そろそろマイホームの購入を…と考え始めると、ポストに入っている住宅情報のチラシやホームページの隅に出てくる物件の広告に、自然と目がいくことってありませんか?
住宅購入は「勢いとタイミング」、なんて言われていますが、それはあながち間違いではありません。
三年前に念願のマイホームを購入した私も、「家が欲しい!」という情熱と勢いだけで、忙しい仕事の合間を縫って、面倒な手続きや日程調整を乗り越えてきました。
思い立ったが吉日です。
さっそく夢のマイホームを探しはじめましょう!
…とは言え、実際に探しはじめると希望する住宅の種類や条件がまとまらず、探す前に諦めてしまう、なんてこともよくある話。
実は、マイホーム探しにはいくつか重要なポイントがあるのです。
今回はそのポイントを5つにまとめて、住宅購入の経験談と共にご紹介したいと思います。
マイホームをご検討中の方の参考になれば幸いです。
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目次
まずは住宅を知ること!理想の暮らしを考える
マイホーム、と一口に言っても一戸建てやマンション、新築や中古など種類が多く、予備知識なしで探しはじめると、選択肢が多くて迷ってしまいます。
住宅の種類を把握するよりも、まずはご自分が「どんな暮らしをしたいか」を考えてみてください。
通勤に便利な場所、セキュリティがしっかりしている、LDK18畳以上、ゴミだし24時間OK、ペットの飼育可能…など、どれも魅力的な条件です。
理想の暮らしが決まったら箇条書きにして、優先順位の高い順に並べてみましょう。
私の場合は「駅まで平坦な道のり15分以内」「延べ床面積100cm2以上」「駐車場付き」でした。
他にも間取りは3LDK以上、カウンターキッチン、日当たりの良さなど、細かい条件は色々ありました。
しかし、絶対に譲れなかったのはこの3つ。
もともと一戸建て希望だったのですが、この3つの条件を基準にすると、予算的にもやはり一戸建ての方が希望に合っていることが分かり、新築や中古を問わず様々な一戸建て物件の見学に行きました。
このように、理想の暮らしを考えるとおのずと希望する物件の種類が見えてきます。
もちろん、最初からこの条件が決まっていれば楽なのですが、なかなかそうもいきません。
家族と意見が食い違ったり、予算の都合などもありますので、とりあえずの目安として「理想の暮らし」を考えてみてください。
実際に物件の見学に行くと、また考えが変わってきたりしますので、臨機応変に物件の情報収集を始めましょう。
住宅に関する知識を深めよう!効率の良い探し方
今の時代、住宅探しと言えばまずはインターネットで検索、が多いのではないでしょうか?
私も最初は住宅情報サイトで物件を検索することからはじめました。
インターネットは情報量が多く、最新の設備や地震に強い建築方法など、知らなかった情報が自然と目に入り、住宅に関する知識があっというまに増えていきました。
もちろん検索機能も充実していて、エリアや予算、駅からの距離や間取りなど、本当に色々な条件から物件の検索が可能なので、つい時間を忘れて物件探しに没頭してしまいます。
忙しいときには会員登録と希望条件を登録しておくと、その条件に合う物件情報のメールが定期的に配信されるので、探す手間が省けます。
また、隙間時間を利用できるスマートフォンのアプリも大変便利です。
仕事の休憩時間や移動中にも手軽に使えるので、効率よく物件を探せます。
ぜひ活用してみてください。
その他にもポストに入っている近隣の住宅情報のチラシや新聞の折り込み広告も、物件の広さや間取り、価格などが一覧になっているので見やすく、エリアの相場を知れるので、物件探しにとても役立ちます。
ある程度気になる物件や希望の条件を絞れたら、不動産会社に問い合わせてみましょう。
より詳しい資料がもらえたり、資金に関する相談にものってもらえて、マイホーム購入が現実的になってきます。
知識の次は体感!気になる物件は即見学
物件の希望条件や予算の目途がついたら、次はいよいよ物件見学です。
ネットやアプリ検索はもちろん便利で、物件に関する基礎知識をつけるにはとても効率の良い方法です。
しかし、ネット検索だけでは体感できない駅までの道のりや時間、周辺地域の環境、日当たり具合など、生活するのに重要なポイントがいくつもあります。
いいな、と思った物件やそれに近い条件の物件を不動産会社に相談してみましょう。
すぐに見学をするための予約をしてくれます。
新築で完成前の物件を希望する場合は、モデルルームやモデルハウス。
完成済み物件や中古物件ならば、実際に購入する物件を見学できます。
中古住宅の場合は、売り主がまだ住んでいる場合もあるので、その時は売り主の都合に合わせて事前予約をとりましょう。
見学を重ねていくことで比較対象ができ、自分が本当に購入したい物件がよりリアルに見えてくるはずです。
帰ってから家族と検討できるように、メモや写真はもちろん、不動産会社に物件の詳しい資料をもらっておくと便利です。
そして本当に気に入った物件は、「何度でも見学させてもらいましょう。」
これがかなり重要なポイントで、できれば色々な時間帯に見学してみることをオススメします。
休日の見学では静かだったのに、平日は工業地帯で騒音が激しい。
昼間は日当たりがいいけれど朝方は暗くて寒かった。
夜に近所を走るバイク集団がいて眠れない。
など、一度見学しただけでは分からない物件の側面を知ることが出来ます。
面倒でも、一生に一度あるかないかの機会。
後悔しないためにも自分自身で物件探しを体感してみましょう。
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取引価格を調べよう!資産価値としての住宅
住宅を購入するということは、資産を購入するということです。
どうせ買うなら資産価値が下がりにくい家を購入したいと思うのは当たり前。
かく言う私もその一人で、物件探しの条件を「駅まで平坦な道のり15分以内」「延べ床面積100cm2以上」「駐車場付き」に設定したのも、この条件なら「資産価値が下がりにくい」と判断したからです。
でも実際「資産価値」とはどのようにして決まるのでしょうか?
