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意外なマンションの騒音トラブル問題とは?騒音事例から解決するための対策法

更新日:

 

マンションでの生活に付きものの音にまつわる話で、集合住宅でのトラブルとして一番多いのが騒音問題です。

 

戸建住宅であっても、隣家からの音に悩まされることはありますね。

 

ただ、不快な音を想定してから住み始めた場合と、想定しなかった、あるいは見過ごしてしまった場合とでは、精神的苦痛の感じ方にも差が出てくるものです。

 

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新築鉄筋鉄骨コンクリート造 (SRC)でも不快な音は聞こえると想定しておこう

 

新築マンションの未完成物件を購入しようとする場合、どんなに間取り図面やイラストを眺めてみても、音までは聞こえてきませんしイメージが出来ません。

 

完成後の物件を内覧したとしても、1日24時間のうちにどんな音が聞こえてくるのかを知ることは不可能です。

 

後々悩むことになりかねない、そういうリスクが付きものです。

 

マンションに住む場合は、自己の居住部分だけでなく、周囲の住戸の間取りや設備についても、できるだけ細かくチェックし、起こりうる騒音について想定しておくことが必要となります。

 

そこで、実際に体験した音にまつわる話をご紹介いたします。

 

場所はすべてSRC造、5~7階建てファミリーマンション住宅での話です。

 

 

エレベーターから3戸離れていても稼働音は聞こえる

 

最初に購入した7階建て新築分譲マンションの話です。

 

購入時、音の注意事項として、「エレベーターの稼働音がダクトを通じて聞こえます」という話を聞かされました。

 

この一棟目のマンションへの入居は、完成から約1年経過していた時期のことです。

 

先に入居されていた住人からの報告があったのでしょう。

 

販売・管理会社が、その点を注意・連絡事項として伝えてくれたわけです。

 

 

一階にあるエレベーターのすぐ隣の住戸は、玄関前を他の住人が通過する音だけでなく、エレベーターの音も毎回耳にすることとなりますから、このような部屋に住むにはそれなりの覚悟が必要ですね。

 

実際、70㎡の居住スペース3戸分離れていても、風呂・トイレ横の換気ダクトを通じて、エレベーターの稼働音が聞こえてきました。

 

しかしながら、あらかじめそのことを聞かされていると「ああ、この音のことを言われていたのだなあ」と納得してしまい、それほど気にせず過ごすことができました。

 

 

マンションでは言われなき苦情を受けることもある

 

真上の階(7階最上階)に走り回る幼児がいて、ご近所のお友達が遊びに来ては追いかけっこをしていました。

 

頭上から鳴り響く騒音に耐えながら生活を強いられていた頃の話です。

 

「最上階に住んでいないと、こういう苦痛を味わうものなのだな」と憂鬱な日々でした。

 

ある日、管理人から「真下の階の住人から、走り回るようなドンドンという音がうるさい、とのクレームがあったのですが。おたく、何かやっているのですか?」と言われたのです。

 

これにはもう、大変なショックを受けました。

 

当時我が家には子供はおりません。

 

家の中でエクソサイズもしていませんから、走り回る様な音出すことはまずありません。

 

その日以来、頭上の騒音を我慢し、下の階の住人へは気を使ってなるべく音を立てないような、つまらない生活となってしまいました。

 

音の発生源は特定しにくいところがあります。

 

よほど確実でない限り、状況のわからない管理人に「発生源と決めつけて告げ口をするのはやめてもらいたい!」と思ったものです。

 

 

幼児でなくても音の原因はある

 

二棟目に購入したマンションは5階建てで、床はフローリングではなく、カーペットを敷いたマンションでした。

 

カーペットだから階下に音は響きにくいであろうと喜んでいました。

 

しかも、真上の階は初老のご夫婦のみで、騒音問題は考えられませんでした。

 

ところが、夜あたりが静まった時間や休日に、何やらゴロゴロと不快な音が頭上から聞こえてくるのです。

 

原因は上階のご主人のパター練習でした。

 

カーペットの上ではゴルフボールが転がりにくいですから、パター練習用の器具を置き、趣味を楽しんでいらしたのです。

 

カーペット敷きであってもその上に置いた器具によって、ゴルフボールのゴロゴロ音は階下まで伝わるのだとわかったときは驚きました。

 

SRC造のカーペット張りでもゴロゴロが聞こえる・・・。

 

これは想定外でしたので衝撃を受けました。

 

フローリングであってもカーペット敷きであっても、「防音対策してありますよ」と購入時に説明を受けたとしても、夜の静けさの中では響いてくる音は必ずあると考えておいた方が良いかも知れません。

 

電動マッサージチェア、ランニングマシーンなど、ウィーンというモーター音は床や壁を伝わります。

 

これらが気になると言っている友人は、たくさんいますので、心構えをしておくことが大切です。

 

