二人の娘と4人で暮らす九州在住の40代の主婦です。
「家づくりはどうすればうまくいくの?」「理想ばかりだとお金が心配」とマイホームの悩みは様々。
そこで、私たちが理想のマイホームと暮らしを手に入れた「スタイルブック」を使った家づくりを紹介します。
住宅購入費用の概要
土地50坪 1,400万円
建物40坪 2,300万円
諸費用約200万円(火災保険、デザイン料、契約料、その他)
住宅ローン 地方銀行 変動1.0%(団信有)
マイホームを建てる理由と理想の暮らしとは?
娘が5歳になったころ、小学校のことを考えると、通学路、学童や習いもの、お迎えの時間など・・不安ばかりでした。
この”不安”を消すために、私達は住まい探しをスタートしました。
しかし、希望のエリアは、築10年の賃貸マンションでも今の家賃より高くなるため、なかなか決断できず自然と戸建住宅に意識が向いていきました。
とはいっても、実際どうしたらいいか、さっぱりわからない。
まず理想の家について考えてみました。
壁面収納、対面キッチン、広いお風呂など機能面からあげることが多く、5年後、20年後の私達の姿が想像できなかったのです。
次は、マイホームでどんな暮らしをしたいか?理想の暮らしについて、考える事にしました。
例えば、こんな感じです。
- ハンモックで昼寝
- 子供の様子をみながら家事ができる。
- 湯船から夜空を眺める
そうすると、最初よりも暮らしが見えてきたのです。
叶う、叶わないかは別にし、繰り返し考えました。
しだいに、譲れないこだわりの部分がハッキリしてきました。
理想のくらしのうち、以下の3つがこだわった条件です。
- ライフスタイルの変化に対応できるエリアに住む
- 旅行も、趣味もいままで通りに楽しみたいから、生活レベルは今と同じ。
- 居心地がよい空間であること。
この”居心地がよい”ということは?
この感性を確かめるために、展示場や見学会へ足を運びました。
その中で、無垢材が使われた空間に心地よさを感じるものの、まだまだぼんやりとしています。
そこで、まず住宅雑誌などから好きなイメージにどんどん付箋をはっていくことから私たちは始めました。
その付箋のカラーコピーをとり、玄関、リビング、お風呂、キッチンなど部屋ごとにファイリングして行きます。
もちろん、新居に置きたい時計や、雑貨なども一緒にファイリングして、我が家オリジナルのスタイルブックを作っていきました。
お風呂にこだわる主人、窓から見えるプライベートな景色が好きな私・・・
お互いの好みが反映されたガイドブックのようでした。
理想のくらしと建築家と着地点
私達のイメージが固まってきたので、次に夢を形にかえるパートナー探しを始めました。
このときも、スタイルブックを片手にイメージの近い地元の建築会社にしぼり、見学会に参加しました。
最終的には内覧会のイメージから、建築家Yさんにパートナーのお願いをしました。
Yさんからの「どんな感じがすき?」
口下手な私たちは、スタイルブックを使って思いを伝えました。
そのためか、初回から大幅な変更もなく、思いをくみ取っていただいた素敵な空間になりました。
もとは、家族とイメージを共有するためにつくったスタイルブックですが、建築家との架け橋となり、設計中の資料となり、迷った時の指針になったりと大活躍です。
特に、現場での壁紙や外壁選びは、たのしくも、選びきれず苦しい作業の連続でした。
そんなときも、スタイルブックを片手に。
特に、建築家との家創りは、施主として確認・判断する事が多く、かなりのパワーが必要であることを強く感じていたので、スタイルブックに助けられたなぁと思っています。
それから、予算の関係上、理想から着地点を変更したところがあります。
1つ目は、当初家族でくつろげる中庭を検討していましたが、2台分の駐車場の配置と各部屋のバランスが合わなかったので、2階にリビングを設けプライベートな空間へ変更しました。
2つ目は、漆喰の使用を、1階の玄関だけに絞り、それ以外は壁紙を使用することで、大幅に予算を抑えました。
今思うと、メンテナンスを含めこの選択が我が家には正解でした。
その他、お風呂の鏡、シャワーヘッド、タオルバー、収納庫の棚板の枚数など、本当に必要かどうか吟味し、小さい増減を積み重ねて行きました。
その結果、全体的なイメージを変えず、自分達の好みの真っ白いタイルのお風呂や、2階リビングで楽しむハンモック、収納部分を壁と一体化させるなど、リビングデザインにかなりこだわりました。
逆に、将来子供たち自身が、壁紙や照明など好きなように変更できるようにと、子供部屋はあえてつくりこまないことにしました。
このような、メリハリのある理想の空間をつくることができ、飽きることなくとても快適に過ごしています。
参考までに、私達のマイホームの費用は以下ととおりです。
なお、土地は予算オーバーでしたが、その分を建物全体でカバーし、背伸びせず予算内に収まりました。
- 3700万(土地・50坪【1400万】、建物・132m2【2300万】)
- 諸経費200万(火災保険、デザイン料、契約料、その他を含)
- 住宅ローン 地銀・変動1.0%(団信有)
- 一部繰り上げ返済済、現在は月々6万の返済
- 固定資産税 約13万
まとめ
大切なのは、夢を形にすることではなく、形にしたあとの暮らしだと思っています。
だからこそ、思い描いていたことを実現している最中です。
それに気づいたのも、スタイルブックを作成したからでしょう。
なお、私達の場合、夢を形にしてくれたのは建築家ですが、何を一番に考えるかにより相談相手は変わってきます。
まずは、これからの暮らしをどうしたいのか?について、好きな暮らしの雑誌を持ち寄ることからはじめてみませんか?
次は、あなたの理想のくらしを手にいれる番ですよ。