兵庫県神戸市在住の30代前半派遣社員(S)様から、中古マンションを内見2回で購入した体験談の紹介です。
家族は勤めに出ている妻と、二人暮らしで子どもおりません。
所謂「ディンクス」って言うやつですね。
はじめまして、今回は自分自身でもビックリするぐらいあっさりと、一生に一度と言われるマンションを購入するに至った経緯について皆さんにお伝えしたいと思います。
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目次
マイホーム購入を検討し始めた理由とは!?
マイホーム購入の検討を始めた理由は、よくあるあのやつです。
私は賃貸マンションに住んでいたので、「このまま賃貸に済み続けても家賃は言わば掛け捨て。
また賃貸だと老後も家賃を支払い続けなければならない」と思ったからでした。
また前年に給料がかなり上がったことと、現在の住居がやや手狭で、使い勝手が良くなかった事も理由として挙げられます。
現在より広い賃貸住宅に引っ越すという選択肢も考えられましたが、引越しの面倒さを思うと、出来れば次の引越しを人生最後の引越しにしたいという思いもありました。
そうなると、賃貸ではなく購入という選択肢がぐっと現実感を増して来ました。
賃貸か?購入か?究極の選択に答えはない!
私は割と慎重な性格ですし、一生に多分一度の住宅購入なので、購入にあたっては、いろ~んな本を読んでみました。
賃貸のメリット、デメリット。
購入のメリット、デメリット。
どちらの説にもそれなりの説得力はあります。ただ、私が感じたのは、当事者として購入か賃貸かを検討するとき、実は自分の中で既に結論は出ているんじゃないかって事です(笑)。
購入に気持ちが傾いている人は購入のメリットの方をどうしても参考にしてしまいがちです。
客観的な視点で購入か賃貸かを検討するために本を読むことは決して無駄ではないですが、当たり前ですが、最後は自分がどうしたいかが大事ってことですね。
住宅購入のための条件設定と最初の行動
さて、住宅購入を真剣に検討し始めた私ですが、上記の通り、住宅購入にあたっては色んな本を読んでいました。
その中には住宅購入までの具体的行動について記載されている本もありました。
本に書いてあったのは不動産のインターネットサイトを活用することです。
当然のことながら、住宅を購入するためには、まず自分の気に入る物件に出会う必要があります。
その為にはインターネットを活用することがとても有効なんですね。
私が最も使ったサイトはYAHOO不動産です。
そのほかatHOMEやSUUMOのサイトも使用していました。
それぞれのサイトで掲載されている物件には若干の違いがあります。
また同じ物件であっても、掲載されている写真が異なる場合もありますから、あるサイトで気になる物件が見つかったが、写真が少なく雰囲気がよく分からないと言った場合、他の不動産サイトで同じ物件を検索してみるのもいいかも知れません。
不動産サイトの良い所は、条件を細かく設定し物件を検索できることです。
私が設定した条件は大体以下の通りでした。
(1)50㎡以上(現在の住居が50㎡であったため)
(2)2LDKまたは3LDK以上(夫婦それぞれの寝室が欲しかったため)
(3)できれば某ショッピングモールに徒歩圏内(夫婦ともに好きな施設であったため)
(4)1500万円以下(年収的にこの辺りが限界)
(5)築25年以内(私は30代前半なので、今後住み続ける年数と建物の耐用年数を考慮)
気に入った物件が見つかれば内見へ
YAHOO不動産で気になる物件を見つけた私は早速、掲載を行った不動産会社に連絡を取り、内見させてもらうことにしました。
・・ところがです。
当日不動産会社に出向いてから、私が気になっていた物件は既に購入予定者が現れてしまったので、内見できないと言われてしまったのです。
「最初から客寄せのための物件で内見させる気なかったんじゃないの」とか不信感を抱きながらも、何も見ないで帰るのも何なので、条件に合いそうな物件を何件か見に行きました。
色んな物件を見とくのも比較検討のための材料になりますしね。
結局この日は5件を内見しました。
実はこの段階では私は購入に傾きながらも、実際に購入するのは「まだまだ先のこと」と考えていたことを告白します。
急転直下!2回目の内見で購入を決断!!
