都内在住の主婦(K)様から中古マンション購入体験談の紹介です。
マイホーム購入計画は、独身で嫁に行かない娘が住み替えると宣言した事から始まりました。
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我が家族は夫、娘と私の3人家族。
我々夫婦は様々な体験をしてきた70代、娘は一流会社の社員で勤続20年越え。
独身で40代も半ばになると、結婚が面倒くさくなるようです。
親の家で上げ膳据え膳の毎日、休日は自分の部屋で好きなようにのんびり、金があって自由もあって、何が結婚生活に魅力を感じるでしょう。
夫が早くに父親に死に別れ、気丈な母親と二人暮らしに嫁入り、母親をおくってホッと一息ついた頃、20年以上通勤を続けた娘が『通勤が面倒くさい、結婚する気も無いから会社の近くに越したい』と言い出しました。
土地と建物は、養子縁組をして夫を飛び越して娘に相続させていました。
数年前はそれが可能だったのですが、果たしてよかったのかどうなのか。
とにかく世田谷の一軒家を売却して、湾岸の豊洲近辺に越すことになりました。
目次
「老いたら子に従え」式に、話はどんどん進む
まずは、住んでいた自宅の売却査定の調査です。
娘が勤めている会社の同僚たちの推薦で、大手3社の不動産会社を選定しました。
別に私個人でネットでの無料審査を受けて、4社の査定が出ました。
上は驚くような価格のコンピューター査定で、一度も見に来ていないのが不安。
下は逆に驚くような低価格の査定で、とても落ち込みました。
なんとその差は3千万円也。
無料審査は、近辺に詳しい地元の不動産会社での査定で、素早いことに2日後には家のポストに投函されていましたが、これが標準だった様子。
結局、2番目に高い価格をつけた会社に決めました。
いやあ売れなかった、2年掛かってのすったもんだ
すぐに不動産屋の担当さんから連絡があり、「乗り気の買主が見つかった」とのこと。
1ヶ月くらいの間のこと、でもこれがお隣の樹の問題で白紙状態に。
それも契約日の前日のことで、年寄りは落胆し、娘はお隣に怒り心頭。
このお隣さん、その後もなんだかんだと文句が続いて、信頼関係はズタズタになりました。
その上「立地は抜群で良い場所なのに、なんで売れないんでしょね?」とシャアシャアと言ってのけるので、家族は「早く出たい」と焦ったのなんの。
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焦っても足掻いても、駄目なときは駄目だ
そんな状態の2年近く、半分あきらめかけた時に、手持ち金での買取の話が来たのです。
それまでの話は、気には入っても銀行からの借り入れが厳しくて、資金繰りがうまくいかない話ばっかりでしたから、「待った甲斐があった」とばかりにとんとん拍子に話は進みました。
更地にして渡す条件でしたから、覚悟していた家族は「いっそサッパリ決着もつき」、どうしても持って行くものだけ持ち出しての『後はお金でお任せ』で引っ越します。
更地にする際に「動かしにくい家具などは家毎壊してしまう」ことができたのです。
マンション探しはいろいろと続けた
新築マンションは価格が折り合わないので、中古マンションをリフォームする方向で探しました。
娘はネット情報を活用、まずは会社の近辺で通いやすく、売却と購入の差が丁度良い物件を探し出しては、毎土曜日はコピーした物件の審査をしました。
そして、家族全員が納得した物件を、2年間の間に数回外から確認に出かけます。
そうしながら、住居近辺の様子を見て、住み替えても大丈夫かどうかを確認しました。
中は1件も見ていませんが、煩く付きまとわれないので安心でした。
売れてから買うは鉄則 焦りは禁物
そんなこんなの2年間、最初に設定した売却金額は結局1割程度値引きされます。
いろいろなマンション探しの過程で、「買う場合も値引けばいいのよ」と娘は強くなりました。
どんなに良い条件の中古マンションが見つかっても、「売れなければ買っては駄目」はしっかり守りましたよ。
購入予定のマンションの売主が「すでに住み替えのマンションを手に入れていて、ダブルローンで大変」との情報、2件ありましたね。
退去時期が決定してからは、必死で探す毎日でしたが、できればしたくなかった仮住まいを決定してからは、落ち着いて探すことができました。
仮住まいで落ち着いてマンション探し
UR機構経営のアパートが、礼金なしで入れるとの情報を担当さんから聞き、大体越す地域は決めていてので、その近辺で探したところマンション風の賃貸が見つかります。
なにしろマンション暮らしに慣れていない私達は、探していた3LDKの大きさの9階の空き部屋を契約します。
慣れておこう作戦だったのですが、快適な暮らしが始まりましたし、なんと見つけたマンションが階数も何も殆ど同じような造りだったので幸いでした。
そして担当さんの奮戦で、欲しかったマンションを手に入れます。
購入希望の申し込み書類に書き込みを済ませ、印だけすぐ押せる状態で見学し、他の見学者の前に直接交渉して、ダブルローンの売主に談判してもらいました。
不動産屋の担当さんとの相性はとっても大切
2年間に担当さんが3人代わりましたが、不動産業者は換えていません。
信頼関係が大切だと思ったからですが、「○○さんのおかげね」「さすがね」「信頼しているからお任せします」等々、相手を持ち上げること。
測量・解体・引越し・リフォームなどの業者も、全て担当さんの紹介です。
そして、みんなとても良くやってくださいましから、大満足です。
ただし、払うお金はケチケチしませんでしたけれど…。
気持ちよく住み替えて、気持ちよく新生活に踏み出す気持ちが大切なのでしょう。
苦しい間は我慢 新生活が満足できればそれが一番
駅近の買い物便利な一軒家から、周りは開発中でマンションばかりの新地域、買い物が不便ですがバスを上手に利用して、生協やアマゾンの宅配もうまく活用。
なんとか新生活に踏み出したところです。
寒さを我慢しなくとも良い「暖かなマンション」。
騒音や物音が気にならないので、落ち着いて暮らせるのも嬉しいです。
洗濯ものは、天候に関係なく浴室で乾燥でき、段差の無いバリアフリーなリフォームをした「老人家族」には最適な生活です。
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マンション購入体験談
新築・中古マンションの購入体験談を通じ、経験者の「良かった・悪かった点」「失敗や後悔」を活かすよう学び、自分の理想や条件にあった、心安らげる快適な住居を見つけて下さい。 目 ...