神奈川県在住の40代専業主婦(S)様から、中古一戸建てを購入したマイホーム体験談の紹介です。
家族は、会社員の夫と2人の子ども(中学生と小学生)の4人家族です。
20数年前に結婚して以来、夫の実家から電車で1時間ほど離れた場所で暮らしていました。
しかし、夫の親も高齢になり、会うたび普段の生活に色々と不安が出て来たと漏らすようになって来たのです。
親のそんな弱気な言葉を聞いた夫は、「そろそろ俺たちも実家に戻る時期かもね」などと言うようになりました。
嫁の私は、いつかはそんな日が来ることは覚悟していたものの、いざそのような話が出てくると、途端に気分が重くなり落ち込んできてしまいます。
夫の実家は広く部屋数もあるので、親側としては私たちに同居して欲しいと思っているのです。
でも、これまで20年以上も別の場所で暮らして来たのに、急に同居なんてしたらきっと私はストレスまみれで頭がおかしくなってしまいます!
どうしたらよいのだろう…と悩む日々が始まりました。
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目次
いよいよ引っ越しを決意。でも同居だけはイヤ!
確かに年老いた親の不安な気持ちも分かりますし、夫も出来れば実家へ戻りたいと思っているようです。
私ひとり我が儘を通していいものか…本当に悩みました。
夫にも本音を話し、何度も話し合いを重ねた結果、私たちの出した結論は、「同居はせず、夫の実家の近くに家を買って引っ越す」ということでした。
もちろん、親側は快く思いませんし、始めは反対していました。
せっかく住める家があるのに、なぜわざわざ住宅ローンまで組んで家を新たに買う必要があるのかと。
しかし夫の説得もあり、ようやくその条件で親側に納得してもらい、いよいよ家探しが始まったのです。
私たちが家を決める時にこだわった3つの条件
予算の関係上、初めから買うのは中古物件と決めていました。
マンションのほとんどない地域なので、最初から一戸建て住宅しか選択肢の無い状況でした。
築年数は出来るだけ少なく、土地40坪以上・建物30坪以上、予算は4,000万以内で探しました。
家を決める際に、夫と私がこだわったのは以下の3点です。
実家から徒歩5~10分以内。
高齢の両親でも無理なく歩いて来られる距離ということで、5~10分以内というのは必須条件でした。
最寄駅から徒歩10分以内。
毎日通勤で電車を使う夫には、特に譲れない条件でした。
子どもも大きくなれば電車を使いますし、駅から近ければ友人にも気軽に遊びに来てもらえます。
近隣周辺の環境
例えば近くに公園などがあると、一日中人の騒ぐ声が聞こえて気になるかもしれませんし、コンビニなど遅い時間まで人が集まる場所は落ち着いて暮らせませんよね。
他にもゴミ置き場がしっかり管理されているか、近所の家の雰囲気はどうかなど、事前にチェックしました。
家探しを始めてから、たったの1ヶ月でスピード購入!
引っ越しを決めはしたものの、それほど急いで買う必要があったわけではありません。
しかし、一度不動産会社へ足を運んだところ、一気に具体的な話が進み、なんとたったの1ヶ月で家を購入することになったのです。
購入した物件は、
築年数15年の中古戸建
土地55坪、建物35坪
購入金額3,980万円(土地3,300万円、建物680万円)
ローン申し込み金額は3,750万円(頭金230万円)
融資期間35年(三井住友銀行)
ローン内訳は下記のようにしました。
2,550万円・・・変動1.475% 月々77,765円返済
1,200万円・・・固定3.69% 月々50,924円返済
月々の支払い額は128,689円です。
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なぜこれほど早く家を購入することになったのか!?
それは、私たちの希望にぴったりの物件が見つかったからです。
まず、一番難しいと思っていた「実家から徒歩5~10分以内」という条件、そして「最寄駅から10分以内」という条件の両方に当てはまる物件を、3軒提示してもらいました。
その足で担当者と私たち夫婦はすぐに3軒の内見に行きました。
(1)最初の家は、駅からは確かに徒歩10分以内だったものの、けっこうな坂の上にあり、この坂をいちいち上り下りしながら生活するのは大変そうでした。
家は築5年と新しく、今風の明るく機能的な家だったので、坂さえ無ければ…と残念な気持ちでした。
(2)次の家はデザイナーズハウスで新築!
外見も室内もとてもオシャレでカッコよく、しかも窓からは海が見渡せます。
新築でこんなに素敵なのに、発売から半年経ってもいまだ売れ残っているとのこと。
なんと、設計ミスにより「駐車場に車を入れることができない」という最悪の物件なのでした…。
前の道幅が狭く、駐車場に入庫するだけのスペースが充分にないのです。
車庫入れが上手い人であれば軽自動車なら何とか停められるかな?といった感じで…。
なかなかすべてが揃った物件というのは無いものだな…と思いながら、最後の家へ行きました。
(3)最後の家は築15年と少し古く、外からはあまり魅力的な物件に見えませんでした。
でもここは実家から徒歩5分程度、駅まで7~8分程度しか掛からない場所で、立地条件は抜群でした。
ただ女性目線で言うと、立地条件より住宅自体に魅力を感じなければ、気分も盛り上がりません。
でも、実際に家の中に入ってみたら中はすごく明るく開放感があって、とっても居心地よく感じたのです!
またフローリングや壁紙、トイレなどがリフォーム済みだったので室内はとてもキレイでした。
5LDKと部屋数も充分です。
正直、外観はいまいちですが、中に入れば居心地がよく、トイレも洗面所も1Fと2Fにあり、この家なら子どもが大きくなっても余裕を持って暮らせると思いました。
建物は販売会社によりフローリング、壁紙、トイレなどがリフォーム済だったため中古にしては高めでした。
(水道などの水回りは前のままだったので後から新しくする必要もありました)
この家に決めて良かった点と妥協した点
最終的に、3番目に内見した家を購入することになりました。
無事に引っ越しも済んで、実際に暮らしてみると、この家に決めて良かったと心から思えました。
それはやはり、「駅から近い」という点です。
駅に近いというのは、これほど暮らしを楽にするものか…とつくづく思いました。
また実家に近いというのは、嫁の私にとっては少し複雑ですが、今後もし介護の必要が出て来た時に大きなメリットになることでしょう。
周辺環境も、庭をきちんと手入れしているしっかりした家が多く、人柄の良い人たちばかりで、これまでトラブルは一度もありません。
もしかしたら「暮らしやすさ」という面ではこの点が一番重要なのかもしれません。
一方、妥協した点もあります。
それはやはり、築15年という点です。
引っ越して何か月か経つと、お風呂やキッチン、洗面所などの水回りをすべて一新するはめになりました。
中古物件はこういった点がデメリットですね。
でも、総合的には非常に満足しています。
特にやはり立地条件は最高でした。
家は建て替えられても、土地は動かせません。
田舎ですが周りは歴史あるお屋敷が多く土地の値段は非常に高い地域となっています。
この土地も某華族の邸宅だった場所を何軒かに分譲したうちの1軒なので、相場より土地代が高いのはそういった理由です。
私たちにこんなにぴったりの場所が見つかって、本当に恵まれていたなぁとつくづく思います。