上記の内見から2週間くらい経って、同じ不動産会社から連絡がありました。
私が気になっていた、「購入予定者が現れ、内見できない」といわれた物件が、購入予定者の辞退により内見できるようになったと言うのです。
辞退した理由なんですが、実はこの物件、前所有者がローン代金や固定資産税を滞納していることで差し押さえとなっていたのです。
本来であれば競売を行うことになるのですが、競売となれば売却価格はかなり安くなるため、ローン金融機関や市にとってもメリットはありません。
そんなこともあって「競売にかけるよりはマシ」と言った割安価格で売りに出されていました。
そんなややこしい物件なので、物件購入のための手続きを進めていっても最終的に金融機関や市の「ノー」によって購入が出来なくなる可能性がありました。
購入予定者はその辺がネックになって購入を辞退したとのことでした。
物件は、築16年、3LDK(54㎡)で、14階建てマンションの5階。
実際に内見を行ったところ、やはり気に入っていた物件ですし、上記事情で割安感もある為、かなり購入に気持ちが傾きました。
かといって、まだ内見は2回目ですし、正直怖気つく気持ちもありました。
それでも購入を決断したのは、奥さんが大変この物件を気に入った事と、気になっている商業施設まで実際に歩いてみて、思った以上に距離が近かったからです。
また割安物件なので、検討に時間をかけることで、購入の機会を逃してしまう可能性があることも早急な決断を促しました。
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心臓ばくばく!ドッキドキの住宅ローン審査!
内見当日に不動産屋さんに購入の意思を伝えた私は、早速ローンの仮審査を受けることになりました。
冒頭にお伝えしたとおり私は派遣社員で、給料はかなり上がり始めた状況とはいえ、前年の年収は300万円に届きませんでした。
私の場合、購入する、しないの前にできる、できないの問題があることをうっかり忘れてしまっていたんです。
大きな買い物を前に、それだけ冷静さを失っていたっていうことなんでしょうね。
結局、都市銀行は正社員じゃないと、審査にすらかけてもらえず、某地方銀行で審査が通りました。
審査の結果が出るまで1週間~10日間ぐらい要したと思います。
正直購入をビビッていた部分もありましたので、通って欲しいような通って欲しくないような複雑な心境でした。
意外と簡単な契約やローン手続き
ローンが通り、多少の紆余曲折ありつつも抵当権者である市や金融機関の了承も得られたため、いよいよ実際の契約手続きです
再度、不動産業者の事務所に出向き、契約手続き履行のために必要な資格を持った従業員と、約3時間弱をかけて必要書類を完成させてました。
仕事終わりだったので、多少疲れましたが、大きな買い物ですので、この程度は仕方ないでしょう。
ただ、これは購入に関する契約手続きなので、ローンを組むにあたっての手続きは別途、今度はローンを組む金融機関で行う必要があります。
売買手数料や団信の保険料といった諸費用は自己負担することにし、下記で詳しく説明いたしますが、リフォーム費用としての300万円と物件本体の代金1500万円を合わせ、結局1800万円のローンを組むことになりました。
必要書類を用意するのは多少煩わしく、またきちんと書類が準備できているか不安ではあるものの、ローン契約当日はつつがなく、約2時間程度で手続きが終わりました。
きちんと準備すればそれほどややこしい手続きではないと思いますよ。
リフォーム狂想曲
購入した物件は築16年でした。
中はまずまずキレイで、そのまま住めないこともない状態でしたが、これから長年住むことを思えば、入居前のこのタイミングでリフォームを行うことがやはり必要でした。
この「長年住むことを思えば」という発想は割と危険で、あれよあれよと予算が脹らみ、結局リフォームに約300万円をかけることになりました。
