現在北海道に住んでいます50代の個人事業主です。2人の子供が独立し、現在は一人暮らしをしています。
これからお話しする内容は、私が「家を新築で購入後に抱えた2つの問題について」お話します。いまから30年以上も前の話になります。
他人からみれば大した問題ではないのかもしれませんが、私にとっては一生に一度の高い買い物だったのにも関わらず、もっと何とかならなかったかと後悔してもしきれない思いがあります。
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マイホーム購入のきっかけとは?
30代も半ばで、家族が増え、子供が小さくドタバタと走り回る時期だったため当時暮らしていたアパートでは狭く苦情もあったため、一戸建てを考えたのが始まりでした。
小学校、中学校がそばにあり安心して通える場所を探し、モデルハウスを回ったり、業者もいろいろ聞きまわりましたが、知人から紹介された北海道では有名な不動産会社である土屋ホームが、希望に近い気に入った土地を見つけてくれたことで決めました。
費用をなるべく安く抑えることと、通勤時間が1時間以内であることの条件に合致したことも決め手になった要因だったと記憶しています。
決して「土屋ホームの営業がよかった」、「土屋ホームが信頼できたから」等の理由ではありません。
住宅ローンの返済が厳しい現実とは!?
何度も言いますがマイホームというのは高価な買い物です。1000万を超えるため庶民にとっては一生に一度しかできない買い物です。
私も住宅金融公庫でローンを組んだのですが、当時は銀行も年々収入が上がるという前提で貸すというのが当たり前の時代でしたのでステップ償還という10年後、20年後に月額の返済額が上がるように組まれたのです。
予算2000万円、頭金なし、
新築一戸建、土地50坪(1000万)・建物30坪(1000万)
住宅金融公庫、25年ローン、変動3.0%(団信加入)、月々6万円返済
しかしながら、10年後、20年後の景気など誰にも予想がつかないものです。
個人的には元金均等での支払いを考えていたのですが、北海道銀行の強い勧めでステップ償還の元利均等で25年、変動金利3.0%、当初5年が月額6万、11年目以降8万のローンを組んだのです。
結果論ですが、案の定景気は悪くなり、給料が上がるどころか賞与も出ない会社がでてくる時代となってしまったのです。私の職場も景気の煽りを受けました。
賞与が出ないことはなかったのですが、予想以上の減額に見舞われてしまったのです。
もっと人生計画のシュミレーションやライフスタイルを考えれば良かったのですが、沢山のケースを抱えている銀行が「皆さん、そうなさってます」という言葉を鵜呑みにしてしまったのです。
家庭の事情もあり住宅ローンの支払に随分苦労したため、15年後に北洋銀行に金利2%で借り換え、また数年後に支払いを5年延ばす(合算30年ローン)ことにより月額支払額を減額することができ完済に至りました。
将来は、家族も増え教育費や生活費にお金がかかることが必ず多くなります。今よりもっと出費が増えることを想定し、苦しいのは先延ばしにしない支払を考えて慎重に融資を組まれることをお勧めします。
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マイホーム購入で後悔した出来事1
初めてのことばかりでしたが、家が建ち新築の匂いがする家の中で快適な毎日を過ごしていましたが、初めての冬を迎えたころです。
-10℃を超える寒い冬の間にも、0℃以上に気温が高くなることもありますが、そうなると屋根の雪解け水が玄関前に激しく打ち付けるのです。そして、気温が零下を下回ると玄関アプローチ(玄関前から門までの通路スペース)が凍り、とても歩けるような状態ではなく、まさにスケートリンクのような状態になってしまうのです。
また、道路側の屋根からも雪解け水が激しい雨のように落ち地面に跳ね返り外壁に打ち付けた結果、外壁は地面から1m程が今ではボロボロに剥がれています。屋根に登って近所を見渡しても、雪解け水が流れ落ちているような家は一軒も見当たらず、なぜ自分の家だけがこういう状態なのか不思議で仕方ありません。
初めての家なのでこういうものなのかと仕事も忙しく先延ばしにしていましたが、そんなとき物件を購入した土屋ホームから連絡がありました。いわゆるアフターと言われるものでしょうか。そこで相談したところ、我が家はフラットルーフという屋根で、道路側に向かい少し傾斜が下がっており、雨水や雪解け水が流れ落ちて、屋根を長持ちさせるしくみになっているそうです。
