神奈川県在住の30代主婦(N)様から、三年前に新築一戸建ての建売を購入した、マイホーム体験談の紹介です。
家族は、サラリーマンの夫と娘の三人家族です。
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目次
マイホーム購入のはじまりは、妊娠中のネットサーフィン
家を捜し始めたきっかけは、正直に言うと暇だったからです。
私たち夫婦は共に関西出身で、夫の転職にあたり大阪から首都圏に引っ越してきました。
当時は賃貸マンションに住んでおり、住まいに対して特に不満を抱いていたわけではありません。
妊娠中、体調も安定してきた頃、ふとこのまま賃貸で家賃を払い続けるのと、家を購入してローンを組むのとでは、将来的にどちらが私たちにとってお得なのだろうと興味を持ったのです。
すぐさま住宅情報のネットページを開き、持ち家のメリット、デメリットを調べたのが始まりでした。
それから毎日のように住宅情報を検索しては、こんな家に住みたいとか、この設備いいなぁとか、このリビングなら今使ってるソファーも置けるよねとか、妄想は広がるばかり。
間取りを見るだけに飽き足らず、ローンの仕組みについても興味がでて色々と調べてみました。
家を買うなんてまだまだ先のことだと思っていましたが、無理のない範囲で予算を決めてみると、意外と手が届きそうな気がしてきたのです。
ちょうど翌年の四月から消費税が上がるというタイミングもあって、夫婦で一度見に行ってみようかという話になりました。
購入前なのに売る前提!?住宅選びのポイント!
私たちは二人とも戸建の家に生まれ育ったので、購入するなら一戸建て、ということだけは最初から決まっていました。
購入資金については、親の援助もなく貯金もそれほど多くなかったので、初期費用の200万円以外はローンを組むことにしました。
頭金もゼロです。
当時支払っていた家賃は12万6000円。
できれば月々の支払が10万円を切るように、土地と建物合わせて3000万円~3500万円、という予算を設定しました。
その時住んでいた地域はとても便利で生活しやすく、また夫の勤務先へのアクセスも良かったので、できれば近所で探したい、というのが私たちの希望でした。
間取りに関しては様々な物件やモデルルームを見学していくうちに、徐々にイメージが固まっていったように思います。
家族が集まりやすいようにリビングは18畳前後は欲しいとか、子供がもう一人できてもいいように3LDKか、それ以上の部屋数にしよう、とか、将来の家族の在り方を想像しながら、楽しく決めていきました。
そしてこれだけは譲れない!という条件が一つだけ。
ずばり「資産価値が下がりにくい物件」です。
具体的に言うと、最寄駅まで平坦な道のり15分以内で、延べ床面積100㎡以上!
すっごくワガママですね。笑
ちなみに外観や設備については、まったくこだわりませんでした。
立地条件と最低限の広さだけでもかなり厳しい条件だったので、これ以上わがままを言っては本当に物件を探す気があるの!?と業者さんに怒られそうでしたから。
それでも、私たちの予算内ではなかなか厳しい条件でした。
でもここだけは妥協したくない!
時間が経ってもできるだけ資産価値が下がらず、もし売ることになってもすぐに買い手がつくような物件が、私たちの理想でした。
妄想広がる物件めぐりツアー
土日は仲介業者も混んでいることが多いため、妊娠中暇だった私は、よく1人で物件の見学に行きました。
ネットで気に入った物件があるとチェックしておき、週に1回はアポイントを取って4,5件まとめて見に行っていました。
物件の見学は自宅まで送迎してくれることが多いので、ちょっとしたツアーに参加している気分です。
敷地面積も延べ床面積も、かなり広いのに、どうしてこんなに安いの!?とネットで見つけて驚くような物件もあります。
実際に見に行ってみると、駅まで行くのに毎日登山!?とツッコミたくなるほど急な坂道の上に建っていたり、新幹線の線路の高架下に建っていて、見学しただけでも騒音と振動が相当気になったりと、安い価格の理由も分かったりします。
仲介業者もいろいろ営業マンもいろいろ
信頼のおける仲介業者に出会うには少し時間がかかりました。
希望している物件と全然違う提案をされたり、こちらが帰りたい時間を伝えているにも関わらず、長々と話しをされる方もいらっしゃいました。
1番ひどかったのは送迎中に交通ルールを無視して一方通行の道に侵入し、対向車の方に怒鳴り込まれたこと!
あのときは怒りを通りこして、呆れてしまいました。
当然そちらの業者さんとはそれっきり・・・。
シンプルですが、こちらの意見をしっかり聞いてくださり、条件にあったプレゼンをしてくださる業者さんが1番ですね。
ついに出会った理想の家はただ今建設中
最終的に物件を決めた理由は、最初に決めた通り「最寄駅まで平坦な道のり15分以内で、延べ床面積100㎡以上」の新築一戸建てです。笑 探せば出てくるものですね。
1人でたくさんの物件を見てまわった私は、「平坦」な道のりがいかに貴重であるか、身に染みて分かっていました。
立地条件も当時住んでいた賃貸マンションから自転車で10分の場所にあり、よく知っている地域だったので安心して購入を決めました。
6棟の新築が建つ予定で、私たちが購入を決めた段階では、まだ建設工事が始まったばかりでコンクリートの基礎があるのみ。
もうその頃には、毎週物件を見てきたおかげで間取りの平米数を聞いただけで、だいたいの広さが想像できるようになっていました。
本音を言えば実物を見て判断したかったのですが、私たちが提示した絶対条件「最寄駅まで平坦な道のり15分以内で、延べ床面積100㎡以上」の物件は企画段階から売れてしまうことが多いので、そこは妥協しました。
6棟中、すでに1件は申し込みが入っていたことも、私たちがこの物件を決める大きな後押しとなりました。
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住宅ローン5000円増の負担を取るか、理想の新築一戸建てか?
