富山県在住の30代会社員(C)様から、2年の歳月を掛けて家族が一致団結し、探し出すことが出来た理想の「建売マイホーム購入体験談」の紹介です。
家族は、パートに出ている妻と高校生の長男、小学生になる次男の4人家族です。
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目次
貯金0から考える理想のマイホーム探し
マイホームについて具体的に考え始めたのは、次男が生まれたときです。
以前、家族4人で暮らすには、手狭なアパートに住んでいたのです。
また私は3交代制の仕事をしており、夜勤のときには家族と違う生活リズムになりますから、昼間に起こされない様にするためには、自室がないとゆっくり寝ることが出来ませんでした。
このまま次男が大きくなっていったときに、子供部屋が足りなくなるという予想があったのもマイホーム購入の理由でした。
しかし私の年収は、300万いかないくらいです。
妻は育児や家事でパートしかできず、経済的にギリギリの生活をしていました。
貯金はもちろん0円です。
それでもマイホームを諦めきれない私達一家は、家族全員で真剣にマイホーム購入を考え始めたのです。
少ない予算でも家族みんなが納得できるマイホーム
まず長男を含めた家族会議を行い、それぞれのマイホームに対する理想を言い合いました。
やはり言葉に出して話し合うことにより、お互いの思いを理解しあえるので、最初にこのような会議をしっかりやっておくのは大事だと思いました。
全員が納得して住むからこそのマイホームですし、それぞれ妥協できる部分と妥協できない部分があるものです。
マイホーム購入条件は以下の点。
1 予算2000万
現在のアパートの家賃より多少なりとも、安いローン返済になるようにする。
2 対面キッチンは絶対!(妻)
3 2階の部屋数は3部屋以上。
4 2階にトイレが欲しい!(長男)
特に予算に関しては、妻の見通しが甘いように感じていましたので、私が厳密にチェックすることで合意しました。
予算にはシビアすぎるくらい神経を使わなければ、最悪の地獄の住宅ローン破綻もありますから、一生に一度と言われる夢のマイホーム購入計画は厳しく練らなければなりません。
貯金0は前提として、妻と私の両親も暮らし向きは楽ではないので、とても援助は期待できません。
マイホーム探しに2年以上!
条件を絞り込んだ私たちは、休日ごとに住宅展示場を渡り歩く日々を始めました。
予算が厳しい上にそれぞれの夢を叶えなければいけないのですから、簡単に見つかる訳がないのです。
それに私達一家は住宅事情に疎く、ネットでどれだけ調べても一般論ですから、自分たちが今いる富山の住宅について知る必要がありました。
失敗や後悔をしないためにも、住宅メーカーの人が嫌がるくらいに、何でも何度でも聞いて回り、各メーカーの工法や特徴などを調べ上げました。
私達はメーカーの営業の方との話を円滑にするために、オブラートに包み隠さず、「最初に貯金0」で予算の金額から言うことにしていました。
これはセールストークに付き合っても、自分達の予算では手が出せない住宅を紹介されても意味がありません。
購入することは出来ませんし、無駄に時間が過ぎるだけです。
また相談に乗る気がないタイプの営業の方ですと、すぐに離れていくので、無駄な時間がかからずオススメです。
あまり良い顔はされませんが。
そしていつしか、一般的なハウスメーカーでの分譲住宅などでは、求める条件にあったものを見つけるのは不可能だという結論に至ったのです。
やはり一般的なハウスメーカーは素敵な住宅が多く魅力的ですが、予算の面で余裕がないと難しいと思います。
注文住宅だとつなぎ融資が必要になりますが、ただでさえ予算が安いのにそこで手数料などの諸経費をかけるわけにもいきません。
ハウスメーカーだと注文住宅が主流ですから、私達のような顧客に対して積極的に相談に乗ってくれないですし、色々細かいところで融通を利かせてくれないです。
格安の物件でもハウスメーカーにはありますから、私達はそれに関しても検討してみました。
しかし安い住宅だと部屋数が少ない、2階にトイレがない、など私達の条件には合いません。
妻は何度も妥協しようと言ってきました。
