マイホーム購入を夢見て「さぁ、いよいよ実際に家を見に行こう!」と物件が気になってソワソワしている方もいるかもしれませんが、何の準備もしないでいくのは失敗のもと、物件を見学に行く前にも準備は必要です。
マンションを購入して10年になる筆者ですが、まだ今でも住宅販売のチラシや、目にする物件が気になります。この記事を書いているからではなく、購入したらしたで、「ホントによかったかなぁ・・」とか最近の家ってどうなのかなぁ・・・。なんてふと思うからです。それだけ緊張する大きな買い物だったということです。
10年前と比べて感じる事は、古い物件を新しくするリフォームするのではなく、新築にこだわらず古い物件を新しくして住む、「リノベーション」という方法が出てきたこと。マンションは広くて開放的な間取りが多くなり、ベランダの占める面積も増えたように感じます。防犯や耐震・免震をうたう物件も充実してきた感じがします。
また、大型商業施設が増え、「交通機関や商業施設から直結☆」なんて言葉もよく耳にします。現在を生きる人が、予想できない自然災害を気にしつつ、いかに忙しく時間がなくて、癒しを求めているか・・。そんな切ない心が背景にあるからだと感じています。
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注意点1 物件見学の下準備は大切!
実際に家を見に行くことになったあなた。絶対に外せないこだわり条件や、絶対に持って行きたい家具や車など、絶対のものを紙や心に書き留めておきましょう。
実際にキレイな物件を見たら、気分が高揚し冷静さが失われていくことがあります。一緒に住むであろう人物と一緒に出掛け、多くの「目」と「頭」を通す事で、いろんな事に気が付くのでおススメです。
忘れっぽくて、うまい話に載せられやすい筆者が、今だからオススメする、見学の持ち物と注意すること、確認ポイントをご紹介していこうと思います。
【持ち物】
1 外せないポイントや、欲しい設備を書き出したメモ。(勝手口が欲しい・宅配BOXは絶対! など)
2 実際に見て、良かったこと、悪かったことを書き出すメモ。(カウンターって要らないかも・・。窓の広さがよかった・・など)
3 飲み物(緊張して、ウロウロしてると以外とのどが渇きます(笑))
4 スリッパ。用意してあることが多いのですが、無かったり他人との共有に抵抗がある方はぜひ。
5 寒い時期は防寒の上着や、温かい靴下着用がおススメ。(誰も住んでいない所は意外と寒い)
6 メジャー。ベッドや家具など設置できるか確認したり、これぐらいの広さがあるといいなぁ。と感じたサイズを書き留めておくのも役立ちます。(70㎡は無いと、狭く感じるな・・・など)
7 トートバックやクリアファイル。見学のハシゴをする場合など、もらった資料を入れたり、せっかくの資料をしわにしないためにも、こんなものもあるといいかもしれません。
8 スマホやデジカメ。気になる物や、物件を写真におさめる。
さて・・準備物が整い、一緒に行く人との予定は合わせられましたか? そして何よりも「体調はいいですか?」 これ大事なんです☆ 見学先のトイレが使えないこともあります。お腹がゆるい・・とか、昨日飲み過ぎてムカムカする・・。なんて日にならないように調整しておきましょう。
以前、筆者がこんな経験をしました。
リノベーションしたての物件を見に行った時、新築独特の有機溶剤のようなキツイ臭いが立ち込める物件があったんです。もともとその日は体調が悪かったのですが、その苦手な臭いでついに吐き気をもよおしました。
吐きそうになり、トイレを貸して欲しいとお願いしましたが、紹介担当者に、「トイレは使えません。袋も何もありません。」と無情に言われ、両手で口を抑えて走り出し、それでも吐くところが無くてまさに生き地獄な経験をしました。もちろん、家の見学どころでは無くなったのは、言うまでもありません・・。
遠足と一緒(笑) 準備と体調管理も万全に整えて、トイレも済ませて、さあ見学に出掛けましょう♪
注意点2 モデルルームマジックには要注意!実際の生活とは全然違う
このタイトルを見て、「なになに?」と思いましたか? あなたが見に行くモデルルームには、高い買い物をして欲しい業者が考えた、いろんなマジックや罠が潜んでいます。
あなたは、大きな買い物をしようとしていたり、今後の事をあれこれ考えて緊張状態にあります。冷静さを保ちにくくなった所に、テレビショッピングさながらの、購買意欲をくすぐるマジックがあなたを襲います(笑) そんなエピソードも紹介してみようと思います。
マンションの展示施設に行くと、キレイなエントランスが玄関のように広くとってあり、おしゃれなスリッパに、足元や廊下を照らす、直接照明や間接照明がこれでもかと点灯されています。壁にはおしゃれなボードが掛けられ、床はピカピカ。
お父さんの書斎はかっこよく、配置されたパソコンなどの不細工な配線は見当たりません。子供部屋は可愛くてカラーコーディネートばっちり☆ 散らかったりなんてしていません。お母さんの趣味スペースはステキで、ここから色んな物が作成されそうです。
トイレやお風呂は洗練されており、インパクトがあるのは何と言っても、キッチンとリビングです。テーブルにはカラーコーディネートされたお皿やランチョンマットが並び、豪華な花が飾られ、今から大人のホームパーティが行われそうです。
大きなテレビボードには大きなテレビが置かれ、これまたおしゃれなソファが、趣味のいいラグやクッションと共に配置されています。大きな観葉植物が癒しとゴージャスさを醸し出し、部屋全体に統一感があり、しっくりとおしゃれにコーディネートされています。ワンランク上の人間になった気がします。
ベランダには、オシャレなガーデンテーブルにパラソル、チェアが置かれてカフェテラスみたいで、植物が配置されて癒しの空間になっていたりします。 キッチンは、見せる収納と見せない収納がバランスよく配置され、おしゃれで汚れていないお鍋やキッチンツールが並びます。
テレビでの新築マンションのCMで感じたことはありませんか?
