マイホームを建てる際にハウスメーカーや工務店、建築家等色々選択肢があって悩みますよね。
さらにもっと細かく分けようとすると、建築工法なども気になって、結局何が一番自分達家族にとって必要としているマイホームかが、曖昧になってきてしまいます。
今回は様々な選択肢の中から、あなたの思い描く「理想の家が具体的になる方法と注意点」をチェックポイントに絞って紹介していきたいと思います。
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目次
メーカー名や工務店で絞るのではなく住宅の特徴からイメージを固める
家をどこで建てるか?を考えた時に、セキスイハウスやダイワハウス、住友林業など、大手建築メーカーの名前がイメージされるかと思います。
テレビCMや広告、街で目にする機会も多いので印象に残るはずです。
でもどこの会社がどんな事を得意としたハウスメーカーなのか?と言う事は、意外と理解していない事の方が多いのではないでしょうか。
大切なのはCMなどのイメージだけに頼らない事。
1つのハウスメーカーでも、色々なグレードが用意されているので、少し触れるだけでもとても勉強になります。
もっと具体的に言うと、住宅の特徴から会社を絞っていく方法が大切と言うことを皆さんに知って欲しいと思います。
例えば、耐震、免震に力を入れている会社。
そしてローコスト住宅、デザイン住宅、省エネ・エコ住宅、自然素材の住宅などマイホームと一言で言っても、多種多様な特徴を持った家が、最近は増えていることに注目してみましょう。
耐震・免震に優れた住宅
耐震免震で力を入れている会社と言うのは、研究開発費がある会社、即ち大手のハウスメーカーと言うのは容易に連想できますね。
「震度7の地震に何十回耐えた」と言うのを、売り文句にしているハウスメーカーは、それなりの研究と耐久試験を繰り返し行った結果を公表しているので、地震大国の日本では選ばれる確率が高い住宅の特徴と言えます。
ローコスト住宅
ローコスト住宅は、その名の通り費用が安い住宅と言う特徴があります。
シンプルなデザインで若い人には最近人気があります。
家にそれほど資金を使わずに、生活や子供の教育を充実させたいと言う方や、敢えて数年後に建て替えを考えている方は、ローコスト住宅を選ぶと言う方もいます。
ただシンプルが故に、少しでもオリジナルな家にしたいとなると、オプション価格で結果的に高くついたと言うこともあるので、一概にローコスト住宅がお値打ち価格かと言われると、そうでない部分もあります。
また建築資材等も粗悪なものを扱っていると言う業者も中にはいますので、きちんとした判断ができる方にはローコスト住宅はおススメです。
デザイン住宅
デザイン住宅は外観、インテリアや空間構成など、全てに配慮された建築家のアイデアが詰まった住宅です。
オリジナリティが高く、コストも家によって全く異なります。
また建築する土地の特徴に沿って、無駄のない空間演出をしてくれることから、近年人気が高まっています。
有名な建築家などに依頼すると、当然費用も高くなることが多く、工期もハウスメーカーに比べて長くなると言う事も考えられますが、「世界に1つしかないお気に入りの家」と言うのをきちんとイメージできる方にはお勧めです。
省エネ・エコ住宅
省エネ・エコ住宅は、政府も推奨する光熱費を抑えた家で、太陽光発電を取り入れたり、断熱性能の高い断熱材を用いる事で、気密性を高め二酸化炭素の排出を減らすことが出来る次世代の家です。
今後も広まりを見せる事が予想されます。
自然素材の家
自然素材の家は、漆喰の壁や天然石の床等、今や日本の住宅では当たり前になった工業化製品の家の真逆をいく製法です。
本来私たちの家のルーツは、全てこの自然素材の家でした。
時代と共に家づくりに工業化の波が訪れ、それに伴いシックハウス症候群や本来安心安全な家で、体調不良を訴える人が多いことから、自然素材の家は今後見直される製法の1つと言えます。
一方で全てを自然素材にすると、それなりにコストもかかることから、まだまだメーカーの数も少ないのが現状です。
あなたが気になったマイホームのイメージはありましたか?特徴を知れば自分の建てたい家の理想に少し近づけたかもしれませんね。
