築10年が経過した分譲マンションの所有者様から、「お風呂の重要な3つのポイント」を紹介します。
標準装備を見学・チェックするポイントをご紹介してきました。筆者が購入を思案している当時、キラキラした販売員さんから、住むにつれて標準装備に差が出る場所として説明を受けたポイント、10年後の筆者宅の状態、他との比較は参考になりそうですか?
システムキッチンの選び方!10年後でも満足できる後悔しないポイント
特に、玄関・キッチンはとても差が出る大事な場所という実感がありましたので、あなたにも強くアピールしてみました。何か感じていただける部分があればうれしく思います♪
次にご紹介するのは、「お風呂」です。ここは水回りという事もあり、「常にきれいでないと困る。」という方も多いのではないでしょうか。毎日使用し、汚れや、おもにカビとの闘いが問題となる厄介な場所です。
とても強くアピールを受けた場所ではありませんでしたが、10年の生活をしてみて、筆者自身が色々と感じる事があるの中で、そ押さえておく3つの重要なポイントをご紹介していきたいと思います。
スポンサーリンク
お風呂は将来困らないことを想定することが快適に繋がる
筆者のマンションに設置されたバスルームは、部屋タイプにより、 1.4m×1.8mと、1.6m×2.0mのいずれかのサイズとなっています。筆者宅は1.4m×1.8の狭い方のタイプですが、十分に広々としていて、バスタブは大人が足を伸ばしてゆったりとくつろげるサイズ。洗い場も、大きなキャンプ道具を洗ったりできる程度の広さはあり、狭いと感じた事はありません。
バリアフリー構造なので一切の段差がなく、扉は軽くて全開し、しかも、すでに手すりが2箇所ついており、筆者が足の骨折や、病気療養中の際には、出入りや立ち上がり、座り込みも楽で、本当に有難く感じた設備の1つです。
そうそう☆ 手すりと言えば、老後の必需品と考える方も多いのではないでしょうか? 実際、「こんなとこに手すりなんて要るかな?」と、購入時の元気な筆者もそう思っていました。でも・・・。身体を悪くした時、有難さに気が付き感動しました。若くても、身体の不自由が効かなくなることだってあるのです。元気な方でも、疲れがピークだったり、身重な妊婦さんが安心のために掴まりたかったりすることだってあるんです。その時に、気が効いた箇所に手すりが付いているのはうれしい事です。
ここで、ふと考えました。「老後⇒バリアフリーのお家」この認識。CMでも当たり前のように言っていますが、じゃあいつからが「貴方の老後」でしょう? 自身の老後が何歳のいつからかなんて、言える人はいないんじゃないでしょうか。孫が出来て「じいじ」「ばあば」と言われるようになった日からでしようか? 孫どころか、子供もいない方になると、自身が老人だと自覚する手段は難しくなってきます。老化は緩やかに、ひしひしと近づいて来るもの。手すりが欲しくなったり、やっぱり要らなくなったりしながら、いつか必ず必要になっていく。そんな感じではないでしょうか。
老眼と同じ。見えたり見えなかったり。暗い所だと見えないけど、明るいと見える。赤い字は見えないけど、黒い字なら見える。そんな不定期で不確かな速度とパターンでやってくるもので、どんな程度でそれが現れてくるかは、個人差がとても大きいのです。
筆者の出した答え☆ マイホームは、購入した時から、自身がいつ老人になったとしても、いつ妊婦になったとしても、いつ車椅子になったとしても、困りにくいと感じられる設備にしておく方が、無駄にもならずに安心・快適な生活が得られる。という事です。
「3年後の怪我に向けて家を準備する」だとか、「怪我をした最中にリフォームする」なんて出来ない事です。玄関の所でも少し触れましたが、バリアフリーを老後の準備だと思わない事をおススメします。なにか分からない将来のための設備ではなく、健康な者でも段差や補助があれば、日常の中で、すでにとても快適で安全な生活に繋がります。まさに「転ばぬ先の杖」ですね☆
お風呂は広さが重要!
更に、細かなお風呂の設備についてご紹介を続けたいと思います。
お風呂のバスタブもですが、洗い場は出来る限り広い方が断然おススメです。自身の具合が悪いとき、他者の介護で共に入浴する時。子供さんと入る時もそうですが、狭い洗い場ははっきり言ってストレスです(笑) 何かを取ろうとして肘をぶつける。とかパズルのように、椅子と洗面器と人間を考えて同時に動かさないと、移動できないとか・・。とにかく、イラッとする事が多くなります。
マンションなら特に、筆者のようにキャンプ道具とか、ちょっと大きなゴミ箱を水洗いしたいとか、ペットをお風呂に入れる時なんて、頼るべき場所はお風呂の洗い場になるのです。
また、具体的な経験ですが、筆者が足の骨折をした時、友人が介護用のお風呂椅子を購入してきてくれました。とても有難くて助かりました。こういった介護椅子や介護杖、押し車などの介護用品は、安定と安全のため、場所をとり、かさばる構造をしている事が多いのです。筆者宅の決して狭くない洗い場でさえ、介護椅子1つ入れると相当のスペースを必要とし、窮屈な感じになりました。そういった物に頼りながら生活する日が来るかもしれないと考えたら、やはり広い洗い場はとても重要だと感じました。
また、ご老人や不自由な病者の介助として、入浴を手伝いしてきた経験もありますが、医療施設の浴場は本当に広々としたスペースが確保されており、便利な設備が整っています。しかし、自宅療養や介護となると、限られた空間しかない、一般家庭用の浴室で、入浴介助という重労働を行う必要が出てきます。入浴は本人にとっても、体力を消耗する行為の1つですし、介助者にとっても、中腰姿勢が多くなり、高温多湿の中での作業は体力を奪っていきます。せめて、椅子や床に座ってもらったり、何とか自力で立ち上がってもらうスペースや手すりがあれば、互いに協力しやすくもなり、時間も体力も節約することに繋がるのです。
将来的に、絶対に必要となるケースもあれば、中には一時的に、腰や膝の治療を受けた方が、リハビリによって、補助具さえあれば自立が可能になる事さえあります。そして、万が一、転倒した時に頭部をぶつける箇所が少ないとか、近くにない環境にしておく事も出来れば、なお安心につながります。そんな、今後の人生で起こりうる、ライフステージを見据えた視点からも、広い洗い場や手すりの設置はおススメしたいポイントです。
スポンサーリンク
浴室乾燥と衣類乾燥は必需品!