「そんなドレス着て生活しないし、シャンパン片手にソファでのんびりとか毎日出来ないし・・。」「夜景とか見える場所違うし、第一、夜にカーテン開けて過ごさないし・・洗濯物どこに干すのっ!!」つっこみどころは満載です。
そう☆ 美女やダンディーがガウンやドレスで過ごすのでなく、あなたの家のインテリアが配置され、普段着の人間がバタバタと生活する場所として見ていくことが必要です。
引っ越しを機に全部おしゃれにしてしまおう♪ そう決心する方や、もともとインテリアにこだわって、北欧風とか、地中海風とか、カントリー調、ビンテージなどでコーディネートされている方もあるかもしれませんね。その実際のアイテムたちをどう配置し、「どんな生活が可能になのる」かを、考える必要があるでしょう。
そして、とっても大事なのは、窓や玄関、建物などの使い安さと外部環境です。
周辺がマンションに囲まれているとか、道路前だとか、樹木、斜面が近いなど、風通しや光の量、音の発生などがどうなるのかによって、モデルルームの中の印象はガラリと様子を変えてしまいます。そうですね・・ここで実際に、筆者や友人が体験したエピソードをご紹介したいと思います。
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注意点2 事例紹介「モデルルームとマイホームは違う!」実際に住んでみた感想
ケース1【カーテンが開けられない!我慢と不便を強いられるマイホーム】
マンションの2階を購入。住んでしばらくしたら向かいの戸建ての窓の高さや位置が、自身のベランダとぴったりで、何回かおじさんと目が合い気味悪くなってきた。
プライバシーが気になり、ベランダに洗濯物を干すのも、カーテンを開ける事もだんだん少なくなり、結局は、毎日室内干しするようになり、ついには和室が洗濯部屋になってしまった。さらに、ベランダに出ることさえも無くなってしまい、カーテンをすべて開けられなくなってしまった。
ケース2【意味のない使えない間取りは要注意】
4畳・5畳ほどの広さの部屋は、実際に物を入れたら身動きがとりにくく、日が経つと、荷物部屋とか開かずの間となってしまった。
ケース3【おしゃれだけでは落ち着かない】
モデルルームを見て、シックな感じが大人で落ち着くと感じ、ダークブラウンを基調としたカラータイプの部屋にした。実際に住んでみたら、昼間でも暗くて照明が必要で、床のホコリも目立ち、電気代や掃除が気になって、かえって落ちつかず暗い雰囲気になってしまった。
ケース4【マイホームが難攻不落の城に変化!不安がつのり籠城になる始末】
戸建てでゆったり過ごしたいと、静かな住宅地を選んで購入。間もなく旦那さんは昇進により仕事が忙しくなり、さらに子供が生まれた。旦那の在宅時間は短く、奥さんと子供で過ごすことが多い毎日となった。
近所で空き巣被害が出たのと、女の子が生まれたのを機に、旦那さんがすごい心配性になり、広い縁側やベランダを開ける事を禁止され、窓に柵を多く設置するなど、奥さんは籠城させられてる気分になってしまった。
ケース5【周囲の住人の質は要検討!借景も考える】
戸建ての小さな庭を、オシャレなガーデンにしてみた。自宅はおしゃれになったが、隣接する家の散らかった子供の玩具や遊具、ボサボサの庭が背景に見えてしまい、何ともバランスと風景が良くならず残念な仕上がりになってしまった。
ケース6【周辺環境の調査不足!落ち着かない外部環境】
自分のマンションや地区は特に問題ないが、オーナーの方針なのか、隣接するマンションに外国人居住者が多く、特に中国人によるとんでもない喧嘩(窓から突き落とす)や、ガスボンベを爆発させる。ボヤ。などのトラブルが頻繁で、昼夜問わず、パトカーや消防車がよく来て大騒ぎになる。
ケース7【室内が貧相で寂しい!テレビドラマに出て来る様なマイホームは難しい】
