戸建て 注文住宅

20代ゆとり世代の土地200万円で注文住宅を建築したマイホーム購入体験談

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山口県在住の20代前半の専業主婦(O)様から、注文住宅で建築したマイホーム購入体験談の紹介です。

 

家族は、夫と子供2人(2歳と0歳)の4人暮らし。

 

2017年6月に念願の注文住宅が遂に完成したのです。

 

打ち合わせをし始めてすぐに二人目の妊娠が発覚し、身体の不調のため打ち合わせに不参加だった時期があります。

 

夫と家の話をすることもなかなか出来ず、実際に完成した家を見た感想は「想像と少しずつ違う」ことでした。

 

なぜこのような感想に至ったのか、同じ失敗をする人がいないようにお伝えします。

 

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なぜ住宅が欲しいのか?本当にマイホームは必要なのか?

 

今時、家を建てるなら修繕費もかからず一戸建てよりも安価なマンションが良いという考えの人は多いかと思います。

 

そのような時代の中で私達が家を欲しかった主な理由は以下の通りです。

 

田舎のため土地が安く家を建てやすい

近辺の土地の相場は50坪700万円前後、30坪の家を建てるには充分だと考えます。

 

 

夫が60歳になる頃にはローンを払い終えたい

夫の定年退職が今のところ60歳で60歳以降は嘱託社員になるので、生活に不安を残したくありませんでした。

 

また、子供の手が離れ金銭的に余裕が出てきたら積極的に繰り上げ返済をしていきたいからです。

 

 

実家に帰るという考えがない(実家は夫婦ともに愛媛県です)

夫は長男なので一般的に考えると家を継ぐ立場ですが、義母に理解してもらい実家には帰らないと決めています。

 

 

アパートの家賃を払い続けるのが勿体ない

資産価値もなく、家賃を払い続けても持ち家にはならないことがネックでした。

 

一生上の階の騒音なども気にしないといけないのは嫌だなと感じていました。

 

 

マイホームへの憧れが強かった

小さな頃から、家を建てたりリフォームしたりするテレビ番組が好きでした。

 

その影響からか、家庭を持ったら絶対に家を建てると考えていました。

 

 

家族の建築条件のあれこれ

 

私達家族の建築条件は変わったことが何点かあります。

 

土地は広くなくても良いが、四方を家で囲われたくない(よって分譲地以外)

アパート住まいで周囲の生活音や近所付き合い等に夫婦ともにストレスを感じていました。

 

そのため隣接するのは2軒までと決めていたのです。

 

 

夫の勤務先から車で20分程度であること

夫は部署によって交替勤務になったり日勤になったりとコロコロ変わるので、通勤に負担をかけないために近場が良かったからです。

 

 

2〜3LDKあれば充分。2階リビング、ファミリークローク、防音室をつくる

単世帯ですし、家に友人を頻繁に招いたり泊まったりすることは考えられなかったので必要最小限の間取りで十分です。周囲の目線が入らないように2階をリビングにすることが必須条件でした。

 

 

リビングは日中カーテンをしなくても周囲の視線が入らないようにする

カーテンをしてしまうと閉鎖的な空間になるので、あえてカーテンをしないことで開放的な暮らしをしたいと考えていました。

 

 

インナーガレージが欲しい

車を2台保有していますが、1台は夫婦で気に入っている車で汚したくないため、インナーガレージを希望しました。

 

 

外観にこだわりたい

夫婦揃って「見たことのない家」に住みたいと思っていました。

 

もともと、“人と同じ”が好きではないので人の目を惹く外観にしています。

 

 

家づくりでのおおまかな注意点

 

新築時、以下の点に注意しました。

 

予算は土地・建物込みで3500万円(上限)、自己資金ゼロ、親の援助ゼロ

住宅ローン控除がある10年間を有効に使い、11年目以降から繰り上げ返済をしていく予定です。

 

 

土地は庭の手入れが面倒なことから、50坪前後あれば良い・学区の制限なし

小学校、中学校まで徒歩で20分程度、夫の勤務先まで車で20分以内、最寄り駅まで徒歩で20分以内のところで検討しました。

 

物が溢れない収納力と各部屋の仕様

シューズクローク・ファミリークローク・納戸・脱衣所に大収納をつけることが必須条件です。

 

夫の趣味が楽器演奏と映画鑑賞なので防音室をつけること、子供部屋は子供が小さいうちは家族全員の寝室にして後々仕切ります。

 

開放感が欲しかったので駐車場上をテラスにして、周囲の視線が入らないようにしています。

 

 

オール標準仕様の水回りとこだわりの洗面

特にこだわりがなかったので基本的には標準仕様にして、所々オプションをつけています。

 

我が家の場合、浴室乾燥をつけることが第一優先です。

 

また、洗面は来客の際に使ってもらいそうなので、造作棚+大きめの洗面ボウルでホテルライクを目指しています。

 

 

マイホーム契約までの道のりは長い!