屋根の玄関側の傾斜を上げ、雪解け水が玄関アプローチに落ちないように対応してもらいました。対応してはもらいましたが、雪解け水が少なくなっただけで玄関が凍るのは変わりません。前よりは歩きやすくなりましたが、道路側の雪解け水は相変わらず地面に落ち、外壁に跳ね返っています。
屋根の玄関の反対側には駐車スペースがあるのですが、ちょうど運転席に乗り込むあたりに雪解け水が落ちて凍り、車に乗るときは今も滑らないように注意しながらの乗車となっています。
屋根にはいろいろ種類があり、どれも一長一短です。もう少し理解がされていれば検討の余地があったのかも知れません。
家というのは、自然環境に晒されるため、暮らしてみてわかることが沢山あります。いや住んで見ないと分からないものだという事が理解出来ました。
小さな問題を見つけたら、すぐ業者に確認するべきと思います。私が契約した業者は、満足いく対処ができていませんが一応無料で手直しをしてくれました。しかし、そんな業者ばかりではないとよく聞きますので、買う側も知識が必要だと痛感しました。
マイホーム購入で後悔した出来事2
私の家は、床暖付きのFFの石油ストーブになっており、各部屋に吸入口と排出口が各々ついていて、吸入口から空気を吸い込み、排出口から空気を出すといった循環型の換気システムで、暖房に切り替えると排出口から暖房が出て「暖房器具がなくても暖かい」とのフレーズで設置したのです。
住んでから寒い季節へと変わったため、循環器システムを暖房に切り替えたところカタカタと音が鳴ります。暖房に切り替わってから音が大きくなり、寝られないこともあったので業者に相談を持ち掛けました。
調査したところ、熱交換換気システムで空気を循環するためにファンが付いていてその音が原因だそうです。業者に何度も何度も調整してもらいましたが、調整後は音が少し小さくなってもまた元に戻ってしまいます。何度も点検と修理に来てくれはしましたが、結局最終的には音が鳴らなくなるところまで直すことはできなく、自分たち家族が我慢せざるを得ない状況となったのです。
今でも、音はなっています。ちょうど寝室の下に換気システムが設置されているため、昼間は気になりませんが、夜はさすがに音が煩く寝られない時もありました。今は、残念ながら悔しい思いもありますが、音の鳴る位置から離れて寝ている状況です。
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マイホームを初めて購入する方へのアドバイス
私は、現在でもこれらの問題のある家に住んでいますが、費用が工面できれば直したいところです。
しかしながら、屋根も換気システムの問題も家の構造から見直さなければならず、費用が莫大にかかるため我慢をしています。こんな問題を抱えたまま住むことにならないよう、事前に確認を取って情報を引き出す努力と各部屋全てを納得いくまでチェックすることをお勧めします。
私の場合、仕事の忙しさを理由にこれらを怠ってしまったので、問題を抱えてしまいました。
今は、ネット等で様々な住宅に関する情報が調べられますので、分からない事でもある程度知識を蓄えられます。わからなくても問題を提起するネタくらいは探すことができるかも知れません。
それでも住んでみないと分からない事が沢山ありますので、問題やトラブルがあっても数年は誠実に対応してくれる業者を選定すべきです。但し、私のように家の構造に関わる問題は、建てる前に変更の必要があります。
業者は、全てを説明などしませんし、なるべく設計変更はしたくないものです。
例えば片流れ屋根の場合、屋根に傾斜をつけて雪が自然に落ちる構造ですが、どんな欠点があるのかを業者にぶつけ、自分たちの生活に支障があるか考えることにより、変更できるかも知れません。「そんな時間は取れない。」そうですよね。私もできなかった方ですので、説得力がありません。
では、どうしたらよいのでしょう?
一つだけ方法があるとすれば、ハウスメーカーや建築のプロに相談できることが一番いいのではないでしょうか、そうすれば事前に問題を解決できるかも知れません。いずれにせよ、将来に問題の残る家に住むことにならないためにも業者と情報交換し、早い段階で問題を見つけて下さい。お話しした内容は、特殊なケースなのかもしれませんが、少しでも家を新しく購入する方の参考になったなら幸いです。