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生活音は他の要因が入り込むとより不快なものになる

 

布団乾燥機や高性能掃除機が売れる理由。

 

それは布団を日光干しできなくなったからでしょう。

 

マンションでは外観のイメージが悪くなるという理由で、ベランダに布団や洗濯物を干すことを規約で禁じているところが多いのです。

 

外観の問題だけではなく、他家の布団から叩き出されたダニの死骸が、階下や隣家に飛散するなんて、考えたら気持ちの良いものではありません。

 

この規約には意味があると思いますし、従うべきだと思います。

 

そこで、たまには布団を日光に当ててバンバン叩いてみたい!と思うこともありますが、それを我慢して室内で布団乾燥させていますと…。

 

大抵どこかのベランダからパンパンと叩く音が聞こえてくるわけです。

 

それが、自分の住戸の真上のことであったら、本当に凹みます。

 

上階からバンバン音とホコリが降ってくるのですから、あわてて窓サッシを締めに行きました。

 

深夜の掃除機がけや洗濯機使用を控える、というのはマナーのひとつです。

 

でも、そこの住人が深夜に帰宅したとか、いろいろな生活パターンがあるのですから、多少のマナー違反は目をつぶるというか、耳を塞ぐ必要もあります。

 

それとはまた意味が異なるのですが、厳格に規約に従って生活をしている住人にとっては、規約に従わない住人が出す音はよりいっそう不快感を増長させるものです。

 

気がめいってしまうことや、積もり積もって大爆発することも考えられます。

 

マンションの規約はルールなので、守らなければトラブルの原因になります。

 

 

前もって騒音についての心構えが必要

 

近くに学校や工場があり、定時にはチャイムが聞こえてくる。

 

電車の音が聞こえる。

 

これらは、初めからわかっていることですから、それらが聞こえてきて「うるさいなあ」と感じることがあったとしても、「こういう環境なのだから仕方ない」と割り切るとか慣れることもできます。

 

集合住宅で暮らすことにはメリットもデメリットもあります。

 

デメリットである音問題も、予測し想定した上で暮らし始めることによって、精神的苦痛を減少させることもできるのです。

 

とはいえ、悩みを我慢して溜めこむのは良くないことです。

 

この点からも、マンション選びの条件のひとつとして、トラブルが生じた時に相談しやすい、頼りになる管理人などがいるのかどうか、重要なポイントとなるのです。

 

 

マンションに住むならば、周囲の住戸の図面も見ておこう!

 

購入時や入居時、自分の住戸の間取り図面だけを見て新生活の夢を描いていませんか?

 

室内の家具の配置を考えるとき、隣家の間取りを考慮することも大切なことなのです。

 

また、設備の面もしっかりチェックしておきましょう。

 

どの住戸にも換気扇、配管はあり繋がっているのです。

 

換気扇ダクトから音や臭いが侵入してきたり、配管を伝わって排水音が聞こえるだけでなく、声まで伝えてくることもあるのです。

 

また、クシャミのような破裂音や歓声・怒声はマンションでもよく響きます。

 

それらの発生源が、仲の良い知人であるなら苦笑で済みますが、険悪な相手であったら、ただ不快感あるのみですね。

 

 

音の発生源である住人を知ることで不快感が減ることもある

 

相手が見ず知らずの他人であれば、騒音の発生時「なんてマナーの悪い人だ!」と思いこみがちで、不快感を抱きやすいものです。

 

ですが、少しずつでもお付き合いをしていくうちに、相手はまったくの他人から「おとなりさん」へと変わり、親近感も湧いてきます。

 

すると、そこから聞こえてくる音にも理解が生じ、不快度が減っていくものです。

 

不快な音の発生源である住人も、どれくらい他人に迷惑をかけているのかを知らないというケースがたくさんあります。

 

ただ普通に生活しているとしか思っていない場合も多いので、クレームする際には今後の関係を悪化させない配慮が必要ですね。

 

 

さいごに

 

マンションでの音に関して、深刻な悩みを抱えている人は多いはずです。

 

それが一時的なものではなく、いつまで続くのかがわからないような問題であるなら、マイホームの夢は崩れ去ってしまいかねません。

 

また、騒音問題が悪化し長期化した場合、「自分さえ我慢すれば良い」と考えるのでは、まったく解決にはならず、良い結果は見込めません。

 

マンションの住人には、問題解決の為に助力を受ける権利があります。

 

その点を真剣に考えてくれる、そんなマンションの購入を目指さなければなりません。

 

マンションを選ぶ際には、パンフレットや自宅の間取り図だけに目を向けるのではなく、聞こえてきそうな音を可能な限り想定しなければなりません。

 

もしもの場合にはどのような対処法があるのか、相談すべき相手がしっかり対応して解決へ導いてくれるのかどうか、検討しておくことが何よりも肝心です。

 

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