それを調べるのに便利なのが、国土交通省が運営する「土地総合情報システム」です。
土地総合情報システムとは、エリア別に実際にあった不動産取引価格を調べることが可能なサイト。
これを知っていれば、相場より高い物件を買わずに済みます。
また、物件を売りに出すときに、安い価格で買いたたかれるリスクを避けられます。
また細かい条件での検索も可能。
立地、築年数、広さによって、物件価格がどれぐらい変動するのかも調べられます。
購入したい物件に近い条件で検索してみると、10年後、20年後のおおよその資産価値を知ることができるので、安心して住宅を購入することができます。
貴重な資料になりますので、ぜひ住宅を購入する前に活用してみてください。
(※現在土地総合情報システムはメンテナンスの為停止しています)
将来の20年後、30年後のマイホームを見据えて
住宅はそのときの家族の状況に応じて求めるものが違います。
例えば子供が小さいうちは、広い公園や小児科、耳鼻科などの病院が近くにある環境の中で、のびのびと子育てしたい。
受験期になれば、静かな環境の中で、集中して勉強ができるよう個別に部屋を与えてあげたい。
子供が独立すれば夫婦二人だけの生活。
介護を見据えて、できるだけ段差や障害物の少ないバリアフリー構造の家に住みたい。
など、住宅に対する希望は変化していくもの。
希望が変わるたびにリフォームできたら良いのですが、やはりリフォームを繰り返すのは、資金が掛かりすぎるのでオススメできません。
長年住んでいれば、外壁の塗装や屋根のメンテナンスや修繕の必要も出てきます。
予算的に問題がなければいいのですが、そう簡単にできるものでもありません
そうなると、やはりマイホームを探す段階で将来を見据えておく必要があります。
維持費の面
10年後・20年後のメンテナンス費用の捻出も重要です。
外壁塗装・屋根の修理など、百万単位で掛かる事もありますので、計画的な修繕やリフォームを念頭においた、資金計画をもっておかなければなりません。
設備の面
マンションであれば、最初からバリアフリー構造の住宅を検討するのも良いでしょう。
子供部屋は比較的短期間に変化するので、壁ではなく扉で個別に部屋を仕切れる構造を選ぶと、使い勝手がよく来客用や趣味の部屋としても利用しやすくなります。
売却の面
思い切って住み替えを検討される場合は、やはり「資産価値が下がりにくい家」を希望すると良いでしょう。
事前に住み替え時期などを不動産会社に相談しておき、常に「住宅が今いくらで売れるのか?」を意識しておくと、将来安心して住み替えを検討できます。
まとめ マイホーム探しで家族団らんの時間を
ここまでマイホーム探しのポイントを5つご紹介してきましたが、参考にしていただけましたでしょうか。
私も物件探しをはじめた当初は、とにかく情報や知識も乏しく分からないことが多かったです。
夫婦でも価値観が違いますので、理想や問題点をああでもないこうでもないと言い合いながら物件を探していました。
たまに喧嘩になることもありました。
でも、一緒に苦労しながら情報を集めることで、物件に求める価値観が一致していきます。
家族がリビングにあつまる家にしたい、という共通の価値観が生まれると、自然に自分の書斎は諦めてもいいからリビングの広い物件がいい、と夫が譲歩してくれたりもしました。
また、もう少し収納が多い物件が良かった私も、毎日通勤する夫のことを考えて、なるべく駅に近い物件を選ぶようになったり、お互いのことを考えたマイホーム探しができるようになりました。
これから長い時間を過ごす、心安らげる我が家です。
この機会に家族のことをしっかり考えて、楽しいマイホーム探しにしてください。