次にご紹介するのは、浴室乾燥・衣類乾燥の設備です。これは、ほんっっとに大活躍です☆ 要するに浴室に温風が出るという設備。その日最後に入浴した人が、ポンとボタンを押しておくと、浴室が乾燥されカビの発生を防ぎます。おかげで、10年たった筆者宅のお風呂は、ほぼカビが生えていません。よほど奥まった棚の裏とかは、多少のカビが発生するので、カビ用洗剤を使用しますが、壁全体はキレイなままです。
さらに、衣類乾燥が特に気に入っています。あっ☆浴室乾燥と衣類乾燥は、目的が違うだけで、温風が同じように天上から出てくるというだけです(笑)
話しは戻りまして・・・。筆者は、洗濯乾燥機を使用していた時期がありましたが、かけて出来上がりをそのままに機内に残しておくと、シワシワになるんですよね。終わったらすぐに出さないといけないので、放置しておけなくて忙しい・・。しかも、衣類の質や量、重なりによっては、部分的に湿っている仕上がりの時もある。衣類が縮んだり痛む。そんな悩みがあったのですが、この浴室乾燥に出会ってからは乾燥機の必要がなくなったため、故障のタイミングで、あえてシンプルな洗濯機だけに買い換えました。
衣類乾燥は、バスタブの上部に取り付けられた2本の物干し竿に、ハンガーにかけた洗濯物をかけます。大きなシーツや布団カバーは、そのまま広げて干すことが出来るので、シワにもなりませんし、静電気でバチバチになることもありません。竿の上部の天井から出る温風がまんべんなく通るので、洗濯物が早く乾きます。
洗濯作業をする大半の方は、節電のためにも、洗濯したての濡れたままの洗濯物を、いきなり乾燥機で乾かす事は少ないと思います。部屋干しか、風通しだけでも、一旦外で干して、足りない乾燥として乾燥機に頼るのではないでしょうか。そんな時は、ハンガーのまま移動させたらOKというわけです。もちろん、花粉症が気になる時期や、来客で室内干しが出来ない時などは、濡れたまま浴室に干すことも可能です。
ちなみに、筆者宅では、冬や梅雨の、洗濯物が乾きにくい時、もう少しだけパリっと乾かしたいときは30分だけ。かなり湿っている時は1時間30分~2時間。ハンガーのまま浴室に移動させて日々の洗濯物を乾かしています。ただ、これだけの事で、家事の中での重労働の1つ、洗濯作業は、日々滞ることなく続けることができ、季節や気候に関係なく、清潔な衣類や寝具を使用できる環境になるのです。
そうそう☆ こんな事もありました。毛の短い短毛種のワンコを飼っていた筆者。皮膚が弱いため薬浴が欠かせなかったのですが、もともと寒さに弱い犬種なので、冬の入浴時はプルプルと震えて風邪をひかさないかと、びくびくしていました。このマンションの浴室になってからは、浴室暖房(乾燥よりも強い温風が出てきます)で浴室を温めておけば、安心・快適に薬浴させることができるのです。
マイホーム購入一連の流れ「13ステップ」
ステップ1 看護師が独身30代で購入した素敵な新築分譲マンション購入体験談
ステップ2 引越し10回以上!マイホーム購入の不安や悩みをアドバイス!経験者から伝えたい大切な想いと願い
ステップ3 徹底比較!【マンションVS戸建て】のメリット・デメリットどっちを選択すべき?
ステップ4 モデルハウスとモデルルーム見学の注意点!失敗を防ぐ3つのポイント
ステップ5 マイホームの間取りで失敗と後悔しない6つのポイント
ステップ6 玄関でマイホームの印象は決まる!失敗しない快適な家造り
ステップ7 システムキッチンの選び方!10年後でも満足できる後悔しないポイント
ステップ8 システムキッチンの比較!マンション・戸建・賃貸の良し悪し
ステップ9 お風呂で失敗と後悔しない重要な3つのポイント!楽チンで快適お風呂は絶対必要
ステップ10 お風呂場の「便利な設備と注意点」5つのポイント
ステップ11~13準備中