大阪市内在住の20代専業主婦(A)様から、1500万円の中古マンションを購入した体験談の紹介です。
マイホームは、やはり「借りる」よりは「買った」方が特だとはわかっているけれど、数千万円もしますのでなかなか最初の一歩を踏み込むことが難しいです。
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目次
「専業主婦は暇!」だから、スタートしたマイホーム購入計画
私が24歳の時に結婚することになりました。
相手は29歳の会社員、年収は500万円くらいです。
とりあえず、新居探しからはじめたのですが、やっぱりそれなりの見栄えの良い賃貸物件を借りるとなると、最低でも月10万円くらいのお家賃が掛かります。
市営住宅などは、家賃も安く大阪市内では人気なので、入居倍率もすごく高くてなかなか当選することはありません。
できれば家賃が安い市営住宅に入居したいのですが、競争率が高いとなると、民間のマンションなどを借りるしかありません。
でも、どうせだったらマイホームを購入する方が、自分達の好きなキッチンやリビング、お風呂や洗面台などのリフォームもできます。
なにより、自分たちの物になるから、家賃を一生払い続けるより、お得だよねという事になりました。
とりあえずは、ダメもとで自分達の預貯金を頭金にして、自分たちが買えるくらいの中古マンションがないか調べてみることにしました。
ひとまず、私と彼との貯金を会わせてみると、大体200万円。
当時は「諸費用」という事を知らなかったので、200万円を頭金にできると考えていました。
しかし頭金200万支払ったら、諸費用分が支払えないため、頭金は100万円あと住宅ローンと考えました。
私は、すでに「結婚退社」していて暇な身だったので、私が主導となって、いい物件がないか調べてみることになりました。
まずは近所にあるイメージと評判の良さそうな、大手の住友不動産に相談に行きました。
マイホーム購入の必要な条件
私の実家から近い場所であること。
できれば実家まで、徒歩10分程度に歩いていける範囲。
これは、私が今までずっと大阪市内に住んでいた、というのと将来的に両親を介護することになったときに、近い方が良いからです。
それに、私自身が「不慣れな土地」へと行く勇気がありません。
また、実家近くは、スーパーや商店街、郵便局や病院等の商業施設もあり、とても生活がしやすく利便性が良いのです。
それに、彼も「私の実家に近い方が、精神的に安心だろう」ということで、「できるだけ私の実家に近い場所で探そう」という事になりました。
マイホーム購入費用は、2000万円前後であること。
これ以上の価格だと、毎月の返済が多額になってしまうので、とても生活していく事が難しくなります。
彼の年収は、給料とボーナスを含めて500万円程度。
それで毎月2万円の奨学金返済があります。
生活費として使えるお金は、水道と光熱費を含めて10万円くらい。
それに、将来子供が出来たときのために、貯金もしなければなりません。
交際費などもかなり掛かるので、毎月の返済額は6万円から8万円くらいが希望です。
ここから逆算していくと、「大体2000万円前後でなくては無理だよね」ということになりました。
できれば、「大阪市住宅公共公社」が建てた物件であること。
今まで、私が住んでいたマンションは「大阪市住宅公共公社」が建てた物件でした。
民間の無名な会社が建てたマンションでは、「上下の音が響く」、「管理組合がしっかりとしていない」、「いい加減に建てられているモノも多い」という評判を、友人や知人から聞いていました。
特に、バブル以降に建てられたマンションでは手抜きが多いとか。
そういう悪い噂を聞いていたので、できれば「大阪市住宅公共公社だったら、公営なので信頼出来るかな」と思い、私が彼に「大阪市住宅公共公社の物件がいい」とすすめました。
彼は今まで、社宅として民間が建てたマンションに住んでいたのですが、上下の音がとても響く、それに敷地一杯に建てられていて、みどりがなく落ち着かない、自然が感じられない事を気にしていました。
大阪市住宅公共公社の物件であれば、土地的にもゆったりと建てられていて、緑の多いマンションが多いのです。
できれば「大阪市住宅公共公社の物件がいい」と思っていましたので、結婚するまで「大阪市住宅公共公社の物件」にしか住んでいなかったこともあり、民間というのは少し不安でした。
マンションは最上階!上下の音問題やトラブルは嫌!
