中部地方に在住の40代主婦(P)様から、注文住宅のマイホーム購入体験談の紹介です。
家族は、40代の会社員の夫と、子供二人(幼稚園児)と暮らしています。
わが家は三年前に、念願の新築マイホームを注文住宅で手に入れたのです。
住宅購入のきっかけは、二人目の子供ができた事。
当時は、2LDKのマンション住まいでした。
親子四人で暮らせない事はありませんが、もう少し広いほうがいいね、と話す事が多くなったのです。
また、かなり築年数の経っているマンションだったので、いずれ引っ越す事になる可能性もありました。
ならば早いうちに、「できれば一戸建てがいいよね」と、そう話していくうちに、私たちの気持ちの中で、住宅購入への意欲が高まっていきました。
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目次
購入意欲をかきたてる「魅惑的なキャッチコピー!」
マンションには毎日のように、不動産会社からのチラシが多く投函されます。
それまでは、迷惑だなと思いながらもまったく目を通さなかったものですが、住宅購入を意識したその日からは、わが家ではクリアファイルに収納される事になりました。
そして、そのチラシのほとんどに使われているキャッチコピーが「現在の家賃より安いローン返済」という謳い文句になっています。
もちろん、チラシには実際の住宅ローンの返済事例がとてもわかりやすく記されています。
35年住宅ローン、金利1%台、月々の返済額5万円代など。
賃貸物件の月々の家賃とほとんど変わりません。
住宅ローンが毎月5万円の返済だったら、いまのお家賃と変わらない。
単純に「マイホーム買った方が、自分の物になるから購入した方が得だよね」という結論に至りました。
「現在の家賃より安いローン返済」というキャッチコピーに刺激され、住宅購入の意欲を搔き立てられた、我が家のマイホーム購入計画のスタートが始まりました。
不動産業者さんの言葉は、良く考えられていますね。
予算を決めれば、建築会社は絞られる
住宅購入に夢をふくらませたわが家ですが、事前に勉強もしていた訳でもなく、とにかく知識や情報を入手していないので、何もわからない状況です。
どの土地に終の棲家の土地を探したら良いのだろうか?
建物自体の躯体や構造、耐震性は?
修繕や屋根や外壁のメンテナンスを考慮した費用対効果がベストなものは?
建物を建築する肝心のハウスメーカーや工務店などはどこが良いのか?
肝心の土地の値段も、建物の値段も、建築会社をどこにすれば良いのか?
わからないことだらけです。
そこでまず、大手ハウスメーカーの資料が数社まとめて一括請求できるネットサイトを見つけました。
安心なのは“資料請求をされても営業電話等をする事はございません”という文言。
そうか、それならまず資料をゆっくり見て検討しよう♪
そうしよう♪と、気楽に登録しました。
えっ~!なんで?
来ましたよ、営業電話が、しかも全社すべてです。
しかも、資料到着とほぼ同時に来てしまいました(汗)
そして、どのメーカーの営業さんも挨拶はそこそこにして、「ご予算は?」と、まず聞いてくるじゃありませんか。
一見、失礼な対応に思えましたが、この「予算ありき」という事が、後々、建築会社を選択する大きなポイントだという事がわかるのでした。
要するに、予算を越える建築会社は、選択肢から自然に除外されていくという事です。
※ちなみに予算は、当時に支払っていた住居関連の支出を元に割り出した借入可能額にしました。
やはり、ここでも「家賃と同じ支払いで考える」事が重要です。
願望リストの作成
そして、資料請求と同時に「こんな家に住みたい」という条件(願い?)を夫と共に書き出しました。
“猫と住みたい”とか“ウォシュレット必須!”とか。
予算など考えずに、とにかく思い願う事をすべて用紙に書き出しました。
そして、実際にそのリストは、家が完成するまで、打ち合わせ資料と共に持ち歩きました。
もちろん、そのすべてが実現したわけではありません。
しかし、その「願望リスト」を常に目にする事で、満足のいく家造りの役に立ったと思っています。
物件見学をして経験値を得ること!