 

「家はいるのか?いらないのか?」実は当初建築する予定はなかった

私達夫婦は今のタイミングで家を建てるつもりはありませんでした。

 

20代前半と年齢も若いこと・周りに家を建てている知人がいないこと・住宅ローンを返済できるのか不安だったことが理由です。

 

最初は、消費税が8%から10%に上がるかもしれない、早いうちに建てておいたほうがいいのではないのか?と話していました。

 

しかし、自分たちには早いのではないか・お金はどうするのかなど、建てない方向でまとまっていたのです。

 

 

住宅資料一括請求〜工務店との出会い

私は小さな頃から間取りを見るのが大好きです。

 

まだマイホームを持つつもりはありませんでしたが、勉強と趣味を兼ねてなんとなく住宅資料の一括請求をしたのが始まりです。

 

夫も資料を見てくれました。

 

それからは営業マンからの電話や住んでいたアパートに来て話をしたりと、段々とマイホーム購入の方向へと変化していったのです。

 

完成見学会や住宅展示場に足を運ぶようになり、しばらくはああでもないこうでもないと家の話中心の生活を約5ヵ月送ります。

 

しかし、資料請求をした中には「ここで建てたい」と思えるようなところがなく、ネッと検索をしたところ我が家を建てた工務店に出会う事になったのでいす。

 

ここまでで半年程かかっています。

 

 

数ある中から工務店に決めた理由

 

営業マンが苦手

資料請求をして分かったことは、私達は「家を売る」というイメージの強い営業マンが苦手だということです。

 

家を建てるのだから、営業マンを介さず設計士さんとお話をしたいという考えです。

 

 

多少高くなっても注文住宅一択

もともと建物を見るのが好きな私達は、「変わった家に住みたい」という思いが強いです。

 

○○ハウスの家だ、と分かるような外観の家や仕様は好みではありません。

 

その話を営業マンにしても否定されたり、実例もないのにできますよと言われたりすることに次第に不信感を抱きます。

 

そのような状況下で現在の工務店を見つけ、設計士さんとアドバイザーさんと直接話をして、この工務店でないと家を建てることができないと判断しました。

 

 

決め手は設計士さんが目の前で絵を描いてくれたこと

何が決め手になったのかというと、「したいことは教えてください」「できることは全て叶えます」という姿勢です。

 

何でも「できます」と言うのではなく、実例写真を見せながら・図面を書きながらの説明だったので心から信用することができたことが1番大きいです。

 

また、設計士さんに直接会って話をする中で、建築主の要望を最大限に聞いてくれたり良いコミュニケーションが取れたことも決め手のひとつです。

 

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人生最大のお買い物は夢のマイホーム住宅!契約印を押す!

 

土地探しに半年・・・

 

最初は100坪、段差がある変形土地に決めかかっていましたが、工場の目の前だったことがネックだったので考え直しました。

 

市内を車で探索してみたり、不動産会社のホームページを見たりして自力で土地を探したのです。

 

最終的にはGoogleマップを使って、暇さえあればストリートビューで土地探しです。

 

そしてなんとか見つけた土地は45坪、扇型のような変形土地。毎日のように日当たりや水はけを確認しに行きました。

 

変形土地に強い設計士さんだと知っていたからこそ、この土地を選べば面白い家を考えてきてくれるに違いないと思い選定しました。

 

 

土地の不動産会社の方から心配される

立地はここで決めよう、となって不動産会社へ行きました。

 

土地の金額はあらかじめホームページを見て確認済みです。

 

土地は「45坪で200万円」と破格の金額です。

 

初めて会った不動産会社の方からは、「本当にここで良いの?」「家はちゃんと建つ?」と言われるほどの変形土地だったのです。私達は設計士さんを信頼していたので絶対に大丈夫だという自信がありました。

 

 

出来上がった設計図を見て大興奮!

この頃、同時進行で設計士さんが図面を描いてくださいました。

 

出来上がった図面は、扇形の土地に合わせて駐車スペースがあり、駐車スペース上が全面テラスになっている見たこともない家です。

 

扇形の土地に合わせたことによって三角形に近い形の家になっています。

 

「この家に住みたい!」と夫婦で大興奮です。

 

ここからトントン拍子で話が進み、契約印を押すまでにいたりました。

 

 

マイホーム購入は妥協の連続!?優先順位と妥協は?