具体的なリフォームの主な内容は、
・壁を壊し3LDKから2LDKに間取り変更
・和室を洋室に
・壁紙総張替え
・フローリング総張替え
・ガス給湯器交換
・キッチン総交換(ガス⇒IH)
・壁一面の備えつけ本棚設置
購入した物件は隣接地にマンションがあり、日当たりが良くありませんでした。
その点を妥協したこともあり、部屋の中を居心地よくしたいという思いと、奥さんの要望を大幅に取り入れて、上記のリフォーム内容となりました。
まぁ、予算を巡っては多少は揉めたかな(笑)。
担当営業マンやリフォーム業者についての印象
私がお世話になった不動産会社は不動産部門とリフォーム部門がある会社で、結局リフォームも同じ会社でお願いしました。
まず購入にあたっては、さわやかな若手(多分20代)の営業マンが対応してくれました。
内見のために車を出してくれたり、物件の情報を教えてくれたりと言ったことですね。
ただ、実際に購入手続きの段になると、ベテランの営業マン(多分50代)が出てきて、イニシアティブを取り、最後の方はこのベテランさんとばっかり相談する感じでした。
まぁ、若手の営業マンは契約手続きに関する業務知識が不足していて任せられないって感じなのでしょうね。
続いてリフォームの担当者さんなんですが、この人はうっかりミスの多い方でした(笑)。
クローゼットにパイプがなかったり、シャワーやカランが希望したものと異なる製品と交換されていたり・・etcです。
ただ、ちょっとずるいと思うぐらい憎めない人柄で、なんか許さざるを得なくなるって感じでした。
もちろんミスの部分に関しては速やかに対応してくださいました。
全体的に営業第一でガツガツした感じではなくて、誠実な印象があったので、購入やリフォームを任せる気持ちになったのだとは思います。
実際に住んで約半年での感想と住宅購入検討者へのアドバイス
実際に住んで半年の感想を一言でいうなら「買ってよかったな」って事です。
もちろん長~いローンを背負うことになりましたし、長く住むうちには、後悔することもあるかも知れません。
購入したことにより転居の自由度も低くなったと思います。
ただそのへん差し引いても、やっぱり購入を決断して良かったと思います。
まず、「ここで長く暮らしていく」と思えば、その家に愛着が湧きますし、居心地を良くするために色んな工夫をしようって思えます。
賃貸じゃないので、壁に穴を開けたり、カスタマイズの自由度も高いです。
賃貸だと、家具ひとつ買うにも、「いずれ引っ越すかも知れない」と思って安物を購入したり、汎用性の高い家具を購入せざるを得ないことになりがちですしね。
私はインテリアに多少うるさいという面倒くさい男なので(笑)、転居後は、お気に入りの照明を購入し、観葉植物をレイアウトしたりして楽しんでいます。
楽しむということで言えば、物件を探したり内見したりするのも大変楽しいことだと思います。
私の場合は内見2回目で物件を購入してしまったので、色んな物件を見て楽しむという機会は少なかったですが(笑)。
内見したから購入しなきゃいけないということはないですし、色んな物件を見て、そこでの生活に夢を膨らませるのも楽しいことだと思います。
なんなら不動産サイトで物件を見ているだけでも楽しいですし、夢も膨らみます。
私も出来ることならもう一度住宅を購入したいと思うくらい、購入に至るまでの過程も楽しいものです。
間取りを見ながら、ご家族と「ここはあなたの部屋にして~」と想像してみるところから気軽に初始めてみてはいかがでしょう。
きっと楽しいとおもいますよ。
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新築・中古マンションの購入体験談を通じ、経験者の「良かった・悪かった点」「失敗や後悔」を活かすよう学び、自分の理想や条件にあった、心安らげる快適な住居を見つけて下さい。 目 ...