誰でも自宅にいた時に、チャイムが鳴ったら玄関に行きますよね。
私もそうです。
しかし、夜中の訪問者に対してはどうでしょうか。
ある日、仕事で疲れて帰宅した私は、早めにベッドで寝ていた時です。
「ピンポーン!」というチャイムが部屋中に響き渡りました。
「こんな夜中に誰だろう?」
眠たい目をこすり、時計を確認すると、夜中も0時を過ぎた頃だったのです。
ありえない!勝手に侵入したアナタは何者?
「もしかして、家族がやってきたのかな?」と思いました。
ちなみに、私は一人暮らしをしており、賃貸のアパートに住んでいます。
自宅前の賃貸マンションには、祖父が住んでいました。
それもあいまって、不信感なども持たず玄関のドアを開けてしまったのです。
ドアを開けると、40代くらいの酔っ払いのおじさんがいます。
おじさん :「よー、兄ちゃん。ちょっと部屋に入れさせてくれぃ!」
抵抗する私:「いや、どなたですか?帰ってください!」
おじさん :「なぁに、俺は昔この部屋に住んでたんだ」
抵抗する私:「はぁ(関係ありますかね?)」
そして、そのおじさんは私の言葉に聞く耳を持たず、ずかずかと居間にまで入ってくるのです。
私の頭の中には、こんなやりとりがよぎります。
“これは不法侵入だよね?”“はい。
住居侵入罪という、立派な犯罪です”
勝手に座りだしたところで、延々と話相手にさせられました。どうやら今は上階に住んでいて、独り身のおじさんだという事が分かります。
重ねる犯罪!?これが酔っ払いのやり方かーっ!
さて、そのおじさんが1時間ほど他愛のない話をし終えた頃でしょうか。
おじさん:「そろそろ帰るか」
こう言ったので、私も「やっと帰ってくれるのか」と思いました。
おじさんは、喫煙しない私の部屋で、ぱかぱかとタバコを吸うなどしていたので、私は「明日も仕事早いんだけど・・・」と思いイライラしていたのです。
そんな時、帰ろうとおじさんが立ち上がった時です。
おじさん:「うぉっ!なにこれ熱帯魚?綺麗だな~」
居間の片隅に置いてあった30cmほどの水槽に興味を持ち始めます。
私はアクアリウムが趣味なので、熱帯魚を飼っています。
おじさん:「少し分けてくれや!いいよな!」
なんと!水槽台に収納していたネット網を取り出し、「金魚すくい」ならぬ「熱帯魚すくい」をはじめるのです。
もはや私は笑ってしまいました。
結局、熱帯魚10数匹と、空いていた20cm水槽、その他飼育に必要な道具を無理やり持っていかれたのです。
これからの対応と行動
いかがでしたでしょうか?
夜中に唐突に、酔っ払いが勝手に入り込んできて、長話につき合わされて、挙句の果てには熱帯魚も奪われて・・・。
「いや、玄関開けたらダメでしょ!」と言われてしまえば、それまでですが。
今では、身をもって世間の勉強をさせてもらったと、前向きに考えています。
今回の件で「訪問者の確認は大事だ」と改めて思いました。
それ以後、玄関ドアを不用意に開けないようにしている為、平穏な日々を過ごせています。