私たちがもう一つ、妥協したことがあります。
それは最初に決めた予算です。
3000万円~3500万円というのが当初の希望でしたが、実際の物件は3680万円。
理想の物件は、おおよそ予定していた予算を200万円近くオーバーしていました。
月々の支払いに直すと5000円程の負担増です。
月々の5000円を惜しんで理想の物件を諦めるか、節約を頑張って理想の物件を購入するか、とても悩みました。
仲介業者のファイナンシャルプランナーさんに相談しながら、本格的に予算の調整をしたのはこの段階に入ってからです。
幸い夫の務める会社は銀行に対して信頼度が高く、当時としては最大の優遇金利でローンを組むことが出来ました。
現在は当時よりも優遇率が高いので正直羨ましいです。
35年の返済シュミレーションで月々の支払い10万円ちょっと。
繰り上げ返済を頑張れば、夫の定年までには支払いを終えることができる、と背中を押して頂きました。
できればローンの支払いは10万円を切りたいと考えていましたが、当時の家賃12万6000円を毎月支払っていたことを思えば、十分無理のない返済額のように思えました。
最終的に、計画していた生活資金の方を見直すことで購入に踏み切りましたが、今はあの時に生活資金を見直して良かったと思っています。
割と無駄な出費が多く、私のやりくりの下手さが浮き彫りになってしまいました。
元々余裕のある予算設定だったので、見直してみると案外調節が効くところかもしれません。
夫はウジウジ妻はサバサバ
いざ契約、という段階となると、夫は急に悩みだしました。
おそらく一生に一度のことなので当然と言えば当然かもしれません。
私の方はもう散々物件を見てきて、ようやく条件にぴったり合った物件が見つかったのだから、さっさと契約すればいいのにと内心思っていました。
こういう時はどのご夫婦も大概奥様の方が決断されるのが早い、と担当の方が仰っていたのが印象的でしたね。
散歩途中の差し入れで職人さんのやる気UP!?
私たちの場合は建売購入だったため、直接現場の職人さんに挨拶したり、差し入れをもっていく必要はありません。
しかし家のことが気になるのです。
マイホーム購入の事で頭がいっぱいですし、しっかりとした家造りを希望しているのですから、無理もありません。
少しでも良い家造りをしてもらいたいこと、現場が近いということもあり、よく飲み物を持って散歩がてら見学に行っていました。
職人さんたちも気軽に挨拶してくださったりもしました。
妊娠中でお腹の大きい私を気遣って頂いたり、とても優しく、穏やかに家の完成を見守ることができたのです。
根を張って生きるという安定感!やっぱり買って良かったマイホーム
住宅を購入してみて思ったことは、やっぱり買って良かった!
これに尽きます。
子供が生まれてすぐの引っ越しだったのですが、賃貸に比べて収納スペースも十分あり、新しい洋服やおもちゃの置き場所に困ることはありませんでした。
生まれたばかりだった娘も今は3歳になり、幼稚園に通いはじめました。
家に帰ってくると嬉しそうに「ただいまー!」と言ってくれる姿を見ると、上下に気兼ねなく遊べる一戸建てを購入して本当に良かったと思います。
それからもう一つ、家を購入して本当に良かったと思うことは、その土地に根を張って生活ができる、という安定感です。
世間では敬遠されがちなご近所付き合いやママ友付き合い。
しかし土地や家を買って、その地域で生きていくことを決めたなら、面倒くさがっていては勿体ない!
近所での催し物はもちろん、お祭りやフリーマーケットなど楽しいイベントが盛りだくさん!
賃貸に暮らしていたときは、隣の人の顔も知らないなんて当たり前のことでしたし、特に気にもなりませんでした。
しかし一生その土地で生活すると決めたなら、楽しんだもの勝ちですよ。
人見知りな私は、最初こそ挨拶一つまともに出来ませんでした。
なかなかご近所に溶け込めず、落ち込んだ日もありました。
しかし子供同士の関係や町内会の役職を通じ、様々な人との交流が生まれ、今では玄関先で井戸端会議の毎日です。笑
何気ない日常の会話や、ちょっとした疑問など、気軽に言い合えるご近所さんは、本当に強い味方です。
これは同じような物件に、同時期に引っ越してきた者同士の親しみも、大いにあると思います。
ゴミ捨て場が汚れていれば気がついた者が掃除し、雪が積もればみんなで雪かき。
ご近所のみなさんと助け合って生活できるのが、これほど心強いことなんだと、家を買って初めて実感できました。
夫はもう少し広い家にすれば良かったかな、と時々つぶやいておりますが、それは夫のお給料次第なので何とも言えません。
もしも夫の給料が上がって、もう少し広い家を購入できるときが来ても、売りやすい物件を選んだので、この家を購入したことを後悔することはないと思います。
本当に売るとなったら絶対に寂しいと思います。
マイホームのススメ
最初は暇を持て余した私のネットサーフィンから始まった住宅探しでした。
探しはじめると、想像以上に楽しく、具体的な将来設計を思い描くきっかけにもなりました。
今は銀行の金利も安く、住宅を購入するには最適な時期だと思います。
たくさんの物件を見るうちに、自分の理想とする将来なども見えてくるかもしれません。
是非楽しんで理想のマイホームを見つけてくださいね。