
収納が多い家に住みたいという希望も叶い、特にパントリーは重宝しています。これまで、お米や野菜、ジュースやお菓子のストックでいつも台所周辺が見苦しかったのですが、全部パントリーに入れておけば来客時にも見えません。
また、脱衣所にクローゼットがあることで、タオルや肌着をしまっておけるので、娘をお風呂に入れる準備でタンスと風呂場を行き来することもなくなりました。
必要なところに必要な収納があるだけで、「これだけ家事効率がよくなるんだなぁ」と感動しています。
そのほかにも、キッチンの水道に浄水機能がついていたり、お風呂にミストサウナがついていたりと、注文住宅の標準装備よりもスペックが高い設備がついてきたのも嬉しいポイントです。
生活スタイルに合わせた間取りじゃないのはデメリット
モデルハウスで失敗した点をあげるなら、自分たちの生活スタイルに合わせて作られたわけではないので、こまごまとした不便な点が出てくるところです。
階段やキッチンなどの近づいてほしくないところはベビーガードをするつもりでしたが、扉や収納の引き出しが干渉するのでツッパリ棒を張ることができませんでした。
今は段ボールや大きいゴミ箱などで子どもの進路をふさいでいて不格好なので、対策を考え中です。
また、今のところ子どもは二人目を考えていないので、2階に3部屋あるうち1部屋は持て余している状態です。
他にも、子どもが小さいうちは1階の和室を寝室にするつもりですが、3畳しかないため親子3人分の布団を引くことができません。
生活スタイルに合わせて理想の間取りを作れる注文住宅に比べ、こういった細かいところで不便が出てくるのはモデルハウスなど建売のデメリットでもあると思います。
購入時期にこだわりがなければモデルハウスがおすすめ!
金額だけでいえば、近所にもっと安い販売価格で住宅を量産している不動産会社もありました。
しかし、今回お世話になった営業さんもおっしゃっていましたが、そういう建売はやはり設備的に不安な部分があったり、サポートが万全でなかったりというデメリットが大きいそうです。
マイホーム購入費用を抑えても、数年でガタがきて修理やリフォーム代金がかさむのでは意味がありません。
一生住むつもりで購入するのですから、今回、費用はおさえて、でも設備はしっかりしているモデルハウスという選択肢は、とてもよかったと思っています。
今回出会った不動産会社は、積極的にモデルハウスを建てて売っていくスタイルだったので、気に入れば購入することができました。しかし、モデルハウスは必ずしも希望すれば購入できるというわけではなく、あくまで分譲地内で注文住宅を建てる方向けに内覧用として1棟だけ建てているものもあります。
その場合、分譲地内の土地がすべて売れるまでモデルハウスが販売されることはありません。
土地がすべて売れる頃に特別分譲として売りに出されるのですが、そういった物件はエアコンやカーテンもついていることがほとんどなので、かなり条件のいいマイホーム購入になります。
マイホーム購入時期にこだわりがない方は、内覧用のモデルハウスが売り出される時期を待ってみるのも一つの手かもしれません。
皆さんも、費用に対して満足度が高いモデルハウスを、マイホームの選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?