これは私が子供の頃に、三階に住んでいまして、とにかく上の階がうるさかったのです。
男の子三人とペットの犬が二匹が主な原因です。
騒音問題以外には、ベランダに布団を干していると、上の階のガーデニングの花がおちてくる、ペットの毛が布団につくこともあります。
また、「うるさいので静かにして下さい」と言いにいくと「うちはうるさくない。そういうアンタが気にしすぎ」という事で、トラブルが頻繁にありました。
ご近所トラブルを避けるため、「マンションは最上階がいい。」、上階にどんな人が住むかも分からない不安は、したくないと思っていました。
また、友人などからも「上の階の住人が室内でゴルフのグリーンの練習をしていて、ボールの転がる音がうるさい」、「子供が走り回ったり飛び降りたりする音が響いて寝られない」等々の事を聞いていました。
できれば、最上階であれば騒音問題も避けられる、最低限に不快な音も防げる事も出来るだろうと思い、希望していました
将来の事を考えて、3LDK以上であること
ひとまずしばらくは夫婦二人で、ある程度お金がたまれば子供が欲しいかなと思っていました。
そうなると、子供部屋と夫婦の寝室に一部屋が必要になります。
それと夫婦そろって読書が趣味なので、おびただしい本があります。
「書庫」という感覚で利用出来るような部屋があれば最高だよね、という事で3LDKくらいが希望となりました。
もしも子供が二人できても、3LDKだったら、二部屋を子供部屋に当てられるし、転用できるので広い方が何かと都合が良いです。
でも、広すぎると固定資産税も高いですから、3LDKくらいが妥当な間取りという事になります。
マンションから駅まで、徒歩10分以内
私も彼も車を所有していないので、徒歩15分とかなると、かなり負担になり体力的に厳しいです。
それに、彼の会社まで通勤圏内として、最低でも1時間以内を検討していました。
利便性を考えて、駅から徒歩10分以内であれば、毎日の通勤でも支障がないだろうという事です。
できれば徒歩5分くらいが理想ですが、考える事はみんな一緒で、マンションの値段も跳ね上がります。
ただ、不動産屋さんには「最上階というのはなかなか空かないですからね」と言われたので、「それだったら、まぁ最上階以外でもいいので、とりあえずこんな感じのマンションはないですか?」と相談しました。
理想の条件はあるのですが、「最上階」は妥協してもいいか、という事になりました。
中古マンション購入に向けて、物件探しスタート!
大阪市内で2000万円以下のマンション。
とりあえず「大阪住宅公共公社」か「大手不動産」が建てた物件となると、かなり数がしぼられてしまいます。
不動産屋さんに「ひとまず、参考のためにいろいろな物件を見に行きませんか?」と言われたので、私の実家から徒歩圏内で空いているマンションを色々と見に行くことになりました。
自分たちで、ネットや住宅情報誌・チラシなどで調べ、見てみたい物件を不動産屋さんに言うと「じゃあついでに他も見てみましょう」と案内もしてくれました。
一日の見学は、大体3~4軒くらいを見て回ることが多かったです。
ただ、どこも「ここは広さ的にもちょうどいいけれど、駅から遠い」、「駅近だけど、電車の音がうるさそう」、「古くてとてもリフォームしなきゃ住めない」、「家の中はキレイだけれど、中層階」など、なかなか理想的な物件には出会えませんでした。
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ある日、突然にものすごくいい物件と出会いが! でも…まよっているうちに
半分諦めかかっていた時に不動産屋さんから、「大阪市住宅公共公社の物件で最上階が出ましたよ!!」という連絡がありました。
早速見にいってみると、「まさしく理想通り」の物件です。
予算2000万円以下、駅まで徒歩10分、3LDKの中古マンション、上層階、
ただ、システムキッチンがはめ込み式の食洗機でした。
これがちょっとひっかかって、もしも故障したときには、「修理や交換費用の費用が高いし、食洗機は別に必要じゃない」ということで、彼とちょっと考えてみることしたのです。