 

私達のこだわり

設計士さんには一貫して「とにかく変わった家を建てたい」と伝え続けました。

 

変わった家の定義は人それぞれだと思いますが、パッと目を惹くような家に憧れがあるのです。

 

大収納・防音室・ロフト・インナーガレージ・テラスがあることが条件です。

 

また、狭さを感じたくなかったのでカーテンがいらない生活をしたいと言いました。

 

 

止むを得ず妥協した点

住宅ローンの関係で諦めるものもあります。

 

我が家の場合は無垢床・タンクレストイレ・コンクリート打ちっ放しを諦めました。

 

タンクレストイレは手洗いをつける場所が確保できなかったことが諦めた原因ですが、その他はすべて予算オーバーになるため諦めざるをえませんでした。

 

 

なぜ契約できたのか?費用は?

 

周囲の協力は?

夫は最初こそ「まだ家はいらない」「誰も建てていない」と非協力的でしたが、打ち合わせが始まってからは協力的に動くようになって嬉しかったです。

 

夫婦の両親からの金銭的援助などは受けていませんが、口出しもありませんでした。

 

 

契約内容

土地45坪(200万)、建物30坪(3200万)

 

自己資金ゼロ

 

山口銀行

 

35年ローン(変動)

 

月々7万円返済

 

諸費用

仲介手数料なし

 

手付金20万円(土地)

 

火災・地震保険費用約13万円

火災保険(SECOM)
火災保険10年、11,112円/年
地震保険5年、5,440円/年

合計保険料138,320円(一括払い)

 

ほけんの窓口で相談したところ、オール電化の場合はSECOMが格安とのことでした。

 

付帯工事費用

地盤改良工事20万円

 

引っ越し費用夫の会社負担、不動産取得税1万円(土地)など

 

 

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建築開始から完成まで

 

工務店との距離

工務店と建築現場が車で2時間程離れていたので、設計士さんが頻繁に現場に来られることはなかったです。

 

 

設計士さんとの距離

建築中でも気になった細かいところは、設計士さんへ直接連絡を取り合い、「やっぱりこっちが良い」など、私達の要望を汲んでほとんど聞いてもらえたのはとてもありがたかったです。

 

 

 完成した家を見て

 

打ち合わせに参加できなかった

私が妊娠していた時期でもあり、体調も悪く地鎮祭にも行けなかったことが残念で仕方ありません。

 

その関係で、家づくりも途中から夫主体で動いてもらうことになりました。

 

ほとんど寝たきりの時期で話し合いをする気力もなく、しっかり話をできなかったのは残念です。

 

 

我が家の失敗

玄関に窓が無いため日中も暗いこと

家の中にいる時に日中も玄関が真っ暗なので採光用の窓を取り付けてもらえば良かった。

 

 

収納スペースについてイメージを持たなかったこと

大きな収納を作ってもらったが、特に納戸(3帖)は何を収納するかもっと考えて可動棚をつけてもらえば良かった。

デッドスペースが大きくなってしまった。

 

 

エアコンのコンセントや穴の位置を計算すべきだったこと

配管やコンセント丸見えで格好が悪い場所がある。

 

 

造作の収納(食器棚など)の奥行きがありすぎて収納しにくいこと

 

 

洗濯物を屋根の下にも干せるようにしたかったこと

夫婦の話し合いで却下されたのですが、後悔後にたたず。

 

結果、陰干しができず真夏は服が色落ちするものがある。

 

 

これらを踏まえて思ったこと

夫婦で話し合いをしていないために住みだしてから、「マイホームって想像と少しずつ違う」と感じるようになります。

 

家づくりに対する私の姿勢が体調不良だったからとはいえ失敗でした。

 

 

マイホームで後悔しないために

私達の最大の失敗は、漠然と「家が欲しい」から始まったことです。

 

打ち合わせの際に設計士さんに流されることが度々ありました。センスの良い設計士さんと出会えたので私達は後悔していませんが、もし趣味の合わない設計士さんだったら・・・と思うとぞっとします。

 

当たり前のことですが収納一つでも、この収納には「こんな物を入れるから・こんな風に収納したいから」という所から始めるべきです。

 

インテリアも同じことが言えます。

 

大型家具は家を建ててから考えるのではなく、家具を決めてから間取りを考える方が失敗しません。

 

我が家は2階リビングですが、ベビーゲートを取り付ける位置がないため困りました。

 

たまたま梁があったので、縦型のつっぱり棒を設置してベビーゲート自体は手作りです。

 

小さなことですが、このようなことが積み重なって困ることがよくあります。

 

最近ではインスタグラムなどで検索してみるとお洒落な家や「なるほど!」と思えるようなアイデアに出会うことが簡単にできます。

 

また、どんな家が良いか・絶対条件・できればしてほしいことなど、夫婦での気持ちを固めておくとよりスムーズに家づくりができると思います。

 

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