大阪在住の30代会社員(A)様から、中古のセカンドハウスを購入した体験談の紹介です。
家族は定年退職した父と、専業主婦の母、それに出戻り娘の私の3人家族です。
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目次
マイホーム購入のきっかけ
別荘を持とうと思ったきっかけは、都心の中心で、築二十年くらいのマンションに住んでいました。
ただ、両親は「出来たら庭付きの家に住んでみたい。一度、一戸建てに住んでみたいんだ」とずっと言っていました。
でも、マンションを売っていきなり郊外に移り住む勇気もなく、悶々としていました。
何よりも、街中だと利便性がいいですから。
でも、庭付きの家に対しての憧れがどうしてもぬぐえない!!
しかし、私の兄が、大阪狭山市の方に仕事の都合で移住。
兄に聞いてみると「大阪南部はけっこう安い家が多い。中には立派な一戸建てで広い庭まであるのに2千万円以下という物件もある」という事。
これを聞いて、いままで「セカンドハウス・別荘なんて夢のまた夢」と思っていたのが、ぐんと身近に!!
兄の家も、五十坪程度の中古一戸建てでしたが、なんと二千万円以下ということ!!
「もしも、一千万円前後で理想的な家があれば、『別荘』も夢じゃないかも!!」とまずはネットで色々と調べてました。
そうしたら、本当に大阪南部の「河内長野市・富田林市・大阪狭山市」などのニュータウンは、立派な家が一千万円前後でおおく売りに出されていました。
それで、家族三人「と……とりあえず、どういう家か。観に行ってみる?」という事に。
思い切って、不動産屋さんに連絡
まずは、インターネットで見た不動産屋さんに連絡。
そうして、「ネットであがっている物件を見てみたいのですが……」というと、快諾してくれました。
まず、見にいく前に、家族で「どういう家がいいのか」という事を家族会議。
とりあえず、条件として……。
1 一千五百万円以下のこと。
これ以上は預金がないから
2 駅から歩ける距離であること。
これは両親が運転免許を持っていないから
3 兄の家からできるだけ近いこと。
兄一家の近所だったらあるていど土地勘があるし、何かあったときに安心だから
4 平屋ではなく2階建てなこと。
これは万が一津波などで浸水などしたときのため
5 一種低層住宅の区画であること。
お隣に商業施設やマンションが建ったりしたら困るから。
6 閑静な住宅街で、庭付きであること
不動産屋さんにも「こういう感じで探しています」と伝えると、「ネットに上がっていた以外でも該当するような物件があるので、とりあえず四軒ほど見てみましょうか」と言うことに。
初めて家を見にいったときにはドキドキ緊張しました。
ただ、一番最初に見にいったときは興奮と緊張であまりじっくりと見ることが出来ず。
それに、どの物件も「あ、これがいい」と思うと「あー、これは駄目だなぁ」みたいな感じで。
一長一短という感じだったので、ぴったりとくる家が有りませんでした。
でも、どの家も、二千万円以下とは信じられないくらいに立派!!
市内の一戸建ては、十坪以下でも最低三千万円はするのに。
五十坪近くても一千五百万円を切っている物件があったのには驚きました。
本格的に家探しスタート!
一度目ではどういう所を要点で見たらいいのか分からなかったのです。
そして二回・三回と何度も河内長野市まで足を運んで、いろいろな物件を見ているうちに、どういう所に要点を置いてみたらいいのか段々と分かるようになってきました。
1 周囲にピアノ教室・学習塾などという「騒音の元」になるものがないこと
2 天井に雨漏れなどの跡がないこと。近所と近すぎないこと。
3 前の住民がどういう人だったのか。今までに何度引越がされている家なのか。あまりにも何人もが転々としているような家だと、「いわく付き」な事があるから
4 事故物件ではないこと
こういう事を条件に、最初に頼んだ不動産屋さん意外にも何軒かの不動産屋さんに条件を提示して、「いい物件があれば、見せてください」とお願いしました。
その結果、主に牧主不動産と住友不動産の人が熱心に探してくれました。
多いときには、一週間に二回も見にいったり。
人が現在住んでいる家や空き家になって長い家など、随分と色々と見て周りました。
ただ、「これ!!」と思う家がなかなかありません。
「家がいい!!」と思うと駅から遠かったり。「こっちは駅から徒歩十分だけれど、庭が狭い…」とか。
特に、牧主不動産には、ネットには上がっていないような物件など、色々と探して頂きました。
ただ、父が「ここいいねぇ」と言うと、母が「私はなんだか合わない」と言ったり。
母が「いいわ」と言った物件では父が「うーんイマイチ」と言ったり。
なかなか、しっくりとくるものがなく、結局全部で五十軒くらいは家を見学したのです。
「条件には合わないけれど、オススメなんです」と言われるような物件も見てみたり、二年間くらい探しました。
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ついに出会った!! 運命のセカンドハウス
もう、半ば「やはり別荘なんて夢のまた夢。今のマンションを売って移り住むか。もしくはもう「庭付き一軒家」は諦めるしかないんじゃないの?」という事になりかけていたときに、住友不動産の人から電話が。
「中川さんにとてもオススメな物件があるんです。まだネットにも出ていないんですけれど。一度、見にいきませんか?」という事。
まぁ、せっかく言ってきてくれて居るんだから、見にいこうか? とあまり期待せず見にいきました。
そこは、前の住民であった女性が亡くなられ、娘さん達が売りにだしているという事でした。
ただ、「一周忌」はその家でしたいので、引き渡しは数ヶ月後になるのですが、というお話でした。
私は期待していなかったのですが、見にいってみると、こじんまりとしていて、とても立派な日本家屋。
見た瞬間に「うわぁ!! 立派」と思いました。
玄関もWロックで頑丈なドアに広い玄関。
建物は「金沢からわざわざ呼び寄せた大工に作ってもらった」というだけあって、純和風ですごくがっしりとしている。
しかも、宮大工に建てさせた茶室まである!!