妻の求める対面キッチンは格安住宅にもありましたし、世の中の主流になってきていましたから、妻としては安いからいいじゃないかというところでした。
しかし私はせっかくアパートからマイホームに移るのに、部屋数が変わらず求める条件に合わない住宅で妥協する気はありませんでした。
確かに格安住宅であれば予算より驚くほど低くなりますし、これらは建て売りが基本ですから、ローンの面でも余計な出費がありません。
しかし妥協して住みにくいマイホームに住んで、あとあと後悔する事になったら、何が夢のマイホームなのでしょうか。
古い言い方をすると、自分の城じゃないですか。
私は妻を説得しました。
妻も内心そこまで格安住宅がいいとは思っていなかったようで、渋々ながらマイホーム探しを続けることにしてくれました。
結局求めていた理想のマイホームが見つかるまで、実に2年以上の歳月が掛かることになったのです。
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妻の執念(怨念!?)がきっかけになる
正直に言うと、私は半分諦めかけていたのです。
私達の予算でマイホームなど無理なのだろうと。
なかなか見つからないことに苛立ちはありましたし、相変わらず貯金は0のまま。
希望をなくしかけていました。
しかし妻は実に粘り強く、私が夜勤の関係上動けないときも、幼い次男を抱えながら色んなハウスメーカーに相談しては回っていました。
渋々付き合ってくれていた妻ですが、この頃は諦め半分の私を叱咤激励してくれるほどでした。
おかげで私も気持ちを持ち直し、前向きに考えるようになってきました。
少々反抗期気味の長男も、口数は少ないながら、マイホーム探しにはかなり付き合ってくれました。
家族みんなで考え探すという、当初の家族会議に意味があったことを感じました。
そんな妻の執念が実を結びます。
色んなところで情報を集めていた妻の主な情報源はママ友繋がりです。
同じようにマイホームを考えている友人夫婦のつてで、地元不動産屋さんが出している建て売り物件を見に行きました。
その物件は私達の条件をすべて満たした上に、オール電化、カーポート、小さいけど妻のガーデニングに使えそうな庭までついていました。
内見時には平静を装っていた私達一家ですが、帰ったら小躍りしてましたね。
どうしても煌びやかな分譲住宅に目が行きますが、地元の不動産屋さんには結構掘り出し物が多いと聞きました。
分譲地ではないので、割とひっそり売りに出されていたりするもので、昔からの不動産屋さんのコネで値段も安く建てていたりするようです。
ついに念願のマイホーム
予算:1860万、労働金庫より変動1.3%35年ローンで借り入れ、月々の返済は5万円
間取り:3LDKでリビングの横に6畳の和室、脱衣場の横に多目的スペースあり、2階にサンルーム、2階トイレ
その他:オール電化、カーポート付
私達の考えていたより、ずっと豪華なマイホームになりました。
地道に探し続けた結果ですが、協力してくれた家族にほんとうに感謝しています。
2年以上の間、ずっとマイホームの事を夢見ていたので、今は毎日家に帰るのが楽しい日々です。
オール電化なので火の心配がないですし、長男が夕食の手伝いをするときも安心です。
次男は大きくなりまして、毎日和室で転げ回って遊んでおります。
妻は対面キッチンで、お菓子づくりを楽しそうにやっています。
マイホーム探しの途中で、消費税値上げ時期に差し掛かり、「買うなら今!」という時がありました。
一時は、妥協して予算オーバーの注文住宅にしようかと思ったのですが、1級建築士で設計事務所に勤める兄の言葉が響きました。
「一生の家を決めるのに、数%得するからといって焦って決めていいのか?」
これを聞いて諦めず妥協せず、自分の求めるものに出会えるまで探し続けて良かったと思います。
色んな人の色んなアドバイスが役に立つはずなので、まず恥ずかしがらずにマイホームの夢や予算などを話して回るのは悪くないことだと思います。
本当に大きな買い物になるので、どんな話でも何かしら参考になります。
私達のように人づてによって得られる情報も必ずあります。
最後まで諦めず粘り強く探して行けば、理想とする夢のマイホーム購入に手が届くはずです。