おしゃれなマンションに入居♪ 自身の家具を置いたら、ひどく小さくて貧祖で部屋がスカスカ。モデルルームのような、大きいソファを置き、ラグでも敷かないと、オシャレな広い部屋では、小さなレジャーシートとテーブルを置いて、ピクニックしてるような雰囲気になってしまった。サイズ感が、見学では全く違って見えていた。
ケース8【不十分な調査と見学で失敗!こんなにうるさかったの?】
沿線近くのいい物件。線路からの音も現地では気にならなかった。だけど・・・住んでみたら、自分の階や位置が悪く、電車の音が響く場所だった。ビデオ鑑賞の時は、音が聞こえにくい部分が発生するので、窓を閉めきらないと鑑賞は無理な状況。
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ケース9【季節限定のどうしようもない騒音】
大きな樹木が多くて広い公園近くの、静かないい物件を購入。しかし・・、夏の早朝の蝉がハンパなくうるさくてテレビも聞こえないレベル。さらに、蚊の発生がすごいっ!階下は特に、夏は窓が開けられない。
ケース10【大雨や台風が起きると物々しい】
購入物件の前に、冠水注意の道路があった。排水設備の工事が施され、安心していたが、ゲリラ豪雨の冠水事故をきっかけに、少しでも雨が降ると、黄色い交通管理車がすぐに現れ、いつまでもでもそこに常駐するようになった。雨の度に物々しい雰囲気になり落ち着かない。
ケース11【観光ブーム到来で・・・】
全国でも有数の観光地近くの、由緒ある地域の物件を購入。季節に応じて、歴史ある風情を感じながら生活できると思っていたが、観光ブーム到来により、道に迷った観光客が増え、外国人も含め、多くの観光客が家の前をウロウロ・・。家から出たら、道を聞かれてばかり、車の入出庫がままならない・・。家から出るのが嫌になってしまった。
などなど・・・。モデルルーム見学だけでは気がつけなかった事を紹介してみました。どうでしょう? こうして見てもらうと、実際に生活する環境は、家の中だけでなく、外の環境もとても大事だという事を感じていただけたのではないでしょうか?
まとめ
モデルルームでは、窓の外もベランダの外も、静かで何もなく、いい景色が広がっているかのような演出がしてあることが多いのです。
忘れてはならないのは、日本には四季があり、台風がよく訪れ、いろんな気温や動植物と共存していかないといけない国に住んでいるという事です。雨の日も雪の日も、強い西日や寒い北風。河川だけでなく、住宅地の鉄砲水、家の裏山の斜面は軟弱じゃないか? 地震も多い日本ですから、活断層を調べて、どんな対処がして行けるのかを知っておく事が大切です。
気になる物件を見に行く時、その地域性を古くから紐解いてみたり、いろんな天候、季節を通して、普段から観察しておくこと、事件や事故の頻度などを知っておくことも、大きな後悔を避ける材料になってきます。
住むのは、家の中とはいえ、その国のその地域の、その建物の、その場所に、オールシーズン過ごす環境はとても大事な要素と言えます。広く遠くから見極められる目を持つ必要があります。
マイホーム購入一連の流れ「13ステップ」
ステップ1 看護師が独身30代で購入した素敵な新築分譲マンション購入体験談
ステップ2 引越し10回以上!マイホーム購入の不安や悩みをアドバイス!経験者から伝えたい大切な想いと願い
ステップ3 徹底比較!【マンションVS戸建て】のメリット・デメリットどっちを選択すべき?
ステップ4 モデルハウスとモデルルーム見学の注意点!失敗を防ぐ3つのポイント
ステップ5 マイホームの間取りで失敗と後悔しない6つのポイント
ステップ6 玄関でマイホームの印象は決まる!失敗しない快適な家造り
ステップ7 システムキッチンの選び方!10年後でも満足できる後悔しないポイント
ステップ8 システムキッチンの比較!マンション・戸建・賃貸の良し悪し
ステップ9 お風呂で失敗と後悔しない重要な3つのポイント!楽チンで快適お風呂は絶対必要
ステップ10 お風呂場の「便利な設備と注意点」5つのポイント
ステップ11~13準備中