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経済状態と今後のライフプランから建てる会社を選ぶ
どんなに建てたい家があってもやはり費用に関して「建てたい理想の家が建てられる」とは限りません。
そこで大切になってくるのが、ライフプラン設計です。
ほとんどの人がローンで家を建てる時代ですね。
減税措置も手伝って、敢えてローンを組むと言う方もいるかもしれません。
我が家が家を建てる際も、必ず「どれくらいの資金で考えていますか?頭金はありますか?」と聞かれました。
でもこの質問って言いかえると「家に掛けられる費用は建てる際にどれくらいですか?メンテナンス費用が数年後にかかりますが、それを差し引いてどれくらいですか?」と聞いてほしいなと思ったのです。
支払える金額を漠然を伝えると、必ずと言っていいほど予算オーバーしてしまいます。
例えば、「地震の揺れに耐える家が欲しいので地震に強い設計と強度を兼ね備えた木材にしてほしい」、「建物だけで2500万円程で考えているけど、料理が趣味なのでキッチンの設備を充実させてほしい、海外メーカーのビルトインコンロがいい」など譲れないポイントをできるだけ具体的に伝える事で、顧客のニーズに対応してくれます。
家を建てたら長い期間住み続けるわけですからメンテナンス費用がかかる事もきちんと伝えてほしいですよね。
メンテナンスの事まできちんと教えてくれる会社はお客さんの目線に立って考えてくれるいい会社だと言う判断基準にもなります。
そんな会社は、例えば外壁を考える際も雨で汚れが落ちる外壁を教えてくれたり、壁の塗り替えが不要な外壁を提案してくれたりします。
素人目線だと建てる事で精いっぱいで、機能面を説明してくれないと知識がありませんから言われるがままに建ててしまうことにもなり兼ねませんので金額を聞かれたら具体的な要望を伝えましょう。
ハウスビルダー側はこちらの財布事情を知りたいだけのつもりで聞いた事かもしれませんが、費用の重点をどこに置きたいかを伝える事で親身になってくれます。
今想定できる資金よりも、必ず費用がかかると言う事を頭に叩き込んでおかなければ建てるだけでも足が出たりするのに、更に建てた後の外構費用、固定資産税や、下水道が通ってないところは浄化槽の設置やメンテナンスの費用、引っ越しの費用など他にも目に見えない費用がかかります。
建てる前に地盤検査で引っかかると、地盤改良の費用も何百万と追加される可能性だってあります。
だからこそ、自分達が本来支払いできる額の6割程で話を進めていくのでちょうどいいのかなと思います。
また子育て世代の場合には、教育費が嵩む年代とローンの支払いが重なると、家計を圧迫してしまいますので、ローンの組み方等も十分に説明を受けてから、将来を見越してローン計画を立てる必要があります。
こういう事を1から全て丁寧に話してくれる会社は、信頼していいのではないかなと思うので、一つの目安にしてみてください。
ハウスメーカーを友人や同僚に紹介してもらうのは待った!
我が家の場合主人の同僚が大手のハウスメーカーで建てて、「もし建てるのだったら紹介するよ、いい営業マンだったし」と言う軽い流れがあったのです。
その後、何度も紹介するよと言われてちょっと疑問に感じたので調べてみると、紹介した人に謝礼が渡されると言うシステムがあったようです。
それ自体は特に問題ではなかったのですが、言われるがままに紹介してもらっていたら、結局は何の知識もなく家を建てたと思うと、それはちょっと違うなと思いました。
相手にとって快適な家でも、我が家にとってそれが当てはまる訳ではないし、押しが強い同僚だったけどそこはちゃんと断ってよかったなと思います。
もちろん紹介してもらったきっかけで、満足のいく家を建てられたら何の問題もないのですけどね。
これから家を建てる人はまず自分の理想や、今住んでいる所の悩みを振り返ってみるところからスタートしてみてください。
叶えられるかどうか別にして、自由な発想で一度考えてみましょう。
そしてここに書いてきた3つの注意点を参考に、「建てる前、建てている時、建てた後」に満足のいく家を実現させてください。