父も私も「俳句」と「茶道」が好きだったので、この茶室にはとても惹かれました。
それに一種低層地域で駅からは歩いて十五分足らず。
しかも二階建て。高台にあるので風通しは最高。
純和風な庭があり、縁側まである。しかね家電も全て付いている!庭には雪柳とツツジ・薔薇などの木があり、見ているととても癒される景色です。
家族全員「すごくいい!!」「理想的」「広さもちょうどいい!!」と意見が初めて合いました。
でも、これだけ凝った作りだったら高いんだろうなぁ…と思っていたのですが。
不動産屋さんの提示した金額は、なんと「八百五十万円」。
「どうしてそんなに安いんですか!!」と聞いてみると、どうも持ち主の娘さん達は「売りに出していると言うことは隠しておいて欲しい。
ネットなどにも情報を公示してほしくない。
それに、お金には困っていないから、ぶっちゃけ、いくらで売れてもいい。
ただ、大切にしてくれる人に買って欲しい」という事らしいです。
だからお安めの価格だったのです。
5DKで、庭も含めて五十坪程度。
家族三人のセカンドハウスには、ちょうどいい大きさでした。
・買う? 買わない? 決断力が決め手です
もう、これは「買うしかない!!」ということになり、その場で「買います!!」と決定して不動産屋さんにも言いました。
ただ、八月に契約を交わしたのですが、「一周忌」を終えるまでは引き渡しができません、という事だったので、実際に鍵をもらったのは、11月末でした。
築年数は三十年と古いですが、しっかりとした造りになっています。
八百五十万円と、手数料百万円は父のためていた預金から、即金で支払いしました。
一千万円を切っていた上に、冷蔵庫・クーラー・ダイニングテーブル・ガスコンロ・食器棚等の家電・家財道具を置いていってくれたのには助かりました。
実際にセカンドハウスとして住み始めてみての意外な出費
まず、びっくりしたのは「寒い」という事でした。家が古いので「断熱材」が入っていないんですね。
だから、冬は滅茶苦茶寒い!!
今までマンションしか経験のなかった私たちはびっくりしました。
それに、お風呂が「在来工法」で追い炊きができないタイプだったので、急遽「給湯器」の交換をお願いすることに。
給湯器だけで二十万円くらいしたので、予想外の出費となりました。
それに、庭木が一年ほど放置されていたので伸び放題!!
これを色々と伐採したるするだけで、もかなりの体力が要りました。
セカンドハウスとして利用し始めてのメリット・デメリット
ご近所さんはみんな子育てを終えている高齢者世帯が多いので、とても閑静な住宅街です。
これは理想通りでした。
それに、周囲にも「この家はセカンドハウスとして利用するので」と言うと町会の役員などは免除してくれる事になりました。
これは本当に助かりました。
ただ、週末だけそのセカンドハウスに行っているのですが、交通費がかなりかかります。
市内からだと、環状線で新今宮まで出て、そこから南海電車に乗り換える事になるので。それに車ではないので「重たいもの」などは持っていくことが出来ない、というのが辛かったです。
それに、近所にはスーパーライフがあるだけ。
二十分くらい歩けば、他にも色々なスーパーのある場所に行けるのですが、夏や冬はそこまで歩いていくのが辛いです。
近所にスーパーが五・六件あるのが当たり前、という「市内の暮らし」に馴れていた私としては、とても「不便だなぁ」と感じました。
ただ、庭と、家の内装などには大満足。
純和風な庭もいいですし、茶室でお茶を出来たり。景色を眺めつつ俳句を詠んだりして楽しんでいます。
セカンドハウスまとめ
マイホームが欲しい人。中途半端に妥協は絶対ダメ!
今回の事で、「本当に出会いは大切だなぁ」と思いました。
今まで妥協しなくて本当によかったです。
やはり、自分の条件にあうものを探そうと思えば、できるだけ積極的に探し、いろいろと網を張っておかなくてはいけないですね。
私たちも、一度妥協して「ここでいいか」と決めかけた家もあったのですが、妥協しなくて本当によかった!!と思います。
私たち家族は、幸いにも予算内1500万以下のセカンドハウスを850万円で、全額自己資金で購入する事が出来ました。
マイホームが欲しい人は、まず「貯金」して、出来れば頭金を数百万かそれ以上入れ、後々の住宅ローンの返済が苦しくならない月々の返済額と突発的な修繕に対応できる程度の資金は必要です。
それから、ネットなどで積極的に情報を集めて、実際の体験談などを読んでおくこと。
また、周囲環境が知りたければ、実際に電車でその家を見にいくのも大切かと思います。
私たちは、幸いにも運命の家に出会えて、とてもよかったです。
マイホームを探している人。必ず運命の出会いはあると思います。頑張ってください。