30代主婦様から美しいピアノの音色のはずが、騒音トラブルの元凶となり慰謝料請求事件が発生した事例を紹介致します。
33歳主婦です。これは私の友人(Eとします)の話です。多くの場合、トラブルやクレームの話をする時、被害者側の視点に立ちます。
Eは40代の歌手として活動しています。歌手の傍らピアノ教室や歌のレッスンなどをしています。これはそんな生活をおくるEが騒音トラブル問題としてクレームを受けたという話です。
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騒音トラブルで慰謝料請求!ピアノの音色で精神が病んだ隣人に困惑
昭和の時代であれば、自宅にピアノを置くことがさほど珍しくない時代もありました。
しかし今も習い事のなかでも人気はあるのですが、自宅に「ピアノがある家庭は減ってきた」とEは言います。そして、漏れて聞こえるピアノの旋律に対する意識さえも変わってしまったようです。
Eのもとに寄せられたクレームでシビアだったものは、「慰謝料の請求」です。
向かいに住む年配者のお隣さんが、すごい剣幕で家に乗り込んで来る事態が起きてしまいました。聞こえてくる「ピアノの音で精神を病んだ」というもの。そして請求された金額はなんと30万円!
特に書類なようなもとはなく、「とにかく30万払え」と連呼するのです。ピアノの音は聞く者を癒しこそすれ、病ませるなんてEはショックを受けたそうです。不協和音ならまだしも、プロのピアノで病むというのは、もともと病んでいた原因を押し付けたいだけではないかと思います。慰謝料の件は「弁護士をたてます」と伝えるとしかなく、その後相手はは沈黙をするばかりでした。
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ピアノの音がうるさい!対策として出来ることはやった
「楽器の音を外に漏らさないで」クレームとしてはこれに尽きます。それでもやはり限界はあります。
Eはピアノをメインに教えていますが、歌を教える時にはピアノを弾きながら、もしくは音楽を流しながらになります。はっきり言うと音を漏らさないのは不可能です。
しかし、防音室を買うことができれば一気に解決します。2畳の防音室で約100万です。Eは防音室の設置は予算的に難しいので諦めるしかありません。
またEの隣人は「ピアノを弾く時間帯とレッスン時間のスケジュールを下さい」と言ってきました。それを知ってどうなるのか。それに合わせて外出するというなら分かりますが、毎回は無理でしょう。何より自分の家の自分のピアノを弾くのに申告制なのが不思議です。
Eは渋々スケジュールを渡しました。あとは、何も言わずドアを叩いて去っていく人もいました。
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まとめ
もちろんEもクレームを無視していたわけではありません。音というのは家の柱を伝って上に向かって響いていくので、柱や壁に防音シートをはったり、窓を2重にしたり、絨毯を2重にしたりとできる対策はしました。
ご近所へのご挨拶に年に2回は商品券を配ったりもしています。しかしやはり完璧には防げないのが現実です。
クレームを出される側にも生活があり、それなりに気を使っていることが分かりました。私も現在の家に入居する時、契約書に「楽器での騒音禁止」とありました。どこまでが騒音なのか、その線引きが難しいところですが、出来ることをしたうえでご理解を頂ける様に願うばかりです。