それからわが家は、実際建築中、あるいは完成した物件を見る事を始めました。
週末なると、町のあちこちで“住宅見学会”の旗や表示が見かけられます。
それを探しながら車を走らせ、一件ずつ見て回りました。
中には、完全予約制の物件もありましたが、大概はその場で申し込んでもOKでした。
すると、現場にいる営業さんが、そのメーカーの別物件も必ず(!)紹介してくれます。
そして、興味のある物件はさらに訪ね続けました。
そうして実際の物件を見て回る事により、後々のマイホーム購入において目が肥えてきますので、住宅購入計画に大いに役立つ事になりました。
自分たちでは気が付かない、造りやアイデアをたくさん知る事ができたからです。
もし、私たちがこれから住宅購入をお考えの方に送る一番のアドバイスは、「できるかぎり実際の物件を多く見る」という事です。
ちなみに私たちは、住宅展示場には行きませんでした。
なぜなら、住宅展示場の建物は、「ハウスメーカーのイメージを表現する場所」で、「現実的には暮らす場所ではない」からです。
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我が家のこだわり条件
こうして“物件見学ツアー”を続けていくうちに、わが家のマイホームの姿が、だんだんと出来上がっていきました。
最初に作成した“願望リスト”も、生き残り(?)が少なくなってきました。
それでも、最後までこだわった条件は、以下の通りです。
・地震に強い造り
・全室南向き
・主人の書斎
“全室南向き”に関しては、厳密には“全室南南東向き”ですが(^o^)これは建物同様に、多くの土地物件を見て回った賜物です。
そして“主人の書斎”は、注文住宅ならではの物です。
私たちは建て売り物件も多く見ました。
中には“全室南向き”であったり、理想的な間取りの物件もありました。
しかし、そんな建て売り物件の中で、どうしても見つけられなかったのが“主人の書斎”なのです。
そのために注文住宅にしたような物です。
そして“地震に強い造り”は、大震災の後でもあったので、絶対にこだわりたい部分でした。
そのため、鉄骨建築にする事を決め、よって建築会社も限られて、契約先メーカーの選択もスムーズにいきました。
最終的な予算は3500万円なり
こうしてハウスメーカーも決まり、三ヶ月ほどの打ち合わせ期間を経て、わが家のマイホームの詳細が決定しました。
予算3500万(土地1500万 建物2000万)
土地50坪
建物38坪
頭金なし
県労働金庫より35年ローン
月々10万円返済(変動性による)
※マンション居住時の“家賃・駐車場代・車ローン代”の合計とほぼ同額 (車ローンは住な宅購入前に完済)
しかし、実は購入した土地の造成が長引き…。
予定よりもかなり先の完成となってしまいました。
けれども、そんな空白期間の間も、営業さんは頻繁にコンタクトを取ってくださり、建築士さんも追加や変更には常にしっかり対応してくださいました。
こうした良い方々に恵まれた事は、本当に幸いでした。
そして、実際にこの家で暮らしてみて、とても満足しています。
特に、家の間取りには不便を感じた事がありません。
玄関は広く、据付けのシューズボックスには、家族四人分の靴が十分に収納できます。
そして各部屋へは、必ずリビングを通らなくてはならず、そのため常に家族の姿を確認する事ができます。
また、キッチンの横に脱衣場があり、炊事と洗濯を同時にこなせます。
このように、日常生活をスムーズに送られるというのは、とても居心地がいいものです。
ただ、ここに至るまでは決して楽ではありませんでした。
まだ小さな子供たちを連れて物件を見て回ったり、打ち合わせをしたりする事は、本当に大変でした。
また、夫婦での意見が合わず、お互いに険悪な状態に何度もなりました。
最終的に、家が完成した後は、夫も私も胃カメラ検査を受けました(^-^;)
それでも、ようやく完成したわが家が、大好きです。
子供たちは広いリビングで走り回り、また、マンションのように騒音を気にする事もありません。
そして夫は自室で趣味のプラモデル作りに夢中になり、私は見晴らしのいいキッチンから、そんな家族の姿を眺められる事が幸せです。
皆さまにも、満足のいく素敵なマイホームが出来上がる事を心から願っています♪