その場では、不動産屋さんに「とりあえず、考えてみます」と家路につきました。
話し合った結果、「やはり、あそこで決めようか……」と迷っていると、不動産屋さんから「あの物件、売れてしまいました。」との報告がありました。(汗)
本命モードで購入意欲満々でしたので、売約済みの返答を頂いたと時は、とてもショックで、後々後悔したのです。
「やっぱり、いい物件はすぐに手をうたないとダメなんだね」と、とても残念な気持ちで落ち込みました。
でも、「探せばあるんだ!」という事がわかったし、結婚まで3ヶ月ほどがあったので、またもう少し探してみようと再チャレンジしたのです。
不動産屋さんもとても熱心に探してくれたのですが、なかなか良い物件は出てくるはずもなく、「やっぱり無理かなー」とあきらめムードもありました。
結婚と同時にマイホームなんて贅沢かなという思いもあり、とりあえず中古マンションの物件探しと同時並行に公団を借りる手続きをしました。
ひとまずUR公団に一年くらい住んで、「時間を掛けてじっくりと探そうか」という事にしたのです。
まさかこのタイミング!? 運命の物件との出会い
もう半ば諦め掛けていたところに、突然不動産屋さんから電話があり、「大阪住宅公共公社の建てた物件で、最上階のものが出ましたよ」と連絡を頂きました。
しかも今回紹介して頂いた物件は、私の実家から歩いて3分程度の距離なのです。
私もご近所なので、いつも見かけており、雰囲気やマンションの価格帯も知っているマンションでした。
そのマンションは、駅からも歩いても10分程度です。
しかも、評判がとてもいいマンション。
営業マンから連絡を頂いた日に、後日見学する日程を取り付け、慌てて彼と週末に見に行くことになりました。
このマンションの評判がいい理由として、「管理組合がしっかりとしている」、「あまり世帯数が多くないので住民の意見がまとまりやすい」、「毎月の管理費・修繕積立金が安い」という事を聞いていました。
実際に住んでいる人から、『道路から一歩入った場所にあるので静か』、という事も聞いていました。
また、実際に私も学生時代に、このマンションに友人が住んでいて、何度も訪れたこともあります。
そのときに、「マンションなのにお風呂場とトイレに窓があり、換気も十分に配慮されていた事」、「エレベーターも2基あるので安心」、「小学校・中学校・幼稚園が近い」というメリットもありました。
見にいったら、内装もとてもキレイ、最上階だし、ベランダからの眺めもいい。
畳などもあまり古びていないですし、リビングの壁紙もキレイです。
また、トイレ・風呂も今すぐにでも住める状態。
以前の住民が大切に住んでいたらしいというのが、現状と雰囲気からよく分かりました。
中古物件だと、水回りが汚かったり古かったり、壁紙が黒ずんでいたりします。
マンションだと壁に黒カビが生えているような物件も多かったのですが、ここはそういう事がありません。
壁にもカビのシミがないですし、壁紙は私の好きなオフホワイトで、明るい印象を受けます。
畳の部屋にも家具を置いていた跡もなくて、とても良い状態。
「幾らですか?」と聞くと「1500万円です」とのことです。
「えー、そんなにお安く……」とびっくり。
「どうします?」と言われて、もう今回は逃すまい!と、その場で「買います」と即決しました。
夢のマイホームについて
そのマンションは、既に築30年くらい経過しています。
しかし、やはりバブルな時代の建物なので、とてもしっかりとしているんです。
バブル時期には、とにかく「建築メーカー」、「大阪市住宅公共公社」もお金が潤沢にあったので、「できるだけ贅沢なマンションを」と建てられたモノが多いのです。
実際にマンションを購入した友人の噂でも、「バブル以降に建ったモノは建材もいい加減だったり。手抜き工事などもある」なんていう事を聞いていました。
できればバブル期か、それ以前のものを探していました。
また、私は建築会社に勤務していた事もあり、本当に手抜き工事が多いのです。
例えば、建材を安い部材にすることは当たり前。
できるだけコストを極力抑え、利益を上乗せするという事を知っていました。
理想として、「バブル期かそれ以前のものが良い」と思っています。
実際にそのマンションの「基礎杭はどこまで打たれているのですか?」と聞くと、かなり深い地盤まで打たれているらしく、大地震にも耐えられるということでした。
これは安心して住める!と思いました。
内装もキレイだし。一切妥協することなく、理想の物件に出会えて感激したのです。
ただ、キッチンがシステムキッチンではなかったり、トイレも電動トイレではありません。
リビングもフローリングではありませんでしたが、妥協も必要です。
それでも最上階。
しかもそのフロアの一番端の家で1号室でした。
そのせいで、ベランダは南側に、東側には窓がありました。
通常は、マンションだと「そのフロアの両端の部屋」以外だと、ベランダからしか日光が入らないのが普通なのですが、私の購入した部屋は、東側の窓からは毎朝眩い朝日が入るのです。
南側のベランダも、近くに遮るモノがないので、とても日当たりがいい。
さらにとても閑静な場所でした。
中古マンションの購入の概要
3LDK(70㎡)、最上階
1500万円は全額ローン支払い、
三井住友銀行から、35年の住宅ローンで固定1.5%。
毎月の住宅ローン返済額は、月7万円。
これは夫が「変動はなんとなく不安だから、固定制の方が安心できる」というので固定制にしました。
とりあえず、購入するときの「手続き費用」だけでも、100万円が必要でしたので、貯金のほぼ大半をそれに費やしました。
手続き費用とは、とりあえず不動産会社に支払う「仲介手数料」。
あと、住宅ローン保証料・登記費用・ローン手数料・印紙代・固定資産税・不動産取得税・管理費修繕積立金・火災保険料など、実際の住宅価格以外にもこれがかかりました。
とても快適な住み心地に大満足
ただ失敗してしまった事に、公団を既に借りて引っ越しも済んでいたので、とりあえず公団で一ヶ月ほどを暮らしてから、新居のマンションに引っ越しをしました。
公団を借りたときの頭金などは、ほとんどが返金されたので良かったのですが、引越が2度手間になってしまい、余計な引っ越し費用も30万ほど掛かって勿体なかったです。
ただ、買った家は、3LDK(70㎡)と、二人で暮らすのには広すぎるくらいの間取りでしたので、趣味である読書が出来る大きな書棚を置くことが出来たのが良かったです。
何よりも最上階だし、私の実家や駅からも近いのが、何かと都合も良くとても嬉しかったです。
やはり、不動産は「出会い」だと思います。
希望通りの物件を見つけた際や、直観で「これだ!」と感じるものがあれば、すぐに決める決断力も必要です。
それと、購入をするときには、「諸費用」がいりますので、全額ローンでも最低100万円くらいは自分で用意しておかなければいけないです。
諸費用とは、前述でも記載しましたが、とりあえず不動産会社に支払う「仲介手数料」。
あと、住宅ローン保証料・登記費用・ローン手数料・印紙代・固定資産税・不動産取得税・管理費修繕積立金・火災保険料など。
仲介手数料は、購入する不動産の値段によって、かなり変わってきます。
とりあえず、1000万円から2000万円前後の物件だと、これだけで60万から70万円くらいはかかるので、最低でもそれだけは自分で準備しておく必要があるかと思います。
住んでみた感想は、新築・中古の判断よりも「信頼出来る会社が建てた物件かどうか」が重要です。
住み心地の良い、安心することができるマイホームを見つける事ができ大満足です。
最上階の見晴らしは眺めは良いし、快適な住宅を購入する事ができ、夫婦共に成功したと言えます。
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マンション購入体験談
新築・中古マンションの購入体験談を通じ、経験者の「良かった・悪かった点」「失敗や後悔」を活かすよう学び、自分の理想や条件にあった、心安らげる快適な住居を見つけて下さい。 目 ...